小山田が男子回転V 県選手権アルペン
全日本スキー連盟B級公認第49回県選手権大会アルペン第1日は20日、八幡平市の安比高原スキー場で男女の回転を行った。男子は小山田翔(平舘高2年)が1回目、2回目ともトップタイムをマークし、インカレで同種目19位だった小松恭平(中大2年、平舘高出)に0秒07秒差で優勝した。前回優勝の近藤竜紀(岩手高3年)は3位だった。
女子は橋本樹里(日体大3年、盛岡中央高出)が1回目47秒80、2回目49秒66の合計タイム1分37秒46で優勝。3位に村上千尋(西和賀町協会)が入った。
最終日の21日は男女の大回転を行う。
ぶれぬ滑り、大学生下す 小山田
男子回転は小山田翔(平舘高2年)が1回目、2回目ともに最高タイムで制した。スキーの強豪・中大でインカレ19位の小松恭平(2年、平舘高出)に競り勝っての勝利。県高校アルペンでは勝って真っ先に反省点を挙げた小山田も「1位になれると思ってなかった。素直にうれしい」と歯切れ良かった。
小松との差は1回目0秒05、2回目0秒02。「(2回ともトップは)小松さんが流してくれたから」と先輩に敬意を表したが、競り合いをきっちり勝ちきった結果が小山田の実力を証明している。
1回目は標高差160メートル、全長600メートルのコースに旗門が57本。振り幅が大きく、多くの選手が苦戦する中、ぶれないターンでスピードに乗り「ほぼノーミスでいけた」と納得の滑りでラップを奪った。2回目は旗門の数が4つ減らされ持ち味の直線的な滑りが生きる高速コース。序盤に左手のストックを落とすアクシデントに見舞われたものの、後は手袋で旗門をなぎ倒し、片側1本でゴール目がけて突き進んだ。「とにかくゴールすることだけ考え、滑りはぐちゃぐちゃ」と内容には満足しなかった。それでも得意の回転で大学生選手を振り切って獲得した県王者の称号に「結果オーライ。インターハイに向けて順調に仕上がっている」と手応えを感じていた。(角田)
【写真=男子回転 1回目、2回目とも最高タイムで優勝した小山田翔(平舘高)=八幡平市・安比高原スキー場】
(2009.1.21)
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