渡辺喜美元行政改革担当相(56)=衆院栃木3区、当選4回=は13日、公務員制度改革などの提言が麻生太郎首相に受け入れられなかったとして自民党に離党届を提出し、受理された。渡辺氏は当面、無所属で活動し、全国の首長や地方議員と連携した「国民運動」を展開するという。次期衆院選前の新党結成も視野に入れている。
渡辺氏は離党届提出後に記者会見し、「私の訴えが黙殺、否定された。首相指名選挙で麻生首相に1票を入れた政治責任を取る」と説明した。
これを受け、自民党選対幹部は衆院選栃木3区に渡辺氏の対立候補を立てる考えを表明。民主党の山岡賢次国対委員長は記者団に「志を同じくする人のところには、あえて候補者を立てようとは思わない」と語った。
渡辺氏の自民党離党に伴う衆院の新たな勢力分野は次の通り。
自民303▽民主・無所属クラブ113▽公明31▽共産9▽社民・市民連合7▽国民新・大地・無所属の会7▽無所属9▽欠員1【三沢耕平】
毎日新聞 2009年1月13日 13時56分(最終更新 1月13日 20時24分)