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処方薬、「飲み切らない」が7割強

 処方された薬を最後まで飲み切らずに余らせてしまう人の割合が全体の7割強に上ることが、ファイザーが実施した「処方薬の服用に関する意識・実態調査」で明らかになった。都道府県別に見ると、こうした人の割合は群馬が80.5%と最多で、最も少なかった青森でも65.5%に上っており、全国的に処方薬を余らせる傾向があることが分かった。

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 調査は昨年11月にインターネット上で実施。全国の成人男女9400人を対象に、処方薬についての認識と服用状況を調べた。

 医師の指示を守って薬を正しく服用しているかとの質問には、全体の79.7%が「良好だと思う」と回答。きちんと処方薬を服用できていると思っている人が多いことが分かった。
 その一方で、処方薬を飲み切れずに余らせることがあるかとの問いには、「よくある」が23.2%、「たまにある」が49.8%で、全体の7割強が、医師や薬剤師の指示を守らずに処方薬を飲み切らない実態が明らかになった。こうした人の割合を都道府県別に見ると、群馬が80.5%と最も多く、次いで山口79.5%、東京79.0%と続いた。

 また、処方薬を飲み忘れることがあるかとの質問では、「よくある」「たまにある」と答えた人の割合が全体の71.5%となり、飲み忘れの多い時間帯は、「昼」が53.6%で最多だった。さらに、処方薬の服用を途中でやめたことがある人の割合は、全体の6割以上となった。

 さらに、抗生物質・抗菌薬を処方されたことのある人に対し、服用を途中でやめたことがあるかと尋ねたところ、4割の人が「ある」と答えた。これについて、東北大の加齢医学研究所抗感染症薬開発研究部門の渡辺彰教授は、「自己判断による服用中断は、殺菌し切れなかった病原菌が耐性菌化し、結果的に治療が困難になる恐れがあるため、この結果は非常に懸念すべき点と言える」としている。


更新:2009/01/21 17:41   キャリアブレイン

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