2009年1月21日 15時22分更新
景気の急速な悪化の影響で、千葉県浦安市はおよそ110億円をかけて建設を計画していた新庁舎の建設を一時凍結することになりました。
浦安市の現在の庁舎は旧浦安町庁舎として35年前に建設されたもので、バリアフリーの構造になっていない上、大地震に備えた耐震性が十分でないなどの課題が指摘されています。
このため浦安市はおよそ110億円をかけて、防災拠点としての機能を備えた新庁舎を平成24年度中に完成させることを目指して、すでに設計会社を選定し4月から本格的な設計が始まることになっていました。
しかし21日に開かれた浦安市議会の特別委員会で、松崎秀樹市長は「100年に一度といわれる世界的な不況で経済状況が不透明だ」と述べ、今後数年間、税収の見通しが不透明だとして、新庁舎の建設を一時凍結する方針を明らかにしました。
松崎市長は「市民のための防災拠点は早期に必要だと思うが、当面は去年完成した消防本部を使ってしのぎたい」と話しています。