Print this Post Article Lists Back

【コラム】日本は同盟国、韓国はパートナー(上)

 昨年6月初め、外交専門誌『フォーリンアフェアーズ』7・8月号に掲載されたライス米国務長官の寄稿を読んでいた際、アジア関連の部分に目を奪われた。ライス長官は「新たな世界に向けた米国式現実主義」と題した文章で、日本とオーストラリアを「同盟国」と表現した。特に日本については、米国と同じ価値と民主的な同盟を享有していると高く評価した。

 これに対し、韓国は「グローバルパートナー」として差別化された。「畏敬(いけい)すべき変化を誇る歴史を持つ韓国もまた、『グローバルパートナー』になった」と書かれていた。

 当時記者はこの表現が米国で日本を同盟国に、韓国をパートナーとして分類する岐路になるかもしれないと懸念し記事を書いた。ブッシュ政権の関係者と会った際にもこの問題を集中的に取り上げた記憶がある。

 残念なことに、ブッシュ政権との差別化を掲げ20日に発足したオバマ政権でもそんな区別は維持されるようだ。

 オバマ政権で外交分野の責任を持つヒラリー・クリントン新国務長官は最近、上院の承認聴聞会でライス長官と同様の認識を示した。クリントン氏は日米同盟を「米国のアジア政策における礎石(コーナーストーン)」と表現した。日米同盟が共同の価値と相互利益に基づき、域内の平和と繁栄を維持する核心要素だと強調した。しかし、韓国についてはいかなる説明もなく、オーストラリア、東南アジア諸国連合(ASEAN)とともに米国が重要な「経済・安全保障パートナーシップ」を持つ国として挙げられた。

ワシントン=李河遠(イ・ハウォン)特派員

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

このページのトップに戻る