オバマ新政権:日本通と中国通が布陣(下)
韓半島よりも日・中優先か
予備役で元海兵隊中将のグレッグソン次官補は、キャンベル氏が国防部で東アジア副次官補として勤務していた当時に東アジアを担当しており、二人は政策を調整していた。軍の経歴はそのほとんどがアジア太平洋地域でのもので、北朝鮮や中国をはじめとする東アジア諸国の軍の動きにも精通している。米国の東アジア・太平洋政策では日米同盟の役割を重視しているという。
ベーダー選任補佐官はかつて駐中米国大使館で勤務した経験があり、名前を中国語で表記した「貝徳」という中国名とその名刺も持っている。国務省退職後はブルッキング研究所で中国担当の選任研究員として勤務し、オバマ氏のアジア政策を立案してきた。ベーダー氏はクリントン元政権で勤務していた当時から、キャンベル次官補とも信頼関係を築いてきたという。
◆日本と中国重視が鮮明に
彼らは韓米同盟の重要性についてもよく理解している。また韓国の人脈も広い。しかし彼らの考えは主に中国と日本を重視するもので、その点では心配する声も多い。ワシントンでキャンベル氏とグレッグソン氏は日本通として知られており、ベーダー氏は中国通とされている。またブッシュ前政権下の国務省で日本課長を務めたダニエル・ラッセル氏は、今回もベーダー氏が担当するNSC東アジア担当補佐官に任命された。
ブッシュ前政権では駐韓米国大使も務めたヒル前次官補のために中国や日本の不満が多かった。それがオバマ政権ではこの3人を中心に中国と日本を重視するスタイルに変わり、3カ国の関係を本格的に構築する方向で動き出すのでは、という見方も強い。
そのため韓国政府は今後、オバマ政権に対し、引き続き韓米同盟の重要性を訴え続ける方針だ。ワシントンのある外交筋は「これまでヒル前次官補の影響で、ブッシュ政権の政策には韓国の立場や考えがうまく反映されてきたが、オバマ政権では状況が異なってくるかもしれない」と述べた。
ワシントン=李河遠(イ・ハウォン)特派員
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