「飲酒運転事故防止のための啓発、指導方法」

〜半端な知識と時代にあわぬ飲酒文化が飲酒運転を生む〜

講師:ASK飲酒運転対策特別委員会委員長 山村陽一

<質問1>

  二日酔いで運転しても飲酒運転になるという意識は薄いようです。1単位の分解に4時間かかるという指導とは別に、何か効果的な指導方法を教えてください。 

【回答】

  事例を教えるのが一番です。
  9月11日青森県 小学校長 自宅で飲んだ翌朝、信号待ちの車に追突。懲戒免職。
  4月20日岩手県 町議員 前夜会合で飲酒。翌朝仕事へ向うときに検問、酒気帯び運転。議員辞職。
  ほかにも多数あります。温泉に泊まって懇親会、翌日の昼近く接触事故の高校教頭先生など。
* 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)ホームページ内
  飲酒運転防止のページ「飲酒運転 懲戒処分事例の分析」コーナー
  (http://www.ask.or.jp/dontdrivedrunk.html)もご覧ください。

<質問2>

  「飲酒運転防止インストラクターの養成」について教えてください。養成講座、資格、認定などはあるのでしょうか。

【回答】

  2008年4月1日から、第1期生の募集を開始します。通信スクール講座を受けていただき、3回の通信添削を経て、期限までに規定の点数をクリアすれば、スクーリング参加資格が得られます。
  スクーリングはDVDを使った教育モデルを体験します。その後職場や地域で、最低1回の教育実践を行い、結果を実践報告シートに記入・提出していただきます。その結果、所定の実践が認められれば、ASKから飲酒運転防止インストラクターの認定書を出します。ASKは実践の情報交換、相談など後押しの体制を作ります。 

<質問3>

  望ましい飲酒量として「1合運動」がありますが、酒文化を根本から変えることは可能でしょうか。今後、そのような方向になることを願っていますが、例えば、「ボジョレーヌーボー」の解禁にしても、「飲んで楽しみましょう」などとマスコミでは報道していて、まるで飲酒を促進するような気運のなか、それに水を差すような「1合運動」は定着していくでしょうか? 

【回答】

  WHOは喫煙の害防止の後は、酒害防止に焦点を当てています。喫煙は自分の健康を害するばかりでなく、受動喫煙の害が広く認められることで急速に禁煙空間が広がり、禁煙運動に拍車がかかりました。酒の害も、飲酒者の健康を害するだけでなく、社会的に事故という形で大きな損害を与えていることがようやく認知されだしました。
  そして常習飲酒者の再犯が証明されれば、多量飲酒の危険性がますます明確になります。飲酒をそそる広告や宣伝はWHOの働きで規制されると考えます。また、それ以上に私達は、車社会の生活の中で酒害を実感することが多くなるはずです。(取り締まり、処分、病気、などから)
  新しい事態にあわせた飲酒習慣や文化をつくり出すことは時代の要請です。節度ある飲酒は必然です。(酒の生き残る道)
  その要が1日1合です。〜か?でなく、すべきなのです。

<質問4>

  配布いただいた飲酒運転根絶のチラシは内容が優れているので、広く普及したいと思いますが、コピーは可能でしょうか? 

【回答】

  これは、アスク・ヒューマンケア社の商品です。1部73.5円50部単位。
  配布する場合は、購入してください。

 50部セット 3,675円(税込)*1部当たり73.5円
  このセットはオンラインショップで扱っています。   

  1,000部以上(50部単位):1部当たり52.5円
  お電話でお問合せください。03-3249-2551(ASK)  http://www.ask.or.jp/ddd_pamph.html

  *別途送料がかかります。

<参考1>
  特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)
  〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町3-16-7-7F
  TEL.03-3249-2551 FAX.03-3249-2553
  http://www.ask.or.jp/

特定非営利活動法人ASK

<参考2>
  平成19年12月26日に常習飲酒者対策推進会議において「常習飲酒運転者対策の推進について」(.pdf/170KB)を決定しましたので、参考として添付します。
  常習飲酒者対策推進会議は、アルコール依存症の者等の飲酒運転を抑止するための諸施策について、関係行政機関(内閣府、警察庁、法務省、厚生労働省、経済産業省、国土交通省)及び飲酒運転対策に関係する団体との連携を強化し、その効果的な実施を図るために開催しています。(庶務:内閣府政策統括官(共生社会政策担当))


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