2009年1月20日 20時35分更新
館林市の館林厚生病院の小児科の常勤医2人がことし3月いっぱいでいなくなるのを受けて、館林厚生病院を運営する医療事務組合は緊急対策本部を作り、待遇改善など、独自の医師確保対策をおこなっていくことになりました。
この問題は群馬大学医学部の小児科医会が医師の退職などの影響で県内外の病院への派遣を縮小することを決めたため、館林厚生病院の小児科の常勤医2人がことし3月いっぱいでいなくなるものです。館林厚生病院によりますとこのまま医師が確保できなければ小児科で診療できるのはぜんそくやてんかんなどの慢性疾患の患者に限られるということで、病院を運営する医療事務組合は19日、周辺自治体と対応について話し合いました。
そして緊急対策本部を作った上で▼病院の医師全体の待遇改善を図ることや▼近くで入院施設がある桐生厚生病院や栃木県の病院と連携を図ること、▼それに群馬大学以外の医学部のある大学に医師の派遣を求めることなどの独自の医師確保対策を行っていくことを決めました。
これについて館林市の安楽岡一雄市長は「今後、医師の働きやすい環境を早急に作り、確実に医師確保を図っていきたい」と話しています。