2009/01/21(水) 00:19:04 [民主党]
「小沢一郎」を報じないで終わるのか
西松建設前社長を逮捕=裏金持ち込み、事前了承か
外為法違反容疑・東京地検
準大手ゼネコン「西松建設」(東京都港区)の裏金事件で、違法な裏金の持ち込みに深く関与した疑いが強まったとして、東京地検特捜部は20日、外為法違反容疑で前社長国沢幹雄容疑者(70)=同日付で辞任=を逮捕した。海外担当の元副社長藤巻恵次容疑者(68)らから事前に報告を受け、了承したとみられ、不正は経営トップの刑事事件に発展した。時事通信 1月20日付記事(Web) より参照のため抜粋引用/写真は週刊現代記事(切り抜き)1月31日号(P143−145)より参照のため引用
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西松建設前社長が逮捕
西松建設の前社長が逮捕となったようだ。表題記事に云く、「調べによると、国沢容疑者は藤巻容疑者ら4人と共謀。2006年2月から07年8月までの間、税関に無申告のまま、裏金計7000万円を国内に持ち込んだ疑い」と。また云く、「関係者によると、藤巻容疑者が海外事業の受注工作資金として、部下だった元海外事業部副事業部長高原和彦容疑者(63)に裏金作りを指示。高原容疑者が総額10億円以上を香港のペーパー会社名義の銀行口座などで管理していた。裏金は、タイ・バンコク市発注工事などの海外での受注工作に充てられたほか、必要に応じて一部が国内に秘密裏に持ち込まれていたという」とある。
時事通信(Web) 1月20日付記事
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容疑は、外国からの裏金持ち込み(外国為替及び外国貿易法(外為法)違反)によるもの、と報じられている。別記事によれば、云く、「同事件を巡ってはすでに元副社長ら4人が逮捕されているが、トップも関与した組織ぐるみの事件に発展した」(「讀賣新聞」)とある。同容疑は、「2006年2月から07年8月までの間」(時事通信)とあるが、今般の、同社前社長の逮捕は、どのように間違っても、これで「終わり」にするかの「終了劇」であってはならない。前社長関与の可能性が濃厚な、当該の裏金作りの目的は何であったのか。また、それまでの類似した事例の有無などが捜査によって解明され、さらに、同件が端緒となり、同前社長の就任当初の2003年にまでに遡(さかのぼ)る裏金作り、政治家への違法献金の疑惑の真偽と、その全容解明を望む1人である。
讀賣新聞(Web)1月20日付記事
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小沢一郎と政治献金
表題に参照する誌面記事(週刊現代)は、松田賢弥氏によるものだ。今般で寄稿も「第14回」となり、小沢一郎氏の異様なまでに巨大な「資金作り」に関して調査、追求を続けて来た足跡が窺(うかが)える。当該の西松建設による違法とみられる政治献金についても、松田氏は、小沢一郎氏を「“西松マネー”をもっとも多く受け取った」政治家、と指摘している。この「第14回」の記事では、表題に報じられる「外為法違反」で先に逮捕(1月14日)された前副社長ら4人の一件は、まだ“氷山の一角”とも指摘している。
裏金作りは15年以上も前から続いており、およその累積で20億円もの「裏金」と「ダミー団体」を通じた政治家への献金がなされ、なぜ、「小沢にもっとも多く注ぎ込まれたのか」と記している。これが事実とすれば、「15年以上前から」とする時期といえば、小沢一郎氏が公明党らと昵懇(じっこん)の仲にあり、いわゆる、公明党と一体となった新進党結党へと移行する時期であった、と。その当時の背景を併せて考察するとすれば、聡明な読者には、献金の意味にお気づきになれるのかもしれない。
西松建設から、2003年から同06年までの間に、政治献金を最も多く受領した政治家が小沢一郎氏であった。下記は、松田氏が記事中に示している表である。
週刊現代記事(切り抜き)1月31日号(P145)
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同氏は、記事中に小沢の後援会の元幹部はこう語る、として次のように記している。云く、「小沢はとことん、ゼネコンを利用してきた。小沢側は「ダミー団体」からの献金について『当方のしるところではない』などと答えているが、小沢が知らないというのは考えられない」と。また云く、「『西松建設』が勝手に4600万円もの献金をしたとでもいうのだろうか」と。さらには、「『西松建設』だけではなく、他のゼネコンにもメスを入れるべきではないか」、と元幹部の談話を記している。重要な点ではないか。ここで記される「他のゼネコン」を含めて、全てに関してその有無を洗い出せば、場合によっては、西松建設と同様の事例を見出せるのかもしれない。
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メディアはほとんど「触れず」
それはさておき、2003年から同06年までの4年間に、西松建設から「4600万円」の献金が渡っていた事実について、松田氏は、メディアが、「正面から突っ込んだ報道をしているとは言い難い」と指摘している。たとえば、下記の讀賣新聞記事のように、2004年から06年までの「3年分」と期間を短く記し、小沢氏へ献金額もまた、松田氏の指摘の半分以下である。
讀賣新聞記事(切り抜き)1月16日朝刊(35面)
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テレビ報道についても、云く、「テレビは「西松建設」の藤巻元副社長ら4人が逮捕された1月14日、裏金疑惑を大々的に報じたが、小沢との関係については触れようとしなかった」と指摘している。同氏は、「小沢が今回露見した“西松マネー”について「問題ない」と言い張り、大メディアがそれに追従するのだとしたら、この国に大きな禍根を残すことにある」、と記事を締め括っている。
週刊現代記事(切り抜きのつづき)1月31日号(P145)
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メディアを最も篭絡している存在は何か、と問えば、これまでに、小ブログを通じて指摘させていただいた通りである。そのメディアの大部分が、なぜ、小沢一郎氏の巨額な資金作りにメスを入れずに、また、追求報道をしないのか。その意味について、あるいは、聡明なる読者にはすでにお気づきなのではないか。
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【筆者記】
重ねて申し述べるようで恐縮だが、西松建設の「外為法違反」の事例のみに終わらず、西松建設で続いていた「裏金作り」と小沢一郎氏との関係の全容、ひいては、小沢一郎氏との関係性の深さが指摘される同業界全体での、類似した事例の有無が解明されることを望む1人である。それにしても、たとえば、あの「絆創膏大臣」の挙動については連日の大報道を重ねた一方で、闇法案など、頑(かたく)ななまでにメディアが報じない「闇」の事例は多い。以上、各種記事を参照し、小考を報告する。
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読者のみなさまにはお忙しい中、ご訪問をいただき感謝しています。ここに、小稿を新たにアップさせていただけたことを有難く思います。 拙い記事に対し、有志のみなさまより、内容を的確にフォローいただくコメント、身を案じてくださるコメント、メッセージをいただき感謝します。一日一日を大切に、みなさまと共に考え、真実を共有できればと願っています。事実を指摘する批判は「悪口」ではなく、真実を掘り出し、その共有のために不可欠です。また、真実の共有はすべての第一歩です。正論は真実から生まれ、良識の声は必ず力になる。辛抱強く支えてくださるみなさまに心より感謝します。
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↓小沢一郎氏「違法献金」疑惑の完全解明と報道を!
2007/05/18 00:00 カウンター設置 (数値はPCカウントのみ累算)
Author:博士の独り言
いかなる組織、団体とも無縁の日本人発行のメルマガ、およびブログです。初期のように、氏名とプロフィール、写真を掲載すべきと考えていますが、迫る身の危険回避の意味からも自重すべし、との筆者をよく知る友人らの制止により、現在は「博士の独り言」として活動しています。活動自体も全く無収入です。