ファシズムと共産主義に対抗するために、我々の先輩たちは武器を手にしただけではなく、頼もしい同盟者と固い信念に支えられた。彼らは力だけではなく希望が我が国を守ったことを知った。
我々はそうした遺産を受け継いでいる。我々は世界の国々との、より偉大な協力と理解のもとに、いまイラクから撤退し、アフガニスタンの平和のために働こうとしている。テロを起こし罪のない人々を殺りくしようとする者に対し、我々は言う。いま我々の精神はさらに強まり、くじけることはない。先に倒れるのは君たちだ。我々は必ず君たちを打ち負かす。
キリスト、イスラム、ユダヤ、ヒンドゥーなどさまざまな宗教、言語、文化を持つ米国の伝統は、弱さではなく、強さの証しだ。米国は多様性の中で共通する人道主義を重んじ、新たな平和の時代を作り上げなければならない。
我々はもはや、国境の外での悲劇に無関心でいることは許されないし、また影響を考えずに資源を浪費することも許されない。
挑戦は新たなものかもしれない。だが、我々の成否を左右する勤労と誠実さ、勇気、公正さ、忍耐と好奇心、忠誠と愛国心といったものは昔から変わらない。こうしたものこそが真実なのだ。歴史を前に進める静かな力となってきた。こうした真実に立ち戻ることが必要だ。今、我々に求められているのは、新たな責任の時代である。嫌々ではなく、むしろ喜んでつかみ取るべき義務なのだ。
これは市民権の対価と契約である。これは神が我々に対し、不確かな運命を構築するために求めた知恵であり、信頼の源である。
アメリカよ。共通の危機を前に、我々に不朽の言葉を思い出させて欲しい。我々の子供の子供たちから、試練のときに我々はこの旅の終わりを拒み、ひるまず、地平線に目を据えたまま、自由という偉大な贈り物を発展させて、次世代に確かに届けたことを。