福岡放送局

2009年1月20日 18時59分更新

収賄の市部長ほかにも現金授受

福岡県朝倉市が発注したダム関連の業務の入札をめぐる汚職事件で、逮捕された市の農林商工部長は、贈賄側の業者から逮捕容疑となった数十万円以外にも、複数回にわたって、現金を受け取っていた疑いのあることが警察の調べでわかりました。

この事件で逮捕された朝倉市の農林商工部長、三笠正典容疑者(60)は20日午後、身柄を検察庁に送られました。
警察の調べによりますと、三笠部長は、朝倉市内に計画中の小石原川ダムの建設に絡んで、市が発注したダム周辺の整備計画をつくる業務の入札をめぐり、福岡市のコンサルタント会社の社長、長尾三郎容疑者(60)から現金数十万円のわいろを受け取った収賄の疑いが持たれています。
警察によりますと、三笠部長は、贈賄側の業者に予定価格に近い金額を事前に教えていたということですが、その後の調べで、この業者からほかにも複数回にわたって、現金を受け取っていた疑いのあることがわかりました。
警察は、三笠部長とかかわりのある金融機関の口座を調べるなどして入札をめぐる不正な金の流れについても調べることにしています。