空気清浄能力を持つ日本固有の敷物
日本人にとって、畳はとてもなじみ深い存在。しかし、そんな誰もが身近に接している畳について、意外と知らないことも多いのではないでしょうか? 畳には空気の中の有害物質を吸収する効果もあるといわれ、昨今ではちょっとしたブームにもなっています。そこで、日本人としてぜひ知っておきたい、畳のイロハを畳職人さんに教わってまいりました!
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「畳職人は力、技術、そして心が大切」と背中で語る4代目。
今回お邪魔したのは、明治44年創業と98年の歴史を誇る金井畳店。日本古来の文化を守り続ける4代目に話を聞いてみると、さっそく驚きの事実が発覚。畳の大きさは地方によって違うというじゃないですか。どう違うのか教えてください!
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機械が多くなったとはいえ、道具は宝。包丁だけでも用途に応じて3本もあります。
「一番大きいのが京間(関西を中心とした京都以西)で、畳一枚の長さは191センチ、幅は95.5センチ。次いで中京間(東海や東北)、関東間(名古屋以東)の順で、最も小さい団地間(団地や建て売り住宅)は長さ170センチ、幅85センチなんです」。畳一枚で、長さが21センチも違うとは…。同じ6畳間の広さが、地方ごとに異なるとは知りませんでした。
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過度な加湿はカビの原因にもつながるので、生活環境に合わせて手入れをすることが大切です。
ところで、畳は上手に使えば20年以上もつと聞いたのですが、どんな手入れをすればいいのでしょう? 「例えば、乾燥する冬の時期などには、よく出入りする場所や傷みやすい場所のい草に、たまに霧吹きで水分を与えるのもいいんですよ。そうすることで、乾燥によるけば立ちを抑えることができます」。湿気は禁物だと思っていましたが、肌と同じで乾燥も大敵なんですねぇ。