新年度中に譲渡先探し　社保浜松病院の診療休止で社保庁が方針

　経営悪化などを理由に３月末で診療休止する社会保険浜松病院（浜松市中区中島）について、社会保険庁は２００９年度内に受け皿となる譲渡先を探す方針を明らかにした。

　ただ、譲渡時期などのめどはたっておらず、社保庁施設整理推進室は「社保浜松病院は、他の社会保険病院と比べても経営状況が非常に厳しく、受け皿探しは予断を許さない」と話している。

　社保浜松病院をめぐっては、昨年１２月に運営主体の全国社会保険協会連合会（全社連）と社保庁が休診を決定。浜松市や地元住民らは存続につながる譲渡先探しに優先的に着手するように求めており、社保庁も早期対応の検討に入っていた。

　社保庁は２月をめどに、全国の社保病院の譲渡方針について２０１０年度までの中期目標を改訂する。この中に社保浜松病院の譲渡方針も盛り込まれる予定という。