午前中、香港と連絡した際に、ジム・ロジャーズが昨日、香港で開かれたアジア金融フォーラムで講演したと聞き、その講演内容を尋ねてみました。以下、概略。 「私ならドルについて懸念するし、実際に懸念している。米国はドルを増刷している。米国はたとえドル相場を破滅させることになっても、景気回復のために可能なことであれば何でもするだろう」
「国債を保有している投資家は大きな間違いを犯している。国債投資はひどい結果に終わるだろう。すべての国債を売却することを勧める。もし私が中国だったら、購入を抑えるでしょう。私が誰であろうと、購入を抑えるでしょう。米国債の利回りは実質ありません。ドルは傷のある通貨です。インフレと高い金利が待ち受けています。」
「儲けたいのであれば、原材料や一部の商品、中国株を買うことだ。私は決して中国株を売らなかった。農業関連銘柄や電力株を買うべきだ。投資すべき対象は中国株と円、商品だ」
「原料価格や不動産は、束の間のデフレ状態ですが、歴史上、お金を大量に刷り、借りたお金を浪費した時は、いつでも価格は上昇しました。劇的な何かが起こらない限り、それは再び起こりそうです。いつ起こるかは私にはわかりません。いくつかのもについてはそれはすでに起こっています。」
「（オバマ景気刺激策について）経済活動を復興させるものは何でも、コモディティを含む全てのものの需要の復興引き起こします」
ジムロジャーズは、２月３日はマレーシア、５日にはモスクワで講演予定。そこでの話も情報が入り次第、お伝えします。