丹波
常勤外科医2人内定、救急輪番に復帰へ 柏原赤十字病院
丹波市の柏原赤十字病院に四月、外科の常勤医二人が赴任することが内定した。外科は現在、派遣医師一人だけで、中断していた手術を再開する。また、常勤医師の増員に伴い、約一年八カ月前に離脱した丹波地域の救急輪番に復帰する意向。輪番を担当するほかの病院は「多くの病院で受け持てば当直勤務が軽減される」と歓迎している。(太中麻美)
柏原赤十字病院の外科は二〇〇六年四月、常勤医二人の退職で休診。〇八年十月、兵庫医大篠山病院から医師一人の派遣を受け、週一日に限り外来を再開した。常勤医の確保で外科手術が可能になり、手術室などの整備を進めている。
また、柏原赤十字は〇七年五月、大学病院への引き揚げなどで〇四年四月時点で十六人いた常勤医が四人まで減り、丹波地域の「二次救急医療輪番制」を離脱した。代わって篠山市のにしき記念病院が〇七年七月から加わり、現在は同市の兵庫医大篠山、岡本、丹波市の県立柏原、大塚の計五病院で平日夜間と休日の救急を担当している。
外科医が赴任すれば、柏原赤十字の常勤医師は内科五人、婦人科一人、歯科口腔外科一人と合わせ九人となる。同病院は四月以降、輪番へ復帰する意向で、玉田文彦院長は「一病院あたりの負担を軽減し、地域医療を守りたい。さらに整形外科や内科などの医師確保を進め、総合的な機能を回復したい」としている。
輪番復帰には県や両市、各病院などでつくる「丹波圏域救急医療対策圏域会議」での協議が必要だが、各病院とも好意的で、柏原赤十字離脱前に比べ、一病院多い六病院で輪番体制を組むことになりそう。ある病院長は「輪番病院が増えれば医師の負担軽減につながるが、週に何日かを二病院制に強化することも可能で、選択の幅が広がる」とする。柏原健康福祉事務所は「地域医療にとって前向きな話。申し入れがあり次第、会議を開きたい」としている。
(1/20 10:10)
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