名古屋市千種区で2007年8月、帰宅途中の会社員磯谷利恵さん=当時(31)=が拉致された上、殺害された事件で、強盗殺人などの罪に問われた元新聞販売員神田司被告(37)ら3人に対する論告求刑公判が20日、名古屋地裁(近藤宏子裁判長)であり、検察側は3被告全員に死刑を求刑した。
検察側は論告で「金欲しさに殺害もちゅうちょしておらず、普通の人間では到底まねができない冷酷非道な犯行。長時間脅迫を受けた末、殺害された被害者の無念さや直面した恐怖は計り知れない」と述べた。
さらに「顔面に粘着テープを巻き付け、ハンマーで数十回殴るなど、言葉では言い尽くせない地獄の苦しみを与えた」とも指摘した。
求刑に先立ち、磯谷さんの母富美子さん(57)も意見陳述し、「命で償ってください。遺族は死刑を望んでいます」などと訴えた。
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