虫けら
テーマ:独り言こんな寒い夜は熱い独り言を…
人って、どんどん成長しますよね。当たり前だけど。今日はそんな話しを、、
日本って、年功序列みたいなところがあるから、学生時代は1つ学年が違うだけで神様と虫けらみたいな差があります。私は日本のそういうところが大好きで、これからもそんな日本であり続けてほしいと願っています。
部活でいえば、中学生の頃、私はテニス部に所属していました。1年生はお決まりの球拾いから始まり、、コートの線引き、、末端の仕事をさせられます。
それが3年にもなると、後輩をあごで使い、部活の中では最強気取り。。
高校に入ればラグビー部で、最強からまたまた、1年生に逆戻り、、ボール磨きやら、先輩の使いっ走り、しごき練習など、虫けらの扱いをされてしまいます。で、3年まで頑張ればまたまた最強伝説が待っています。後輩からは尊敬の眼差しで見られ、、いい気になって、また大学1年へと…
大学時代はヨット部でしたので1年生の時は食事当番で部員の食事を弁当も含め3食作り、飲み会では無理矢理飲まされ、あげくの果てには芸まで強要され、、、
ただただ、試合の時に先輩たちが活躍する姿を祈りながら1年生は頑張り、踏ん張るのです。
自分がキャプテンの時は大会で優勝したので部活という狭い集団の中では、やはり最強になりました。
こんな、虫けらと神様の関係を繰り返しながら精神面、肉体面が鍛えられたような気がします。
医者になってからもそうです。研修医時代は医者とは思えないような仕事ばかりの繰り返し。
朝早く病棟に行って、カルテに検査結果の用紙をのりで貼付けたり、検査オーダーをコンピューターに打ち込んだり、、
それが今では、一個人医院の主、いわば狭い集団の神様です。
今まで、神様と虫けらを繰り返して成長してきたのに、もう虫けらにはなれないのでしょうか?
そう、考えたらすごく怖くなりました。
先日、こんな警官に出会って叱りつけたことがありました。これがいいのか悪いのかは別として。
明らかに私より年下の警官が寄ってきて、
『きみ、自転車から降りて。これ、君の自転車か?なんで防犯登録しないんだよ!だめだろ。身分証明するもの見せなさい。』
私は言いました。
『おい、自転車の事はどうでもいい。あなた年いくつだ?オレは37だ。』
『29だけど、それが何か?』
『初対面の目上の人に向かって、タメ語で話すんじゃねえ。学生時代、先輩にそんな口のきき方をしたか?』
警官の人はギョッとしていました。自分が警官で少し偉くなったような気分(神様)になっているのでしょう。
まったくの勘違いです。
医者や看護師という職業にも同じ事が言えます。自分で身に付けた職に対してある程度の時間が経つと神様になってしまう事があるのです。
まあ、どの職業でもそうでしょうが、地位や名誉が上がると勘違い神様がどんどん増殖します。
とにかく、狭い世界で地位や名誉を獲得した時こそ、自分から虫けらになる勇気が必要だと思う訳です。
医者が患者様を診る、手術をする、お産を担当する、、、表舞台で仕事ができるその裏では、部屋の掃除をしてくれる人、食事を作ってくれる人、受付をしてくれる人、、陰で支えてくれる人がいるのです。
部活では虫けら時代の下働きから上級生(神様)へと登っていきましたが、赤枝医院は開院したその日から下働きなしに一気に上級生です。そして、赤枝医院が続く限り、ずっと神様のままです。
神様であり続け、さらに成長する方法は今はまだ見つかりませんが、自分がさらに進化するために虫けらになって、何か下働き的な事を実践できないものか、考えている今日この頃です、、、
■夏の楽しみが・・・
先生のブログ内容とは全く違うんですが、毎年楽しみにしていた鳥人間が中止、というニュースを知り、思わずコメントしてしまいました。
確か先生が過去に次回は自ら飛びたい!!と願っていたのに・・・
こんなところにまで不況の影響が出ているのですね
また景気が回復して企画が復活し、チーム赤枝が飛び立つ日を楽しみにするしかないのかな・・・
んー、残念。