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【静岡】静岡市予算案「医師求人費を補助」 対象は民間5病院2009年1月20日 医師不足が全国的な問題となる中、静岡市は民間の救急病院の医師確保を支援するため、病院側が医師を募集する際の補助をする費用を、2009年度当初予算案に盛り込む方針を固めた。市によると、医師の求人募集の経費補助は県内初で、全国の政令指定都市でも例がないという。 補助対象は静岡赤十字病院(葵区)、静岡厚生病院(同)静岡済生会総合病院(駿河区)、清水厚生病院(清水区)、桜ケ丘総合病院(同)の5病院。 求人募集を専門誌などに掲載する際の広告費や、採用に結び付いた際に代理人に支払う成功報酬などの経費の半分までを補助し、1病院当たりの上限は100万−150万円とする見通し。 同市では、年間約700件の出産に対応していた清水厚生病院が09年度から産婦人科を休診するなど、医師不足が深刻化。医師の募集に対する国や県の補助制度がなく、制度をつくってほしいという声が病院から多く出ていた。 市の担当者は「国や県に医師不足対策を任せていたが、市も独自に支援しなければならない段階に来ている」と漏らす。 静岡市はこれまで、医師不足に伴う病院への支援として、医師の事務作業を手伝う「医療秘書」を、08年度から2カ所の市立病院に14人派遣している。
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