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佐倉市幹部が脅迫被害相談 署員漏らす?
2009年01月20日
佐倉市の市幹部が同市議から脅迫などの被害を受けたとして県警佐倉署に被害相談したことを、同署員が相手の市議に伝えていた可能性があることが、この市議への取材で分かった。市議は「警察から聞いている」と署側から知らされて把握したことを自ら明らかにした。県警監察課は「現段階では何とも言えないが、事実とすれば問題」だとしている。
この市議は、朝日新聞が同市の職員に対する「口利き」などを取材していたところ、自ら「市長が自分のことをなんとかだまらせようとしている。警察にもしょっちゅう自分のことを言っている」と切り出し、「そのことを、自分はある警察官から聞いている」と話した。
更に「(自分が)『具体的になんかありますか』と(警察官に)聞くと、『ない』って。『あんな悪いやつはいねえ』って言いにくるだけで、『うっとうしくてしょうがねえ』って警察は笑っているよ。佐倉署で」と話し、「なんで私にそういうことを教えてくれるかっていえば、私の方が正しいからじゃないですか」と説明した。
市議がこの取材で名前をあげた佐倉市幹部らに取材したところ、「脅迫などの被害について、佐倉署に相談に行ったのは事実」と実際に被害相談をしていたことを認めた。佐倉署も相談があったことを認めている。
市幹部はこの市議から、市長選で現市長の応援をしたと詰め寄られ、「許さない。ヤクザ以上のことを私は出来る」と脅されたと訴えたという。また、他の市議も、暴力団を名乗る男を連れてこられ、「議員をやめろ」と脅されたとも訴えたという。
佐倉署の平野隆之副署長は「相談は受けたが、市議側に事情聴取などはしていないので、伝わってはいないはず。市議がなぜそう話しているのかは分からない」としている。
県警監察課は「申告の内容はともかく、相談があったことを相手に教えてしまうのは事実とすれば問題」として、調査に乗り出したものの、「現段階では分からない」と調査を中止している。
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