自動販売機からカネを盗んだとして、福岡県警は19日、住所不定の無職岡崎勇司容疑者(28)を窃盗などの疑いで逮捕したと発表した。07年9月〜08年8月に、福岡など11府県で「自販機荒らし」を216件(被害総額約230万円)繰り返したと供述したといい、県警はうち3件を送検。県警によると、「自販機は貯金箱と思っていた」と話したという。
博多署によると、岡崎容疑者は昨年8月9日、福岡市博多区榎田2丁目の会社敷地内に侵入。自販機をバールなどでこじ開けて現金約1万2千円を盗むなどしたとして現行犯逮捕された。起訴され、すでに懲役1年の実刑判決が出ている。
同署によると、岡崎容疑者は「空き巣やひったくりをする度胸はなく、自分にとっての貯金箱だと思っていた」などと供述。1回1万5千円以上をノルマに大阪以西で盗みを繰り返し、パチンコや交通費などに使ったと同署はみている。「新しい町に行くのが楽しかった。九州各県を回るつもりだった」と話したという。