宮崎市の「こどものくに」では、寒緋桜が咲き始め、一足早い、春の訪れを感じさせています。19日の、宮崎県地方は、19日朝の最低気温が、油津で9度9分、宮崎市青島で、9度8分となるなど、3月中旬から下旬の暖かさとなりました。寒緋桜は、桜の中でも、最も早い時期に咲く品種で、濃いピンクや、淡いピンクの花が下向きに開くのが特徴です。園内の約30本の寒緋桜は、雨が少なかったため、開花が1週間ほど遅れ、現在は、3分咲きとなっています。また、桜の木の下には、今年初めて植えられた、色とりどりのビオラも咲きそろいました。(訪れた人は)「春も近づいて、心も暖かくなてきますね」「寒いのに咲いてくれて、ありがとうって言いたいです」寒緋桜は、1月下旬に見ごろを迎え、2月上旬まで楽しめるということです。
緊急の経済・雇用対策に関するニュースです。県は、公共事業などを盛りこんだ総額64億円余りの補正予算案を、1月22日に開会する臨時議会に、提出することになりました。これは、19日開かれた県議会の議会運営委員会で、県側が明らかにしたものです。それによりますと、今回提出される一般会計補正予算案は、総額64億2000万円で、このうち、柱となる公共事業費として、道路の改良や維持補修などに39億8000万円を計上しています。また、雇用対策では、新しい人材を採用する農業法人に助成する事業や、介護施設での就労希望者の実習経費を一部補助する事業などが、盛り込まれています。県では、こうした対策により、340人程度の雇用創出効果が見込めるとしています。県の経済・雇用対策を審議する臨時議会は、1月22日から、2日間開かれます。
国の第2次補正予算案に盛り込まれている、緊急雇用対策の説明会が、宮崎市で開かれました。市町村の担当者らに、制度の概要が報告されました。19日の説明会には、各市町村の担当者など、約60人が参加し、県の労働政策課が、国の雇用対策の内容や、スケジュールなどについて説明しました。このうち、緊急雇用創出事業は、雇用の確保につながる、新規事業に取り組む県や市町村などに対し、国が補助金を支給するもので、予算額は、全国で1500億円、雇用創出効果は、15万人が見込まれています。(西都市の担当者)「有効に使えるように、いろんな方法があると思うので、考えていく必要があるのかなと考えている」(延岡市の担当者)「アイデアをどうひねり出していくかということが、課題なのかなと思う。ありがたい事業だと思う」県の労働政策課では、「緊急の対策なので、市町村と連携しながら、4月には、事業をスタートできるように取り組んでいきたい」と、しています。
雇用対策が急がれる一方、ニートや引きこもりの若者への就労支援を考えます。若者の自立をどう促すか、宮崎市のNPOの活動を取材しました。ニートや引きこもりの若者を支援する、宮崎市の若者自立塾「ふらっと」。宮崎市のNPO法人「フロンティア会」の平尾隆光理事長と妻の千代子さん、それに長女の香織さんを中心に運営されています。自立塾は、おととし、県内では唯一、国の認可を受け、西都市に開校。3か月の共同生活で、ボランティア活動などを体験させ、若者たちの生活訓練や職業訓練につなげるというもので、これまで、県内外の17歳から35歳までの男女、あわせて18人を社会へと送り出してきました。(NPO法人フロンティア会・平尾隆光理事長)「引きこもりで働かない人たちを怠け者と決め付けている人がけっこういるんですが、現実はそうじゃありません。本人たちはどうかしないといけないというのを頭の中に思っているんですね。だけどそれをどうかするという方法がわからない」塾生が、企業実習などをより受けやすいようにと、自立塾は、1月15日から、宮崎市に移転しました。平尾さん一家は、自宅を改装して若者たちに開放、受け入れ態勢を、更に、充実させることにしています。(NPO法人フロンティア会・平尾隆光理事長)「自分を変えたいという意識を持たない限りは、うちには来ないので、そこのところが一番難しいところではありますね」「勇気を持って一歩踏み出して欲しいというのがある」平尾さんは、若者たちの自立には、各分野での連携も欠かせないと訴えます。(NPO法人フロンティア会・平尾隆光理事長)「本人だけの問題ではなく、社会的な問題として地域社会であるとか、国とか県とかが施策を考えて一緒にその子たちを外に出すことを考えていかないといけないと私は思っています」県内には、少なくとも、千人の引きこもりの若者がいるとされています。一人でも多くの若者を社会に出してあげたいという思いで、平尾さん一家の活動は続きます。(NPO法人フロンティア会・平尾隆光理事長)「引きこもっている子が家族と普通に会話ができるようになったり、外に出ることもできるようになったり、就職までできれば、もう最高なんですが、そこまでできるようになってくれるのが一番いいですね」この若者自立塾ですが、生活保護を受けている世帯でも、塾に入っている間は、これまで通り、生活保護の対象になるということです。
みやざきブランドとしても人気の高い、完熟きんかんが、来週の初出荷を前に、19日、東国原知事にプレゼントされました。プレゼントをしたのは、県内の生産者たちで、19日は、東国原知事に、とれたての完熟きんかんが手渡されました。完熟きんかんは、糖度が16度以上と高く、また、ビタミンCなどが多く含まれ、かぜの予防に効果があると言われています。(東国原知事)「健康志向が多いので、安心安全やおいしいだけではなく、風邪の予防対策にも効果があるといった方が良いかなと」JA宮崎経済連によりますと、完熟キンカンの出荷は3月いっぱいまで続き、今シーズンは、過去最高となる、約1千トンの生産量を見込んでいるということです。
延岡市内の小学校で、市独自の「学校安全週間」が始まりました。このうち、浦城町の浦城小学校では、学校周辺や通学路で車の通行が多いところや、人気の少ないところなど、危険か所を地図に書き起こして、「学校安全マップ」を作成し、19日は、児童たちが、気づいたことなどを発表しました。(浦城小学校・黒岩尚子教頭先生)「地区の中で、どんなところが危ないのかということを知ることによって、自分の生活の中での安全意識を高めたい」浦城小学校では、21日、防犯の専門家などを招いて、声かけ事案への対応などを学ぶ講習会も開く事にしています。
全国有数のカツオ漁の基地、南郷町の目井津港では、今年初めて、カツオ一本釣り漁船が、漁へと出発しました。漁へと出発したのは、南郷漁協所属の「第十五事代丸」119トンで、20人が乗り込みます。(第十五事代丸・杉浦健太郎船長)「家族と別れるのは寂しい。今年の1年大漁でがんばりたい」そして、干潮から満潮に変わる午前8時すぎ、大漁旗をなびかせた漁船は、家族に見送られながら、漁場の小笠原海域へと向かっていました。
障がい者やお年寄りが、安心して暮らせる街づくりをすすめようと、宮崎市で、児童・生徒の制作したポスター展が開かれています。このポスター展は、平成12年に定められた「人にやさしい福祉のまちづくり」条例について、県民の理解を深めてもらおうと、県が毎年、開いているものです。会場の宮交シティ、ガリバー広場には、県内の小・中学生や高校生などから応募のあった、約450点のうち、金賞や銀賞などの入選作、60点が展示されています。作品は、街に住む人たちが手を取り合って助け合う姿や、安心して暮らす様子が、いきいきと描かれています。このポスター展、宮崎市の宮交シティで1月30日まで開かれています。