先日の小欄で、高速道路の自動料金収受システム(ETC)レーンでの失敗談を披歴した。その中で出口では現金で支払ったと書いたが、読者から「通行券を受け取っても、ETCカードで支払えますよ」という電話をいただいた。
西日本高速道路中国支社に確認すると、通行券と一緒にETCカードを出せば精算できることがわかった。バーが開かないという初めてのことに焦って、通行券を取ったら現金払いしかできないと思い込んでいた。自らの不明を恥じ、親身な指摘に感謝した。
この機会に西日本高速作成のETC利用ガイドブックに目を通した。さまざまなトラブルの事例や対処の仕方などが、よくわかった。
二〇〇七年度に中国地方の料金所で起きたバーへの接触は約三万件に上るという。接触しなくても、手前で停車したケースもかなりあるのではないだろうか。
カードをきちんと車載器に挿入しても、機器の不具合などでバーが開かないケースもあるという。システムへの過信も禁物なのだ。
追加経済対策の一環として、高速道路の料金引き下げ案が発表された。ETC利用が条件だが、土日祝日の乗用車でのドライブが上限千円で乗り放題というから心が浮き立つ。ETCの利用がさらに増えるだろう。安全に走行できるよう一段と心したい。