喜ぶ顔を励みにして、ここまでやってきた。ビックリさせたろうと思っていた。甘かったんやろうね。それどころか、何も首に巻けない最悪の結果になった。
“敗者”のオレが今さら言うても、何の説得力もないことはわかっとる。でもG.Gだって、村田だって、こんなモンやない。これから新たなステージで日本の野球のすばらしさを見せてくれると信じている。「お前が言うな」。そういう批判を承知しながら、声を大にして言いたい。
北京で5敗もしたという現実は、時間をおけば、明確に振り返ることはできるんやろうね。今はゆっくりしたい、ひとりになりたい−。そういうところかな。
06年WBCで日本代表を率いて優勝したソフトバンク・王貞治監督の話
「残念だった。準決勝からは被本塁打が多かった。見ている人もみんな期待していたと思うが、選手たちは一生懸命やった。とにかくよく頑張った。どっちが勝ってもおかしくない試合ばかり。持ち味を出したチームが勝ったということだと思う」