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星野ジャパン、メダルならず「日本の野球に恥かかせた」 (2/3ページ)

2008.8.24 05:12
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星野ジャパン、メダルならず「日本の野球に恥かかせた」
星野監督、田淵ヘッド兼打撃コーチ、山本守備走塁コーチ(左から)の首脳陣はスタンドに向かって深々と頭を下げた(撮影・前川純一郎)【フォト】

 終わったね。今までの人生でいろんなことがあった。悔しかったり、喜んだり、怒ったり…。でも泣くに泣けないという心境が初めてわかった。61歳にして、こんな経験をするとはね。

 申し訳ない。お金を払って球場に足を運んでくれたファン、日本でテレビを見てくれていたファン。何より子どもたちを失望させてしまった原因は、すべてオレにある。全面協力してくれた球界の関係者にも頭を下げんと。熱い思いをぶつけようと思っても、できなかった。世界で日本の野球に恥をかかせてしまった。それがオレの最大の罪やと思っている。

 なぜG・G・佐藤(西武)を選んだ? みんなはそう思うやろ。オレはずっと若い選手の奮起を促してきた。そのなかで、アイツはペナントレースで数字を出して応えてくれた。みんなには理解できないだろうが、ものすごくうれしかった。

 村田(横浜)もしかり。チームは最下位。モチベーションを維持できないなかで30本塁打。こんなヤツを連れていかなくて、誰を呼ぶんやと思った。でも結果的には…。

 サブロー(ロッテ)や井端(中日)を選んでおけば、こんなことにはならなかったかもしれん。最後まで悩んだ。どうしても、できんかった。あれだけ「盲目的になるな」と自分自身に言い聞かせたのにね。オレという人間の弱さがモロに出た大会やった。

 仲良し内閣。負けたら、こう批判されるのは覚悟していた。勝って「仲良しで何が悪い!!」と反論したかったけど、何も言い返せない。それが勝負の世界やから…。

 今思うと、浮かれとったんかな。金メダルを取って、選手に腕時計を贈りたいと思っていた。国産品や。「メード・イン・ジャパン」って刻印されているヤツをね。われわれもファンも、野球そのものも「メード・イン・ジャパン」でしょ。これからもずっと。だから、象徴として頑張った選手に時計をプレゼントしたかったんやけど。

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