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【ゆうゆうLife】介護 高齢者住宅での看取り(上) (2/3ページ)

2009.1.19 08:20
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施設長と話す柳川百合子さん(右)は、現役の針灸師。2度のがん手術を経験した施設長と話す柳川百合子さん(右)は、現役の針灸師。2度のがん手術を経験した

 金子照子さん(82)は昨年1月、子宮体がんと診断され、「放射線治療を受けなければ年内の命」と余命を告げられた。しかし、「治らないなら治療をせずに、最期まで普通の暮らしをしたい」と望んだ。

 「ここでお通夜とお葬式をして、お骨にしてくれる。死に化粧もしてくれるから、何も不安がない。朝、出血はありますが、余命のことは頭に浮かびません。食欲もあるので、少しもやせません」と、にこやかに話す。

 併設のデイサービスで、生け花と書道の講師を月2回ずつ、ボランティアで務める。2週間に一度、病院で検査を受けるが、転移も痛みもなく、血液検査の数値も正常という。

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 ■職員少ないケアハウスでも

 ケアハウスには、大きく分けると原則60歳以上の自立した高齢者を対象に生活を支援する「自立型」と、介護保険の特定施設の指定を受け、65歳以上の要介護認定者が対象の「介護型」がある。自立型と介護型が併設されているところも多い。

 自立型は介護保険の指定を受けておらず、要介護になった入居者は、併設の訪問介護やケアマネジャーなど外部の介護保険事業所と契約し、在宅同様に利用する。そのため、介護職員の配置は少なく、要介護度が重くなったり、認知症などで集団生活が難しくなれば退去する所が少なくない。

 「やしお寿苑」は自立型で、施設というより、共用の食堂や浴室を備えた集合住宅。それでも、開設間もない13年に最初の看取りを経験して以来、何人もの入居者を看取ってきた。

 日常生活上の相談や緊急対応サービスも提供し、入居金380万円と、所得に応じた利用料月6万〜12万円の費用がかかる。

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施設長と話す柳川百合子さん(右)は、現役の針灸師。2度のがん手術を経験した
がんの余命を宣告された金子照子さん。ボランティアで生け花の講師を務めるほか、「やしお寿苑」に飾る花も生ける。
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