2008年09月30日

今だけの景色。

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 今日は明子とあきのあきペアが来てくれてお菓子作り。
 家の中がパッと明るくなる2人でした。

 大学の仲間を思う時に、いつもいいなあって思う事の一つは排他的な人がいない事。それは大事な人の大事な人を、心から大事にできる人ばかりだからだ。淋しい想いは誰にもさせないもの。

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 明子、出産前最後のお菓子作りかな。

 今まで何人もの方達が、こうして大切な宝物をおなかにぎゅっと抱えて、座りながらお菓子を焼きに来てくださったなあ。その景色は今だけのものだ!!って焼き付ける。

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 夜はまたタイ料理へ。
 といいつつ、写真は昨日駆け込んで頂いた「夢呆」の出し巻きたまご。
 焼きたての卵焼きはいつも私の心をあたためてくれる罪のない味。

 たとえば今、するべきことを途中でやめるのは、間違いでも心が弱いのでもない。 なんとなくこれじゃないんだと想うことは、きっとそうじゃないんだと想う。
 逃げたんじゃなくて選んだのだ。と私はおもうよ。

 見えない合図に気づかないで無理してやる事こそ大きな間違いだ。
 と大事な友達の話を聞いていて思う今、逆になんとなく居心地いいなあって思う場所にいる事もすごく大事なシグナル。

 今夜は本当に居心地のいい夜でした。
 それって知り合って長い、短いは関係なくて本能のようなもの。
 そして本当に優しいなあって感動しちゃう瞬間があった。それは言葉でも、意識した行動でもなくて、無意識にとる行動の中に。


   
Posted by yagihana at 08:44

2008年09月28日

いい朝の過ごし方でした。

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 日曜日、朝早くからモンステラを探す旅に出る。

 都内のいろーんなお花屋さんを巡りまくった時期があったけれど、ここぞという時に直行するお店はもう決まってきてる。みんな顔なじみの店員さんには私の「ここぞ」、全部見守っていただいてきてる。

 というわけで白金のHKへ。(写真)
 見つからず中目黒マチルダへ。
 田園調布の i 田園調布へ。
 それでも出会えず、玉川高島屋の地下のsproutで出会いました。

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 満足。

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 家で仕込み。
 オルヴィエートで買ってきたもの。レモンの皮をする。(使いにくい!)

 オルヴイエートには可愛い食器が山のようにあって、まだまだ旅の途中だった私達は厳選しまくって選んで帰ってきたけれど、もっともっと抱えて帰ってきたらよかったけれど、この子だけでもいてくれて本当に幸せ。

 フランスでまだがんばってる友人から電話やメールがあるたびに私の心は一気にむこうへ。その時だけは帰りたいなあって思ってもいい事にしてる。

 日本にいる私はいつでも仮住まいしている心地だけど大切に思う場所を自分の足かせにはしたくないからただただ心を暖めてくれる存在。失う怖さに震えたり、そこにいない事で苦しむような大切さならばいらないよ。  
Posted by yagihana at 07:54

2008年09月27日

きれいな人の近くで深呼吸。

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 今日はお久しぶりのみなこさん☆
 といっても誰にお会いしてもみんな本当にお久しぶりの大変貴重な時期の今。
 
 凛とした美しい空気をまとう姿は変わらず、私はついつい近くで深呼吸。
 美しい空気を身につけている人のそばにいるとすぐしちゃう。浄化か。

 可愛いお花もどうもありがとう!

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 今日はスイートポテトモンブランとかぼちゃのケイク。

 栗のモンブランよりよくも悪くもパンチはないけれどほっこりする、いモンブラン。構成も、抹茶のジェノワーズにカスタードと生クリームで素朴なのでした。

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 大切な友達が明日開業するのでケーキを連れて前夜祭に。
 そしてこれ以外は考えられなかったモンブランのペン。

 お祝いはされるよりもする方がずっと幸せだって知ってるよ。
 だから私もいざという時がきたらちゃんと祝ってもらおう!と鼻息。フンガー。

 忙しそうだし、ひげも伸びて、なぜかやたら黒くなっていたけれど、最高にいい顔をしてたので、その顔が全てだなあってしみじみ嬉しい夜のこと。

 学芸大学のタイ料理ソンクランで満腹。  
Posted by yagihana at 09:06

2008年09月26日

幸せフライデー。

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 レッスン前、家を磨き台所を磨き、準備を終えて深呼吸。
 何年この日々を過ごしても、慣れない心地いい緊張感。

 昨日、何年ぶりかにずっと前に自分が作ったホームページを見ました。ロンドンのコルドンブルーに留学中、ある日突然思い立って、ホームページビルダーでいきなりその日に作ったページ。(そしてホームページの消し方さえわからずいまだに放置したまま)

 ウフ、という名前もその瞬間に決めて、文章もその場でパパパと書いて。
 さぞかし適当で恥ずかしいんだろうなあって、長く見返す事はできなくて。

 プロフィールの言葉に、


 「私は料理・読書・旅。という三角を心の中心においています。その三角形の真ん中に家族と友達がいます。とても小さな小さな三角ですが、私にはどの一つも欠かす事の出来ない、何よりも大事な形です。突拍子もない行動をよくとりますが、全てわたしの中ではここにつながっているものです。やらないよりは、やる事を選ぶ事だけを心がけています。

 このページは忙しくなって心の余裕がなくなった時の自分に、自分の大事にしているものを気づかせ思い出させ続ける為に、ほそぼそとながら続けていきます。自他共に認める適当なゆきおですが、言葉には誠実にありたいと思います。」

 とあって最近の私にとても響く言葉。

 お菓子写真日記なんて見ても今の私が書いているようだし。(何年も進化していなかった)毎朝早く飛び起きて何よりもまずオーブンに火を入れるのも同じ。

 4,5年前、この文章を書いた時に大事にしていたものは今もとても大事なまま。ただ時間が流れただけではなくて、ずっと大切だと思い続けたからだって知ってるよ。

 過去の自分に初めて救われた。
 今の自分だっていつか必ず未来の私を救うよね。

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 今日の午前中のレッスンを予定していたみかさんは来週に延期になったので、いきなり友達2人組。

 大阪からきてくれたあっこと、あっこの大事な友達のりちゃん。
 東京に来ると必ずお菓子を作りにきてくれるあっこだけど、作りたいと言うメニューはいつも同じ、細かい焼き菓子達。

 でもそれは作りたい、食べたい、よりも大事な人達に手作りのお菓子を配りたい、っていうあっこの優しさだって知ってるよ。

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 レッスン最中の写真はいつも「通りすがりの人」風になります。
 背後を忍者のようにウロウロしてる。

 誰かとお菓子をゆっくり作れる幸せ、嬉しそうな顔を見せてもらえて私のほうがよっぽど嬉しくて、しみじみと幸せでした。本当にありがとうね。

 いつもボケボケのあっこは私達から容赦なく厳しくつっこまれているけれど、優しいのりちゃんに優しく見守られているのを見て新鮮・・・。それを見てまた容赦なくつっこむゆきおだ。へへ。愛はたっぷりだよ。

☆☆☆

 それから私はダッシュでひろかとタヒチアンへ。

 フラダンスをしていた頃、セクシーすぎて憧れていたタヒチアンだけど、タヒチアンをはじめたらフラの素晴らしさを改めて知る。教室もそれぞれの素晴らしさ、駄目さがあって、以前は駄目さの方に目がいきがちだったけれど、今はいい所を学びに。欲しいものがひとつでもあるならば、それだけを狙おう。

 何よりもそれぞれお仕事や家庭があったりしてなかなか定期的に会えない(と言いつつかなり会ってる)大好きな友達に、毎週1時間でもこうして会える時間が本当に嬉しくて。

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 そしてまたまた大阪から来てくれた陽子と今度の結婚式のお菓子の打ち合わせ。
 陽子の旦那様となるしんちゃんは私の焼くスマイルにかなり似てる。丸さが。ふふふ。

 ひろかも一緒に、あっことのりちゃんとも再会して、幸せなフライデーナイト。
 私はお仕事が間に合わないので散々食べまくってから一足お先に帰宅するも、ずっと笑いの余韻が残るよ。ああもうみんな大好き。  
Posted by yagihana at 18:08

2008年09月25日

明日から。

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 元気です、はなさん。
 ずっと食べていた彼女のおやつが中国産!と発覚して急いで国産に。

 本人はどちらでもいいから早くくださいと言ふ。

 明日から自宅でのお菓子のレッスン再開です。
 しばらく母の快気祝い、親友の病院開業祝いのお菓子など1人で作ったり打ち合わせが続いていたので、レッスンという形は久しぶりで緊張の夜。落ち着かなくて台所をウロウロさまよってる。

 お菓子が間に入って人とつながれる事。
 自分が全部出てしまうから本当は怖くて、でもやっぱり素晴らしい事です。一生をかけるに値するよ。私にとっては。

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 超愛用、「傷パワーパッド」。
 いつも傷や火傷だらけの私の手や腕に、

「由紀のバンドエイド係になるよ。」って、それはそれはめちゃくちゃ優しくバンドエイドをつけてくれていた人が教えてくれたもの。

 普通のバンドエイドより高いし人造人間みたいな手になるのだけど、治りが早いしつけていて本当に気持ちよいのです。

 でも心に貼るバンドエイドはないよなあ、なんて思う今夜は乙女。
 と思ったらさっさと貼ってくれてた大好きな友よ。

 自分がうまく怒れない時、かわりに本気で怒ってくれる人がいてくれて私は本当に救われたから、私もそうありたいな。本当にありがとうね。

☆☆☆

 私が大切な人たちとの関係を思う時にひたすら大事に思っている事を書いてくれていた詩を思い出すのでここに。

「励ます」銀色夏生

 励ますってなんだろう
 手をひいてどこかへ連れて行くことはできない
 人は人を触ってはいけない
 手をひいてついてこさせることは
 その人をますます弱くしてしまう
 1人でたてるように
 触る以外の全てをすることだ
 1人であるけるように
 離れて元気付ける事だ
 いちばん悲しい時に 強く抱きしめたあと
 すぐに離れて待つことだ

 できるのは
 絶対に出口があるよということ
 出口がないなんてないと
 はったりでもいいから言い切る事
 そして見守ること
 信じると伝えること


デトロイト・メタル・シティ 4 (4) (ジェッツコミックス)


何度も強烈に薦められたものの、この絵にどうしても馴染めず避けてきた「デトロメタルシティ」。松山ケンイチの映画バージョン、見てきました。

 夜遅くなのにやたら混んでいた近所の映画館で、いーっぱい笑いました。

 原作を読んでないので比べられないし、後に広がる想いは特にないのだけど、横に天使のような顔と心の、優しいのなかっちがいてくれて、安心しきって笑いまくった時間はきっとずっと忘れないよ。

 いつだって素直に甘えてくれる人にちょっと呆れた顔を見せながら、救われているのは素直じゃない私の方。  
Posted by yagihana at 20:24

2008年09月20日

あきのお誕生日の夜のこと。

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 今夜は大好きなあぶさんで、大好きなあきのお誕生日をお祝いに。

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 いつものメンバー大集合。
 あぶさんのご主人、あきパパもいつもいつの間にかニコニコと混ざってくださっていて嬉しい。

 大切に思うお店は世界中にあるけれど、あぶさんは揺ぎ無い世界一!
 こんな場所を本当にどうもありがとう。

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 毎年同じように、でも毎年バージョンアップし続けていくはじめさんのお祝い。
 「ハッピーバースデー」のCDを借りる前に視聴しながら、思わず泣いたという素敵なはじめさん。

「だって僕らはこの歌だけはずっと聴いて育ってきたんだよ!」
 そ、そうだよね。

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「あきちゃんの独身最後のお誕生日です!!」と
 みんなが本当にあたたかい目で見守ってる中、男を見せてた。

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 本当に心が優しくてまっすぐで、偏見がなく、こんなにもたくさんの人に愛されているあきが、はじめさんの横にいる姿はやっぱり他のどの時よりも美しくて。

 普段、仕事の話は全くといっていいほどしない私達だけど、お互いに好きな事を仕事にしているあきとは素直にその素晴らしさも大変さも話し合えて、私はそれだけでどんなに今まで心強かったかな。

 あきの掛け値ない優しさは巡り巡って、何倍にも大きくなってあきのもとへ。
 側でそれを見ている私には希望のようなそのサイクル。

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 みんな嬉しすぎて、優しすぎて、ニコニコしっぱなしの優しい夜のこと。
 大好きな大好きなあき、いつもありがとう、そして本当におめでとう!!  
Posted by yagihana at 11:40

2008年09月19日

好きなほうへ。

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 みんなそうなのかもしれないけれど。
 だとしたら皆と同じように、私もいる場所、過ごす相手によって自分が全然違うよ。

 例えば合コンなんてで私と初めて会った人はなんて暗い人だろうと思うだろう。(だから行かない)お菓子を作っている時や、旅先の朝に私を見かけた人はなんてやたらに楽しそうな人だろうと思うだろう。

 意地悪な人がその場にいると私は戦うより、ただ黙ってしまうし、想像力豊かな成熟した人が一緒にいれば、私はのびのび話し続けてる。

 私達は、自分の好きな方の自分でいられる場所を選ぶ自由があるんだよね。

「由紀!!どうか由紀がのびのびと由紀らしさを発揮できる場所や人といてね!」

 って同じ時期に、違うタイミングで、同じ言葉で伝え続けてくれる大切な人たち。
 ここにいる自分が1番自分らしいなあって思える場所をありがとうね。
 そんな時こそ120パーセントの力が飛び出るし、相手にとってもそうだといいな。

 捨ててしまいたくなるような真面目さや、消え入りそうな穏やかさ、そういうものや人の素晴らしさは鮮やかな分かりやすいものの前では見えにくいのだけど、きちんと目をこらして大事にしていこうと思えるのは、同じように目をこらして、大事にし続けている周りの人たちのお陰だよ。

 そして文子さん。
 お菓子やっていて、やり続けてきて、本当によかったって思えるこの気持ちをありがとう。   
Posted by yagihana at 16:22

2008年09月16日

もつべきもの。


 ここ数年、大きな悩みの種がありました。
 ほとんど誰にも相談もせずにきたけれど、ようやく本気で見切りをつけるくらいの出来事がありやっと楽に。でも散々傷ついた気持ちはなかなか元気にならないだろうなあって思っていたのだけど。

 今夜久しぶりに再会した穏やかな友人とのんびり美味しいお食事をしたら、心底癒されて、さっきまでの涙もふっとんでニコニコで帰宅。すっきりしたなあ。本当にどうもありがとう。他にもこんな時にふっと連絡をくれる人がいて、タイミングいいなあってうらやましく思えるほどだ。人生は努力とタイミングだと言ってしまおう。タイミングが事前にわかる才能があればいいのにな。

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 もつべきものは大事な人たち。

 あっちゃんがソリストとして活躍するコンサートへ。
 あっちゃん、気品も迫力も技術も飛びぬけていて素晴らしかったです。ふみちゃんが隣で惚れ直し続けている間、バイオリンを習いたくなっている私とヒロカ。

 この日はあきとも大事なお話。
 いつかさせてもらえたらいいなあという事をお願いしてもらえるって本当に幸せだよ。

 明子の名言。結婚して「息子化」する男性多いよねって話していた時、

「息子になってしまうかどうかじゃなくて、可愛い息子だと思えるかなと考えればいいんだよ。息子として可愛くないって思ってしまったらやめた方がいいと思う。」

 明子、出産前から立派なお母さんだ。
 
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 みれい、どんどん可愛く、セクシーに。
 みれいの素敵な存在をおもう。その姿にゆきおまでいっぱい励まされる。

 大人になったら自分の顔もそう思うけれど、自分が限られた大事な時間を一緒にすごす相手を決めるのも自分の責任だよね。そういう時間だって確実に顔に、空気に染み出てきちゃう。

☆☆☆

 そして毎日取り組んでいたお菓子便ももうほぼ終わって、その度にご丁寧な方の優しい言葉を頂いたりして、お会いした事ある方からも、お会いした事はない遠くにいらっしゃる方からも励まされています。

 お送りしたものはお菓子という形をとった気持ちだ。私の心は1人分サイズしかなくて、この腕で抱えきれる荷物も限られていて、だから無理のない範囲で贈る気もちにしっかり気もちで向き合ってくださった方達に本当に感謝しています。本当にどうもありがとう。   
Posted by yagihana at 15:20

2008年09月11日

夏と秋の間の毎日のこと。

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すっかり更新しないままに秋の気配が。
 色々なことがあって、大好きな人たちにも会って、相変わらず笑ったり泣いたりして生きています。

 季節を感じるこんなお菓子も素敵だなあ、としみじみした「つ久し」のこんぺいとう。
 満月に向かっていく月を毎晩見上げてるよ。

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 今は季節のお菓子便中。
 メラメラガールだ。

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 といいつつ、今回のお菓子便は新しいものというよりは定番もいっぱい焼いてる。
 でも違うんだ、何もかも。自分が別人のような気もち。
 
 まだまだゆっくり、何度にも分けて作っていくのでお願いしてくださった方にはまだお待たせしてしまうかもしれません。ご了承ください。

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 いつものティファニーカラー。

 フランスから帰って、毎日それなりに豊かに過ごそうと思っていたけれど、目標を見失って燃えカスみたいになって焦っていた私に、向こうでの日々を一番近くでずっと見守っていてくれた親友が、

「あれは燃え尽きてしまっても仕方ないような忙しすぎる日々だったよ。時間かかって当たり前だよ。」

 って言ってくれた一言で、なんだか一気に救われて復活できた。
 感謝してもしたりません。本当にありがとう。

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 週に一度のタヒチアンに運動不足の全てを託そうとしてみたけれど、ついに走る事に。

 昨日プーマのお店で一式そろえました。
 網タイツの上に黄色のソックスを履いて靴も完璧さ。

 「もっとかっちょいい靴がいいな」なんて言ってみたけれど履いてみたらいきなり愛着が!へへ。楽しみ。

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 祐子との時間に大きく深呼吸。
 
 悩んでいる事は、「たいしたことじゃないよ。」って自然に思わせてくれて、何気ない事の中に大切さを見つけて喜んで伝えてくれる。そんな存在が誰にでも1人、いてくれたらみんなもっと救われるのかな。私も誰かにとってそうありたいな。 

 そうありたい、誰かは本当はもう決まってるんだよ。
 いつかまたつながれますように。  
Posted by yagihana at 06:40

2008年09月02日

いつも知ることで知ること。

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 フランスから帰国して7月、8月と何度も背中を押してもらうような機会がありました。嬉しかったけれど自信は出てこなかった。

 9月になって試作やリハビリでもなく仕事としてお菓子に取り組むようになって、前とは全然違う気もちを知るよ。こわい。

 今朝、母の病院に付き添いながら「知れば知るほど知らない事を知り続けて怖くなっていくよ。自信もなくなっていく。」って話したら、

「色々なことを広く浅くしているのが1番楽で楽しいのよ。一つの事をつきつめていくのはその深さを知っていく事だから怖いわよね。」

 って聞いて母も、きっと他の方達も同じだってなんだかホッとする。
 母にとってのそれは、お琴とヨーロピアンチャイナペインティング。

 でもつきつめていくうちに広がる景色は、想像をはるかに超えた豊かなものだってことも知ってるよ。みんな怖さを乗り越えてそれぞれの景色を見ているんだろうなと思うと、励まされるよね。

 最後の日にシェフ全員が私のエプロンに寄せ書きしてくれた、それには、大好きなジェニファーから「あなたはとにかく作り続けなさい!」の言葉。

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「人より壊れやすい心に生まれついた人間は、それでも生きていくだけの強さも同時にうまれもっている。」

 昨夜読んでいた、森絵都さんの「つきのふね」にあった言葉を見て自分の脆さと危うさを思う。

 それでも、人と関わりたいし、それでもお菓子を焼いていきたい、って思うもの。 人が思う以上に私はギリギリの所にいるし、いつも人に救われて立ってるよ。

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 病院帰りに久しぶりに母と外食。
 碑文谷の「朝日屋」。ここの細うどんが大好き。
 気づいたら同じものを注文。香味野菜好き親子なのでした。

 私に料理を作らせたら、紫蘇・茗荷てんこもりなので要注意。
 プラス何にでも海苔をちぎってのせようとするのも要注意。

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 ゆきお御用達、都立大学のパッケージプラザへ。





 先日、合羽橋で買い忘れた小さな袋や、箱に詰めるクシャクシャなど、困った時にパッと買いにいける素敵なお店。いつも真っ白なクシャクシャを使っていたけれど、心機一転!(というほどでもない)薄いピンクに。

 まとめ買いが得意でも好きでもないので、お菓子の材料や、袋は相変わらず日々チェック!目をひからせてる。ふふふ。(暇な証だ。)

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 パッケージプラザ近くの、ビストロ「シュエット」へ。
 りえさん絶賛されていたなあってあたたかい記憶と共にうかがいました。

 誰かにとっての大事なお店だと思うその気もちが私には何より大きい。
 美味しかったので、ここはランチに本領発揮するらしいので、ランチの予約をしてウキウキ帰るのでした。

 美味しいご飯とお酒とやさしい会話。幸せだなあってしみじみ。
 有名にもお金持ちにもならなくていいから、ずっとこんな風に穏やかに生きていけたらいいな。  
Posted by yagihana at 17:29