2008年08月31日

夏の終わりの日。波照間のこと。

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 夏を愛する私にとって、夏の終わりの日。はすごく大切。
 
 その日をいつにするか毎年わくわくするけれど、日付の上でも8月31日はかなりスペシャルな日。適当になんか過ごせない!

 今年のその日は大好きな人達と一致団結で、日本最南端の島、波照間島へ。

 沖縄に惹かれて通うようになり、離島に行くようになり、ついに波照間島。
 ゆきおなりに、段階を踏んできたので嬉しいのです。

 石垣島から船で1時間のそこは、今まで訪れた他のどの島とも違う神秘的な、ものすごくあたたかい島でした。少し頑張れば週末の一泊二日でも来れない事はない事を知る。ふふふ。この先何度訪れるのかな。

 自転車で島をくるくる巡り、ニシハマで夕焼けをいつまでも眺めて、美味しい食堂を巡って、泡盛を飲んで、いっぱい汗かいて、気づいたら黒光りしていて。(みんなひかないでね)

 人とすれ違えば、「こんにちわ!!」って挨拶しあえる。
 ああ、イタリアのオルヴィエートでも、誰にでも「ボンジョルノー!」って叫んでいたなあって、ちいさな町のぬくもりを思うよ。

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 きれいな海を見るとすぐ「もぐりたい!!」と思っちゃうけれど、本当はそばにいるだけで幸せで、海を前にしてする話は他のどこでする話とも違って。

 「なんでダイビング好きなの?」って聞かれて、答えて、また自分の気持ちを知る日。

 もぐった時もそうだけど、その後何週間も体や心がずっとぽかぽか海に守られている安心感に包まれるから。

 その瞬間が最高じゃないのは、旅も同じだよ。
 先に予定を入れるのは、だんだん現在に近づいてくる楽しみの種をまくような気もちだけど旅は逆。ずっとずっと体に広がり続ける、未来への楽しみの種。

☆☆☆

 短い時間の間に大きな事があった旅。
 でも波照間島に救われた。

 悲しい言葉も、優しい光も、セットで私に刻まれたから大丈夫だ。
 みんなそうでありますように。
 夏の終わりの素晴らしい1日でした。

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2日間でTシャツ3枚も増えました。(プラス前回のお気に入り、毎日沖縄T)
 南の島だもの。カレーも2回食べた。南の島だもの。

 そしてそして幻の泡盛、「泡波」も!!ふふふ。嬉しい。
 波照間で作っている泡盛だからどうしてもほしかったんだ。
 作っている人が「波照間 哲夫」さん。なんか素敵だよね。

 泡波を部屋に飾ったところ、部屋の雰囲気が一新!民宿風!  
Posted by yagihana at 07:15

2008年08月30日

最近の事。その2.

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 大好きな愛ちゃん。

 たまに年の違い、とかキャラの違い、とかにハッ!とするけれど(プリクラをとってみて、その対応の素早さにもハッ!)ぜーんぶ含めて私達は「ぴったりだ。」って言葉がぴったりだよね。(と勝手に思っている。)

 そんな愛ちゃんが再びアメリカに戻る朝。

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 最後のハグの瞬間、私の手は怪しく愛ちゃんの腰に・・。
 大好きな愛ちゃんパパにもお会いできて淋しいけれど本当に幸せな朝でした。
 愛ちゃんいってらっしゃい☆☆

 あまりの可愛らしさに危ない目にも多々あうけれど、その優しさや、落ち着いた賢さで全て乗り越えたり、どこにいっても回りに必ず「自分が愛ちゃんを守るんだ!!」とゴーゴー燃える人達が登場するから安心しているよ。

 でも何かあったらいつでも私はアメリカへ!!とんでいくよ。
 あ、ゴーゴー燃える人たちの1人になってる。

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 そしてりえさんにも久しぶりの再会☆




 初めてお会いした時からその上品な印象も変わらなければ、毎回遠くの方から「ゆきおさーん!」と手をふりながら走ってくる姿も変わらないよ。

 優雅な走り方なので、スローモーション風。(これはちょっとした大発見)

 りえさんは見た目も中身もすごく可憐で女性らしいけれど、ぽっきり折れそうで、決して折れないしなやかさがあるから、一緒にいてすごく落ち着くよ。

 長い間の夢だった事に挑戦しようとしている姿、美しいです。
 近くで見せてくれて本当にありがとう。

 こんなゆきおでも何でもなんとかできるから大丈夫だよ、って行動で伝わったらいいなあと願っていた大事な1人がりえさん。だからそれが伝わっていた事を教えてくださった今日は本当に嬉しかったんだよ。

 夜な夜な手作りしてくださった素敵な贈り物も本当にありがとう。大切にします。

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 「うどん好き。」

 ってずっと前に言ってた言葉を覚えていてくれて、調べてくれて連れて行ってくれた学芸大学の「さぬきや」。本当はもう行った事あったけどね、その記憶や気もちがすごく嬉しくて幸せでした、ありがとう。

 フランス出発直前に「いってらっしゃい!」って声をかけにきてくれて、久しぶりに会って、珍しく饒舌な夜でした。ペラペラペラペラ・・。

 私は普段、そこまで自分の話をしない方だけど、たまに何かが憑いたようによくしゃべる日があるよ、というか相手かな。話しながら自分の考えをちょっと知る事ができるそんな日。

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 見なくてもいいかな・・という気分になりかけていた「ポニョ」。
 誘ってくれたので、嬉しい気分で見に行きました。

 産休に入った明子。
 おなかの中の子のアルバム、まだ何が何だかわからない時期の写真から「可愛い可愛い!!」って大絶賛の言葉が添えられていて、いっぱい笑ったけれど本当は泣きそうだったんだ。

 私は本人の知らない場所でその大事な人が、その人について優しく語っている姿や行動を、告げ口するのが大切で大好きな事なのだけど、いつかおなかの彼に熱く語る日が来るんだろうな。あなたが産まれる前から2人はあなたを大絶賛!素敵だな。

 ポニョ、あまりにも期待しないで出かけたのでとても心あたたまりました。
 映画でたまに見かける、困ったときの女神様や宇宙人の突然の登場、には私も困るのだけど、それ以外は。ふふふ。

 そうすけくんのセリフ、
 「僕、ポニョ、好き!」と、「大丈夫だよ。僕が守ってあげるからね。」
 が優しく残るよ。私の耳は何度もその言葉を聞いてる。

 色々な映画の中で素敵な言葉を聞くけれど、私にとっては現実が一番ロマンチックだ。

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 外食の機会がかなり多い時期の今。
 今はそんな時期だと思って大満喫する事に。

 久しぶりの西麻布「ダルマット」の桃のパスタ。
 麻布十番祭りの日に行った、麻布十番「畑中」のてんぷら。

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 ひろかのお誕生日会でうかがってすっかり好きになった日吉「アルピノ」。
 もう3回もいっちゃった。へへ。これからも行きそうです。

 合羽橋に行く前に寄ったマンダリンオリエンタルの中華「センス」。
 お昼のコース、めちゃくちゃ美味しかったなあ。ワインも。

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 そして、特別なお店の一つ、神楽坂の「ブラッセリーグー」にも久しぶりに伺いました。きっかけでもありはじまりでもあったこのお店。

 相変わらず安くて美味しくて満腹で最高に大満足!!

 でもやっぱり家で食べる食事が全ての基本で、1番美味しいって思う、この気持ちはずっと抱えたままいつかそれをゆっくり出来る日を本当に楽しみにしているよ。

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 ベルーエのスペシャリテ、ロミアスの変形版。(勝手に)

 検査の結果、ついに母の治療が終わることに。
 それが分かった瞬間から、母の、体はまだ弱っていても心からの喜びが体中からピカピカあふれ出てきて光り始めたのを見て、ああもう大丈夫だなあって分かった。(父もものすごくピカピカしはじめたので眩しい今の我が家だ)

 母の友人達はもちろんのこと、ずっと気にかけ続けてくれていた私の大好きな友達も泣いて喜んでくれて、本当にみんなのおかげだなあって心から感謝しています。  
Posted by yagihana at 18:35

2008年08月25日

今日この頃のことその1.

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 しばらくパソコンから離れている間、自分自身の事も、そして大好きな人達から「直接言いたかったから待っていたよ」って大切な報告を受け続けて、人生の先輩達にも心あるアドバイスをいただいて、おもう事多々あって。

 みんなそれぞれの人生を真剣に生きているんだなあって毎日感じるよ。
 引きずり落とすわけでも、ひっぱり合うだけでもなく、優しくひっぱり上げ合うような関係に本当に感謝。

 9月に入ったら再びお菓子をたくさん焼き続ける日々になるので、今は箱を折ったり、包装紙切ったり、材料と見つめあったり、その環境を整えて、気持ちをピカピカに磨いて、スタンバイ中。ふふ。楽しみ。というか楽しい。


 日記って書かないとどんどん大切な瞬間が流れて、1番大事な事は、言葉にはもうできなくなってしまうのだけど、たくさんご心配をおかけしていたみたいだからちょっとだけ出来事だけでも残してみます。

 なおちゃん!お手紙どうもありがとう!!!
 親戚で一番ちっこいゆきおももうすぐ三十路。なおちゃんの書いた本、毎日熟読して頑張るね。(私信)

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 今の私には、フランスで作っていたようなゴージャスなケーキよりも、母も食べられる全粒粉やキビ糖を使った素朴な、でも毎日食べられるお菓子を作る方が大切なこと。

 お菓子はやっぱり生活必需品ではなくて、生活を彩るものだって思ってる。
 でも、関わり方で思いがけない人の笑顔を見る事も出来るし、豊かにも出来るから絶対に必要ではないけれどずっと作っていけるのだろう。その場その場で大切なことを見極められたらいいな。

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 今年は日本ではひまわり畑、見に行けないのだなあって思っていたけれどまだまだ街の中にいるいる!
 
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 ひまわりにはちょっとうるさいよ。




 なんて。全然うるさくない。どんな子でも大好き。

 好きな世界には、自分のこだわりを持つ事とと同じ位、こだわりを持たない事も大事だって思ってる。私はこの先もどんどん減らしていく方向へ。それは偏見を持たないという事でもある。

 偏見を減らす方法は私にはただ一つ。
 色々見続けていく事。

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 大学1年の頃、新横浜駅のカレーやさんでなぜかバイトしてた。
 が、私は朝食を外でとる人がいるって事に強烈に驚いてた。

 家での1番幸せなひと時を、こんなしがないカフェでとるなんて!家は?家族は?

 って思っていたから、「外で朝食」は旅行だけのスペシャルなお楽しみ!!
 だったのだけど、今日「椿山荘で朝食を食べない??」って素敵なお誘い。

 フォーシーズンズの「イル・テアトロ」で有名なエッグベネディクトを前に、

「これは私の想う最も贅沢な瞬間の一つだよー!」

 なんて言いながら幸せな朝でした。
 自分の食べているものより、相手の食べているものの方がおいしい時ずっと嬉しい。いつも思う事。

 椿山荘の庭園も大好き。ゆっくり散歩。
 ちょうどその前日、祐子が「一番好きな花は蓮だよ」って言ってた。
 花束にできなくて、自然の中で咲いている姿で1番美しいなんていいな。

 色々な景色を一緒に見て、食べて、感じて、共有するものがどんどん増えている今の特別なこの時期は宝だよ。

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 じゃーん!
 久々に婦女の会でプリクラを。




 ってあれ?
 変顔しよう!なんて言っていないのに1人だけ・・。

 2年前に5人で撮った時も、ハンパない変顔で決めてくれた陽子と、それを携帯に貼って「妻です。」と自慢していたという旦那様のヒデ。素敵な夫婦。

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 5人並んで見よう!!
 と朝からヨウコがチケットを取りに走ってくれた、その映画はこれ。(小声)

 感想をいうのも恥ずかしいほどだけど・・感動しました。
 
 映画もだけど、右見ても左見ても好きな人たち・・の贅沢よ。
 それぞれ仕事やプライベートで色々あっても、素晴らしい出来事もちゃんとあって、会えばいつでも大笑いできて。

 帰国後、なかなか予定があわなくて、

「ロミオとジュリエットの気分だよー!」なんて可愛い事をいっていたあきともようやく会えました。ふふ。その際は私がロミオだろうなあなんて思いつつ。

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 大切に育てられた野菜もたっくさん頂きました。

 新聞紙がやさしく濡れていて、野菜たちには何よりのベッドだなあって愛を感じて嬉しい。大事にされた野菜を食べると自分まで大事にされたきもちへ。ああそんなお菓子を焼きたいな。

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 鎌倉、長谷のイタリアン、「nadia」へ。

 今年は着るチャンスを逃したので浴衣を着てお散歩しに行きました。
 毎年なんでもない日に着て散歩しに行くのが好きです。この先もずっと着ていきたいな。

 家の近くに、しょうこさんがいてくださるのが本当に心強いよ。

 「由紀ちゃんが浴衣着てくれるの本当に本当に嬉しい!!」

 って言葉よりも全身からそのきもちが伝わってくるしょうこさんが、ぱっとうちに飛んできてくださって、本当に嬉しそうに着付けてくださる。

 どんな事でもそれが好きで仕方ない人って確かにいて、ひっそりと輝いているから目立たないのだけど、お会いするとすぐにわかって、幸福なきもち。

 そういう人に巡りあう度に、よし、できない事はこの方に任せて私は私にできる事をって思う、この世は分担性だよね。

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 何度も鎌倉に行っているのになぜかいった事のなかった北鎌倉へ。

 広くてどこまでも歩いていけそうな円覚寺。
 長い長い階段を上っていったらどんな景色が広がっているのだろうと、浴衣で必死に上り詰めた先には、たいした絶景がない事に笑いつつ、ゆずジュースを飲む。

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 神楽坂の「別邸 鳥茶屋」へ。有名な親子どん。

 みんなの感想は同じ!
「一度は来て本当によかった。でもわざわざこれを食べにここまで来る事はもうないかもね。うん、でも本当に一度は来れてよかった。」

 そうそう、一度は来てみたかった、の人たちでいつまでも賑わうだろう。
 私の目指す方向とは真逆のそれだ。ふふ。でもそういうのもいいよね。私も現にきて喜んでる。

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 「レストラン HOKU」へ。
 野菜がいっぱい食べられる!

 と喜んでいたけれど、なんか私が毎朝家で食べているのと同じ・・とちょっと思うけれどやっぱり嬉しい。もう何年も、朝は家で大量の蒸し野菜。

 すごく励まされた夜でした。
 励ましてる!と自覚がないだろうなあって、ただ本心で、本気で向き合ってくれている事に1番励まされるよ。この人に、応援してよかったなあって思ってもらいたいという気持ちが、今の私の原動力。

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 タイ料理ブームの我ら。
 狭いテーブルにごっちゃごちゃに乗っかったこの景色がまさにタイ。




 タイもベトナムもカンボジアも本当に大好きな場所。
 いや、好きだけど、それよりも早いうちに訪れて良かった場所。
 一緒に行こうね。

 色々な景色を見て、自分の価値観が自分の価値観でしかない事に気付き続けたい。
 自分の考えがたいしたものだなんて思っている内は世界は超狭いけれど、そうじゃない事を知っていればこの世は無限だ。

 
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 ひろかとタヒチアンを習いはじめました。
 長年ほそぼそとやってきたフラダンスは今お休み中。



 フラで腰は回せるようになっているから、なんとか出来るかな、、と思っていた私の考えは始まって1分でふっとびました。意味がわからない!


「はい!好きなポーズではじめます!」
 と言われてもまだ好きなポーズを持ち合わせていない私は、世にもへんてこなポーズ・・。

 でも先生や他の生徒さんのあまりの可愛らしさに、心うたれた私達は、めげそうになりつつも、とりあえず頑張る事を決意するのでした。帰宅までの道のりもクネクネ。見てもらいたい人がいるから頑張れるよ。

 これから毎週フライデーナイトはひろかとタヒチアンナイト。ふふ。嬉しいな。

☆☆☆

 父が還暦をむかえました。
 父親、というよりはもう、1人の人生の先輩として尊敬してる。
 まだ28年しか一緒にいないけれど、いつでも満足して、いつでも幸せだなあって喜んでいるその在り方をずっと見せてもらってきたよ。

 今日は、「パパはちょっと恵まれすぎてしまっているからママが病気になってしまったのかもしれない」なんて言ってた。

 母命!の父。
 余計なものが目に入らないのだろう。清潔で、物知りで、すっきりしてる。
 素敵な60代になりますように。母が治ったら2人揃っての還暦のお祝いをしにいくのが目下の楽しみ。  
Posted by yagihana at 15:16

2008年08月13日

母達。

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 相模原の祖父の家へ魂をお迎えしに伺いました。




 
 小さい頃、ドーン!と巨大に見えた祖父の家の木は、今はその枝の先まで見上げる事ができるけれど、小さな体のおじいちゃまと思っていた祖父は、今は途方もなく大きな人に思える。

 年を重ねて、私の世界に広がる景色の大きさが逆転していたりして、楽しい。
 これから先どんな風に変わっていくのかな。

☆☆☆

 目に見えないだけで側にいてくれるんだと思うだけで、安心。
 黄色い蝶がやってくると「あ、おじいちゃまよ。」なんて言う母。

 だから、大きな蜂が近づいても「おじいちゃまかもね。」と言う私と、
 ヤモリを見かけた、と言って母(ヤモリが世界一嫌い)に叫ばれた父が、「おじいちゃまじゃないかな。」なんて言ってる我が家。

「決してヤモリにはならないように伝えておいたから絶対違うわ!」

 と叫ぶ母の、あんなに大きな声を病気になって以来久しぶりに聞いたお盆の我が家です。

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 それから私は東京駅へダッシュ!
 そこには3人の母。





 大学の友人で1番早く母になった真弓と、最近母になったさっちゃんと、もうすぐ母になる明子。くー、まぶしいよ母達。

 明子のぽっこり出たお腹を含めて明子として完成されていてなんだか感無量。

「ロッキーはちゃんと優しくサポートしてくれているかい?」と聞いたら、
「彼は今オリンピックに夢中・・」と微笑みながら、大きなお腹を抱えてお仕事に戻っていく心強い素敵な明子。

 中にいる人の、セレブな人生は約束されている。ふふ。
 ずっと近くで育っていく姿を見ていけるだろうから、すっごく楽しみ。

☆☆☆

 そしてはじめまして、さっちゃんベイビー!

 出産直前、もうこれが最後だろう!
 と思ってからも「まだいけそう!」「まだ大丈夫かも!」とギリギリまでお菓子を習いに来てくれていたさっちゃん。あなたが中に住んでいたのですね。
 
 パリにいる間、アメリカのみかりことさっちゃんの話をしていた事を思い出すよ。

 さっちゃんほど、豪快におおらかに、お菓子を作る人はいなくて見ていてすごくハッピーになるんだよねって話したら、先輩ママのみかりこが、

 「出産直後の、新米ママ特有の、どうしよう。。感が全くなくてドーンとしていた」と教えてくれて2人でなんだか励まされた事。

 何十年も赤ちゃんと連れ添って生きてきたようなさっちゃんの安定感、おおらかさよ。側にいる人さえ巻き込む安定感だ。赤ちゃん、幸せ者だなあ。

 そして、「少し頑張れば、もうお菓子習いにいけちゃいそうだよ!」

 と言っていたけれど、まだ少しも頑張らないでねーー!
 
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 丸ビルかな・・?


 と入っていったらそっくりなのに何もかも違うビルでびっくり!した新丸ビル。

 どこもかしこも、広くて、ピカピカで、みんなニコニコしているんだけど、あってもいいけどなくてもいいものばかりだった。日本って本当に変わってるなあってしみじみ。

 しみじみしながら、また横浜に舞い戻って、送ったり、お仕事の話をしにいって、ゆきお大移動の1日。すなわち本をたくさん読めた日。満足。  
Posted by yagihana at 07:21

2008年08月12日

樋口へ。


 今日も朝早くから母と慶応病院へ。
 
 「お盆だから今日はきっと空いてるね!」

 なんて向かったら、お盆だからきっと空いているだろうと思ったのだろう人たちで今までにない大混雑!ふふふ。こういう事ってよくある。

 友達も幼馴染も親戚も、たくさんの身近な人達がこの巨大な箱の中で頑張っているのだなと思うから私には妙に心落ち着く大事な場所だ。

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 今夜は大好きな人と大好きな割烹へ。
 大切に思っているという意味では日本一かもしれない、神宮前の「樋口」。

 ミシュランで突然星をとってしまってから客層が変わりましたって伺っていたから少しドキドキしていたけれど、樋口さんのまっすぐな情熱も、お料理の美味しさも、隅々までピカピカに磨かれている店内も、相変わらず。

 唯一違ったのは、狭い調理場に4人も人が入って人口密度が異様に濃ゆい事。

 でもその弟子達を見てる樋口さんの顔が本当に優しくて愛情に満ちていて、その顔をこっそり盗み見できてラッキーって思う。本人達は、自分があんなに優しく見守られている事に気づいていないんだろうな。

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 毎日樋口さんが打たれている絶品、〆のお蕎麦もお代わり、生姜と油揚げの炊き込みご飯もちゃっかり頂いて、幸せすぎてずっとニコニコしている私達の顔を見て、また、おにぎりを握ってお土産にしてくださいました。

 秋の予約もして帰りました。
 「あなたがカツオを食べられた今日は鰹記念日。」のめでたい今日です。へへ。  
Posted by yagihana at 09:27

2008年08月11日

レシピの意味。

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 今日は一日こもってレシピのまとめ。

 ベルーエでは毎週のテーマごとに大量のレシピをいただいていたから、12冊の本。この、大量のレシピファイルが私の宝でもあり、どうでもいいものでも、ある。(小声)

 朝から晩まで、どんどん作って作って!!はい次!はい次!
 ってひたすら追いかけられていたような日々だったから、レシピをじっくり読み込む力なんてなかったけれど、今、現場から離れてレシピだけを見ていてわかってくるたくさんの事があるよ。

 レシピってそれ自体にはあまり興味がないのだけど、その配合の意味がわかる事はすごく大事。どんなお菓子にもテーマが。

 焼き上がりを試食するたびに殴り書きしていたメモたち・・。

「最高!」「これも最高!」「スパイシー、でもバランスよし!」

 とか適当なコメントが汚い字で書かれていて、これは後で意味ないかもね、なんて皆で笑っていたのに、意味おおありでした。その時の気もちや目にしていた風景が戻ってきて大事な事を思い出せる。

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 もちろん作ったタイキャレー。幸せな甘さと辛さ。

 近所の東急に買出しに行った時に激しい腹痛で動けなくなってうずくまる。

 うずくまりながら、ここまで痛い腹痛は初めてだからこれで、うずくまるほど痛い人の気もちも分かるようになったなあ、しめしめ・・とか思ってたゆきおだ。

 大体何が起きても、私の頭の中はこんな感じ。
 だから悲しいだけの時もないし嬉しいだけの時もないよ。

 そして気づいたらオリンピックもはじまっていたけれど、ほとんど見ていない・・。非国民か。みんなが何かに熱中!!している姿は素敵だし、素晴らしい瞬間もたくさんあると思うけれど、あ、今のうちに1人でできる事していようって思っちゃう。とかいいつつ、ダイジェストで号泣。

 でも遠くの素晴らしそうな何かよりも、身近な人やよくある出来事の中に大感動。
 だって、ここで心動かされなかったら、遠くのどこかに実際近づいたら多分私はもっと遠くを見つめる事しかできないと思うの。  
Posted by yagihana at 05:58

2008年08月10日

好きな本、人、キャレー。

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 大切なデコ先生から届いた一冊の本。
 デコ先生から教えてもらってから変わらず私の1番好きな作家、というか人。

 「この本はどうしても私から贈らせてください」ってパリにいる頃から言ってくださっていて、届いた時のお手紙には「贈らせてくれて本当にありがとう」ってあって。

「帯にある言葉が好きです。一緒に進みましょう。」

 という言葉もでこ先生から言われると本当に染み入るよ。
 一緒に進んできたなあって思えるんだもの。

 一回り違うピアノの元先生と元生徒、って関係の枠を大きく超えて、深い敬意まで示しあえて。その存在に心から感謝しています。

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 彼女の他の本も傑作。珍しくテレビ評の本には似顔絵も。
 的を得た、悪意のない落ち着いた悪口は、芸術的。

 私はあまり人を悪く思わない方だと思うし、人の中の素晴らしい一面がくっきり浮き彫りに見えてしまうからすぐに圧倒されちゃうのだけど、なぜかな、と思った時に気づいたポイント2つ。

 基本的に自信がない事と人に期待を全くしないこと。
 (でも「私なんか・・」の卑下は相手に「そんな事ないですよ」なんて言わせて迷惑をかけるので入り込まないように気をつけてる。)

 人との関係がうまくいかない時は、自分をなぜか自分以上に思っている時と人に期待をしていた時だもの。精神的に苦手な人からはもめる前にスっと去るし。

 好きな人は落ち着いた人。冷静であたたかい人。

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 今日は愛理と2人でゆっくり。
なごむーーー!
 




 仕事が忙しくて、色々思う事を抱えていても、愛理の魅力は何も減らない。
 愛理が笑うとパーーってあたり一面が輝くし、ハグされると体の芯まであたたまる。大事な時には必ず側にいさせてくれて本当にありがとう。

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 夜、かねてから行きたかった駒沢のタイカレー専門店、「ピキヌー」へ。

 ビルの裏にあるアジアンなお店に期待は盛り上がるばかり!!
 だったけれどスパイスがききすぎて、辛いばかりで、美味しいけど、うーむ。。。
 でもそれもまた笑える。何でも楽しいねーって、また自分達で美味しいタイカレー作って食べようねーって、言い合える関係をありがとうね。

 久しぶりに学芸大学の「ロ・スパッツィオ」へ。
 
 美味しいカプチーノを入れられるようになる為の旅をしている我ら。
 素敵なマシーンを調べて、買いに行き、豆も検討し、美味しいと言われるお店には寄って、ただ自分達の為だけの楽しいこの旅です。

☆☆☆
 
 帰宅して、「明日の夕飯にタイカレーを作ります!」と家族に宣言。

 いつも「何がいい?」なんて聞く方なのに、超限定、父が「タイカレーはちょっと・・」なんて抵抗をみせても「いや!食べた事ないでしょうが!美味しいから安心して!」と強引に。ふふふ。何が何でも美味しいタイカレーが食べたい今。
 
 フランスのバターはフランスで使っていたときは違和感なかったのに日本で使うと日本のそれよりも断然スッキリ、さっぱり。それは物足りない、と表裏一体なのでうまく生かしたいなあってバターと見つめあう深夜。  
Posted by yagihana at 07:29

2008年08月09日

ただいま祐子☆

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 祐子ただいま!!
 何度も何度も「無事に帰ってきてくれて本当にありがとう!!」って言い続けてくれる祐子といて心から思う。

 ずっと前は、自分の無事とか健康とかどうでもいいよ、って思っていたけれど。

 大事な人や友達や家族がいてくれる今、結局、自分の健康と安全を真剣に考える事だけが、私にできる事だって分かったから私は自己管理にはバリバリ本気。だから頼むよ、あなたの事を1番守れるのはあなた自身だって思う。

 次は祐子がフランスにいく番。
 私は日本でただただ彼女の無事を祈って応援しているよ。

 お互いに目指す道はくっきり、はっきり!
 のように見えて、どんな風にでも形を変えられる祐子の動きは予測不可能!

 前はいちいちびっくりしてひっくり返ったり、椅子からずり落ちたりしていたけれど、もう何を聞いてもびっくりしないよ。ふふふ。もう10年近く1番近くにいてくれて変化も停滞も邁進も、全て大きな意味があるって知ってるもの。

 尊敬、とか感謝、とか色々あるけど、とにかく大好き!!
 
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 蕎麦茶房「楽」へ久しぶりに伺いました。
 
 偶然、今日は陽子夫妻がアレーズへ。
 もしや会えちゃうかな?とは思ったけれどばっちり会えました。へへ。
 
 無限の優しさ、愛情が服きて歩いているような私の大尊敬する親友2人。
 3人で行った北海道を思い出すよ。あんなに優しい旅を私は一生忘れないだろう。

 楽さんもうかがった瞬間に「おかえりなさい!!」って迎えてくださって嬉しかったです。(でもどうしてご存知なのだろう。)

 アレーズでも楽でも、最近誰にあっても母の事でたくさんのお気遣いを頂いてる。

 私がパリにいる間に母を訪ねてくれていた陽子。
 いつの間にか母と文通をしていた祐子。
 本当に素敵なお花達を大きな心で選んで送ってくれていた史郎。そのほかにもたくさんたくさんの心を頂いていて、本当に感謝しています。ありがとう。

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 夜、「むくの実亭」へ。
 この辺じゃちょっと素敵な一軒家のレストラン。狭い狭い竹林の中に。

 食欲があまりなかったのだけど、お肉とお魚両方コースに。
 量が多かった上に、どれもこれも美味しくて、最後に炊き込みご飯も登場したけれど完食!大満足。

 コースにする楽しさは相手に身をゆだねる感じ。
 失敗するかもしれないけど予想もつかない広がりも。
 楽しいねえって言い合える人の存在がすごく大事。本当にありがとう。

 人生も、もう大切な事がかなりはっきりしてきてしまっている今だからこそ、あえてコースのような楽しさも自分で選んでいきたいな。流れには身をゆだねて、形を変えることを恐れず、水のように。

 自分らしさがやっと少し分かった今だからこそ恐れずにできるよ。
 誰のせいにもしたくないから流される、なんて言わないで、流れる。と言ってしまおう。

 帰国後の独特のこの感じ、人に会い続け、外食も多く、嬉しいと同時にどんどん元気がなくなっていく感じに少し参っていたけれど今夜を機に抜け出して落ち着いたきもちに辿り着きました。  
Posted by yagihana at 18:07

2008年08月08日

たこやきガール。

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 ひろかのお誕生日。

 天性の明るさと賢さ、人情深さ、優しさ、美しさよ。
 誰よりも、たこ焼きが似合うという特技も。

 大学2年、広い慶応の大教室で、どこにいてもヒロカは目立っていて、素敵な子だなあって遠くから見つめていたゆきおだ。今も憧れ続けているかけがえのない大事な友。

 私の中にある、自分でも持て余してた生真面目さ、時代についていけなさ(ついていかなさ)、ヒロカやこの仲間に会えてから大切に思えるようになったんだよ。いつも自分でいられるからいつ会っても、どんなに環境が変わっていっても私達の関係は変わらないだろうなあって思える。
 
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 夜、懐かしき日吉に陽子・ふみちゃん。あっちゃん・ひでと集まりました。
 お店は「アルピノ」。学生時代は知らなかったけれど、何もかも美味しくて素敵なトラットリア。また明日、行きたくなっちゃうお店。

 みんなヒロカが大好きで、そのおっきな笑顔に何度も何度も救われていて、みんながニコニコで幸福な夜のこと。おめでとうヒロカ!!

 明日富士山に登ってきますとたこ焼きガールは笑顔で去っていくのだった。

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 帰宅したらなみさんからスマイルのメモが。
 さりげなく、あっさりと、あたたかく、届けられるなみさんの贈り物。
 帰国して以来どうしても、どうしようもなく沈んでいた私にしみじみと柔らかさが染み渡りました。本当にいつも救われっぱなしだなあ。

 今日は一生忘れられない言葉も聞いた日。
 びっくりして、耳をパタン、と閉じて、はずして、ポケットにしまいこんでしまおうかと思った。これ以上嬉しくて信頼できる言葉もこの先ないのかなって思うほどだったんだ。ありがとう祐子。

 そして出会った瞬間に親しくなったままずっとその深さが変わらない宮崎のまこさんも今日はお誕生日。おめでとう。そしていつも本当にありがとう。その圧倒的な清らかさや愛情深さ、生きにくいだろうけれどずっと持ち続けて生きていらっしゃる姿を見るだけで私は励まされるよ。  
Posted by yagihana at 10:55

2008年08月07日

友達じゃないけれど。

 大好きなアレーズへ。
 大好きだなんて言葉じゃ足りないな。大切な場所。

 いつうかがっても同じ空気で、同じ態度で、感情に波がなくてホッとするよ。
 心の中に静かな湖を持っているような方たち。

 以前、河村さんに「お友達になりたかったです。」というような事を言われて、ああ分かるなあってしみじみ。こういう場所で出会ってしまったから、どんなに人として好きで、憧れて、仲良くしたくても友達ではないこと。

 私もレッスンで出会ってくださった方たちとどんなに親しくなっても友達とはまた少し違うこと。もちろん友達以下でも、以上でもなくて、その少し緊張感ある関係を保てる関係は独特のもので私にとても大切な場所。
 
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 物、ってあまり興味がなかったけれど少しずつ大切な物、も増えてきました。
 すごく大事なのはすごく大事に思うこの気持ち。

 もう日本から撤退してしまったけれどmizukiのブラックダイヤのピアス。
 repettoのエナメルの靴。

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 今夜も優子やふみちゃん、陽子にヒロカに会えて、みんなで夜空を見上げながら帰りながら、しみじみ嬉しい。

 明日はヒロカの誕生日。
 多分バレバレだけど、相変わらずサプライズで集まるから、ヒロカには聞こえないように、「また明日。」って言い合って別れる夜のこと。ヒロカには大きな声で「またいつか!」なんて冷たい事を。ふふふ。

 また明日ね!って学生時代は毎日言っていたけれどなんて贅沢な言葉。
 いつまでも言えるとは限らないから今言える相手を、その有難さを今からかみしめちゃう。  
Posted by yagihana at 10:14

2008年08月06日

安全ライフ!

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 愛ちゃんと「宇奈根 山中」へ。

 とびきり美味しいわけでもないのだけど、車でずんずん細い道をいってふいに登場する素敵な建物や、中の凛とした雰囲気が好き。

 前回うかがったのは私も愛ちゃんも留学前。
「海外いくって言われてましたよね??」って言われて、「行って来ました」って答える。早いよね。

 半年前のあの時と、私と愛ちゃんの悩みの内容が進歩も進化もしていない事に気づくのでした。ふふ。それでも私達の関係だけはぐんぐん深まっていて嬉しい。

 それにしても愛ちゃんのモテモテっぷりってば、世界中どこにいってもすごい。
 男女問わず、熱愛され熱中されまくって、ハプニングも続出で、ちょっとモテる、とかではなく、激しく溺愛!

 本人はこんなにのんびり、さばさばしているのに大変な人生だなあってしみじみ。

 同じく海外で暮らしていた私は、ノーハプニング、超安全ライフ!!
 みんな安心、心配要らず。(といいつつ周囲に心配性が多い)

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 アイスケーキ、シンプルにして仕込み始めました。



 台所にいると淋しくて淋しくて参ったなあって思う。まだまだフランスシックの今。気を抜くと落ち込みそうになる。日本にいると小さな箱に閉じ込められているきもちになって苦しくなる。でも本当は閉じ込めているのは自分自身だって知っているよ。

 まだ帰国して1週間も経ってないしな。
 ちゃんと味わって、ちゃんと乗り越えたいな。

☆☆☆

 父がたくさんの美味しいお刺身を買ってきてくれて、それに合わせてちょこちょことした和食を作る夜。母はほんの一口だけど、一緒に食べられて嬉しい。

 以前、まきさんが母の事を「どんな時も沈まぬ太陽だね!!」って言ってくださった言葉を想い続けているよ。それは父もだなあってその見事な明るさを失わない父を見ていて思ったんだよ。悲しんだり暗くなるのは簡単だけど、笑顔で明るい家でいるのは父のおかげだ。

 夜、「由紀がその道を選んでいる事に気づいているから自分も気にしないようにしているけれど本当はものすごく、ものすごく心配だし何だって助けになりたいって、思っているしご回復を祈り続けているよ」って言われて、あたたかいなあって救われる。

 一緒に落ち込んだり涙を流して悲しむだけが誠実な思いやりの形じゃないよね。
 色々な形で色々な言葉を頂くけれど全部ちゃんと感じているし感謝しているよ。  
Posted by yagihana at 12:17

2008年08月05日

レッスンについて。

レッスンについてのお問い合わせをたくさん頂いています。

 フランス行きは私の希望で決めてしまったものだったので、長年レッスンに通ってくださっていた方のご都合も考えず自分勝手な決断だと思い、一度レッスンを中止する事に決めました。ただ、私自身は人と一緒にお菓子を作る時間が本当に大好きで、幸せだったのでまた再開できたらいいなあとずっと願っていました。

 8月はお菓子作りのリハビリとレシピまとめ、何よりもまだ療養中の母の体調を最優先に、9月に入ったらお菓子便にとりかかり、9月後半からレッスンを再開します。

 以前と同じように1対1か、お友達といらっしゃる場合は2対1まででご希望のケーキをのんびりとご一緒できたらと思います。他の責任ある仕事も同時に始まるので以前ほど毎日はできませんが、いらしてくださる方がいる限りこの時間を大切にしたいと思います。

 また10月は毎年和栗を取り寄せてモンブランもしています。
 私が自分で作る中で1番好きなケーキ。

 予約が埋まりかけていますがこれだけは取り寄せる量が変わってきますのでご希望の方はお早めにご連絡いただけたらと思います。都内近郊で場所によっては去年と同様に(お知らせはしていませんでしたが)私がその日に作ったモンブランをお届けにあがります。

 ご質問などありましたらメールでお願いいたします。
 yagihanayagi☆yahoo.co.jp(☆に@が入ります)  
Posted by yagihana at 10:53

忘れぬお店。

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 ずっと伺ってみたかった麻布十番の「アロマフレスカ」。
 夜10時半からのディナー。普段あまり遅くに食事しないから、遅い!ってそれだけでウッキウキで「楽しみだねー」「楽しいねえ」って言い合うのもまた嬉しくて。

 やさしいやさしいイタリアン。
 居心地のいい店内にいられるのも幸せでした。

 最後、私がお手洗いにたった瞬間に、今まで本当にゆっくりと、丁寧にサービスしていらした男性が、呼んだ訳でもないのにめっちゃ小走りでお会計に飛んできたよってすごく嬉しそうな報告も。

「あの人の走ってくる姿、最高だったよ。」って大絶賛。

 美味しいレストランは数多くあるけれど、忘れられない大切なお店となっているのは皆、サービスが本当にあたたかいお店ばかり。味だけいいお店は、ただの美味しいお店、と思うから他のお店にいく内に忘れちゃう。

 人の力は偉大だな。
 私達はそれぞれ皆、業種は違えども目指す方向は同じだよねってしみじみ。
 こういう出会いがあるたびに、ハッとするよ。一緒にハッとできる存在にすごくすごく感謝してる。

 人の期待や想像をほんの少しでも超えたいなあって思うから固定観念や常識は、するりするりと、のらりくらりと(これは違うか)その波をかきわけて泳いでいきたいな。

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 はりきって首輪してる。
 イタリアで毎日飲んでいたプロセッコの懐かしい味よ。





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 今日はレストランにうかがう前に久しぶりに中目黒の「マチルダ」へ。
 ひまわりの花束を頂いたのに、受け取るのを忘れてしまった。

 でもあんなに元気なひまわりや大きな笑顔を見れただけで受け取ったも同じだなあ、なんて思いながら深夜に帰宅したら、「マチルダ」のひまわりが届いていて本当にびっくり。なみさんからの贈り物でした。くぅぅ。本当に嬉しかったです。いつもいつも深い優しさをありがとうなみさん。

 楽しみにしていた「マジックアワー」も遅ればせながら鑑賞。
 香川照之が出てきただけで大満足!セクシー!香川照之。私だけ?  
Posted by yagihana at 10:29

2008年08月03日

種まき。


時差ぼけガール(という年齢じゃないのかも!)の私は夜中にいそいそとお菓子作り。
 
 ベルーエのみんなに会いたいな。
 一緒に軽量したり焼き上がりを試食してムーってうなりあいたい。
 どんなに熱く語り合っても恥ずかしくない、あの場所が恋しい。

 お菓子を焼いている限り私はずっとその光景を思い出してしまうけれど、今それができない事を悲しむよりも、それが確かにあった事を力にし続けたい。

 フランス行ってまで欲しかったのは、レシピでも技術でもなくて、そういう、体にしみこむ風景だった。でも技術も身につけたいな。それはこれからの自分次第だよね。

 ☆☆☆

 今日は、赤坂アクトシアターで上演されている「フラガール」の舞台を見にに行きました。

 映画とは違うから完成度はそこまで高くなかったけれど、頑張っているなあって素直にあたたかく励まされる。

 舞台を見に行く前に、久しぶりに「三合庵」のお蕎麦。
 舞台の後には、留学前に家族で伺ったフレンチ、「ラ・ターブル・ド・コンマ」へ。

 幼い頃、ロンドンに移り住んだ時に、父が「君達がロンドンを好きになるように」って色々な楽しみの種をまいて待っていてくれた事を思い出すよ。

 「由紀が日本もいいなって思えたら嬉しいよ。」

 ってこんな風に種をいっぱいまいて待っていてくれた人の優しさをかみしめる1日でした。先まで見渡しても種がいっぱいうまっているの知っているよ。花は咲かなくても、そこにあるだけでyes.祐子の言葉を思い出す。

 でも花、咲いちゃうけどね。
 一生咲き続けるだろうな。私もこんな風に人にいい種をまける人になりたいな。そしてせっかくいい種を植えてもらってもだめにしないように土壌を耕しておこうって思う。  
Posted by yagihana at 09:34

2008年08月02日

大好きな人たちと。

ヨーロッパから帰国すると必ず時差ぼけになります。
 期間限定、夜の女に。へへ。今だけ。

 というわけで夜中に超元気一杯でさっさとフランスの片づけをして、あっという間に跡形もなく日本の生活に戻りました。嬉しいけれど、まだ淋しいよ。

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 ちょうど帰国している愛ちゃんと早速デート☆☆☆


 自分の置かれている環境も、大切な家族が闘病中の状況も、長い間抱えてしまっている辛い出来事も、共通するものがあって、悲しみあうのでも、同情しあうのでもなく、分かり合える。そしてどんな状況でも笑い合える。

 そんな存在が、しかもこんなに優しくて聡明な女の子で側にいてくれて私は本当に幸せだよ。いつもありがとう。
 
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 ふみちゃん、ひろか、陽子、あっちゃん、ひでとも涙の再会・・!
 「生だー!生由紀だ!」って今日は何度言われたり触られただろう。
 みんなも生だ!生の幸せよ。

 ニッコニコの笑顔で登場してくれたふみちゃんとひろか、アメリカ出張帰りの陽子、会えなかった時間も過ぎちゃえばあっという間。だけどずっと支え続けてもらっていた事、忘れないよ。

 今年初の大きなひまわり達の花束も本当にありがとう!
 見たいねってみんなが超楽しみにしていた映画、私が帰国する頃には終わっているかもしれないから先見ていてねって言っていたのに、当然のように待っていてくれたことも知って、涙涙・・。うぅぅ。

 優しさ、愛情、無限大だなあ。

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 はなさん、小さな頭でかろうじて覚えていてくれました。きゅーん。
 8歳になったばかりのはなさん。熟女なのです。
 抱きしめすぎて、つぶしちゃいそうな今。

「はなさん、目がちょっと離れた?」と母に聞いたら
「もともとよ。」だそう。  
Posted by yagihana at 06:55

2008年08月01日

ただいま!!

 帰国しました☆☆

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 今回はフランスからeasyjetという格安飛行機でローマへ。

 そこから列車でオルヴィエートという町へ。天空にぽっかり浮かんだラピュタのような、その小さな町に出会えた事を私は一生忘れないよ。

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 私達が大好きな「ライフイズビューティフル」の舞台となった、近くの町「アレッツォ」。可愛い坂の町でした。



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 小さな町で過ごしてきた後には大都会すぎたローマ。
 でも素晴らしいレストランに出会ったよ。狭い路地の裏の裏で輝いてた。

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 最後のパリの日々。
 思い残す事、やり残した事、今の私にはないから、淋しいけれど大満足でこの美しい街にしばしのお別れ。

 そうだ、「誰がいくのだろう。。」なんて思っていたパリのディズニーランド。
 行っちゃったよー。そして大満喫、大興奮!!へへ。
 噂どおり、超愛想のないミッキーに会いたかったのだけど普通に手を振っていてちょっと残念。

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 ガレットも食べ納め。
 どこを見てるのだ。
 (大きな笑顔を見てる。)



 毎朝美味しいパン屋さんに行って、カプチーノ飲んで、昼も夜も美味しいワインを飲んで、ご飯いっぱい食べて、空を見上げて。

 最後の夜に行った「プティ・ベレド」っていう日本人ソムリエの方が開いたフレンチのお店が最高だった。私の尊敬する「コートドール」の斉須さんを思わせるような熱くて情熱的で冷静な素晴らしい人柄と、それに合った料理。

 フランスでお菓子を学んでいる時点でものすごいご褒美だって思っていたけれど、やっぱり最後の1週間はとびっきりのご褒美だった。

 私達はそれぞれ、私達なりに必死だったし涙もいっぱい流してきて、このご褒美を気持ちよく過ごす事が出来てよかった。そうでなかったら、申し訳なくて恥ずかしくなるような、こんな日々を気持ちよく過ごす為にまた1から頑張ろうねえって何度も何度もうなずき合える幸せよ。頑張った分、楽しむし、楽しんだ分頑張る。シンプルなこと。
 
 型はほんの少し増えて。
 バターを抱えて帰ってきました。(ものすっごい大変だった)

 これからしばらくお菓子のリハビリ。
 2週間近くも台所に立たなかったのは初めてだから、体を使いたいように使えるまで、自分が道具の一部になるまでが、大変だろうな。

 毎日やり続けてきた事から離れた時に、体がすぐになまる事を感じられるのはただただ嬉しい事だ。やってやろうじゃないの、って心の腕まくり。

☆☆☆

 出発前も、行っている間も、終わった時も、あたたかい言葉に、そこにこめられた心に、ずっと支えられてきました。本当にありがとうございました。

 そして応援し続けてくれた両親や大好きな人達、熱く優しく送り出してくれて、あたたかく迎えに来てくれて、毎朝の「今日も頑張ってね」と毎晩の「今日もお疲れ様」にどんなに支えてもらっていたか。

 私にできる形で恩返しの日々が私のこれからの人生です。
 人生というながーい目で見ているので息切れせずずっと歩み続けられるよう、ゆっくりマイペースにいきます。  
Posted by yagihana at 01:05