2006年07月31日

Happy birthday to my dearest friend.

大阪のあっこの誕生日。

 ロンドンに行く直前、一人じゃ抱えきれないどうしようもない悲しい時に泣きながら電話した私に、「由紀、大丈夫だよ。大好きだよ。大好きだよ。えらいね。」ってずっと言い続けてくれたあっこ。

 今回ロンドンに来る日も、本当はものすごく仕事がしんどい時に会社を休んで、関西空港まで突然見送りに来てくれて、めっちゃ笑顔でいってらっしゃいって、ハグをしてくれてから、見えなくなるまでずっと手をふってくれていたあっこだよ。

言葉で、心で、あらゆる手段でハグをする人。人を丸ごと抱きしめる人。あっこの人の受け入れ方は丸ごと、なのだ。そんな人見たことないんだよ。
 そんなあっこをずっと尊敬してるし誇りに思ってる。
 産まれてよかった、って自分でも心から思えるような一日を過ごしてね。


 そして、大好きなゆっこさんにとって本当に大事な日。それはつまり私にとっても本当に大事な日。ずっとお祈りしています。



 フランスから舞い戻り、イギリスで最後の日。

 私がずっと好きで追い求めていたのは、ロンドンというよりは、ロンドンでのびのびと生きている自分だったなあとわかったよ。前は日本にいる自分とロンドンにいる自分は全然違う人だった。違う質、というか。


 日本ではいつも、好きな事を仕事にしているという、罪悪感。友達が必死に働いている中すごく申し訳なくて。そして、ちょっと遠い関係の人から、「いいなあ、いいなあ。」って私が表面に見せているものしか見ないで、言われる時のなんだか空しい気持ち。

 でも、今、ロンドンに来て、心からのびのびとしているけれど、もうあまり日本にいるときと変わらないなあってわかったよ。

 私はもう日本でも、少し自信を持つことができるようになったんだなあとわかったよ。だからそんなにロンドンにはこだわらなくなった。一刻も早く帰りたい場所から、心の真ん中にあれば安心していられる場所になったよ。


 それはすごくすごく大きな変化で発見で。
 きてよかったな。すごく大切な事に気づかせてくれた人がいたよ。本当にありがとうね。人に順番をつけた事今までないけれど、世界で一番尊敬しているんだ。



  
Posted by yagihana at 08:55

2006年07月27日

ユラユラ揺れる日々


フランス、猛暑で、外にいると全てがユラユラ揺れて、蜃気楼のように見えるよ。

 私は小学生の時だって「これ、なんだか恥ずかしいわ。イヤだわはきたくないわ。」と思っていた短パンを今更購入し、はいて、ビーサンで自分より大きなバックパック背負って街を歩いてる。

 短パン快適ー!この前太ももにやけどをおって、その傷がまだ大きく残っているのに「誰にも見られない場所だからいいや」なんて言っていたのに、みんなに見られてみんなに聞かれているよ。


 今朝はサークル仲間の宮原君がフランスイギリス一人旅中だったので、おち会いました。ふー、何度も思うし言うけれど、日本だとなかなか2人で会わないような友達とゆっくり話せるのは海外ならではだし、すごく嬉しいよ。でも、ちゃんとエッフェル塔、ルーブル、凱旋門。とパリコースを歩んでいる事を聞いて、はっとしたよ。わたし、どこも行ってない。


 その間私が見つめていたのは、お菓子とパンとお惣菜と野菜、そして何よりも大事な、それを作っている人。お世話になったシェフのはからいで、色々な厨房に入れていただいているよ。でもこの暑さで全然機能していない感じでした。残念。でもミュロさんはやっぱり現場にいて、誰よりも一番働いていて。

 こっちにきて、自分がどんなものを作りたくて、どんな人に憧れるかよくよく分かったよ。少しずつ視界が晴れてきて、進む道が見えてきて、また少し、歩きやすくなったよ。隣の道を歩いている人たちの姿も見えて、声をかけあいながら、進んでいくね。


 でも。フランス語は相変わらず苦手。
 でも言葉が不自由な時は心がものすごく敏感になり表情も豊かに。私の目は、緊張するって言われた。最近よく言われるからそうなのかもしれないけれど、私が伝えたいことはちゃんと伝わってるって思う。言葉は私にとって大した道具でも力でもないんだよ。


 フランスの地下鉄も苦手。
 いちいち、あの入り口と出口のドアにはさまってます。ロンドンが恋しいなあ。パリには本当に優しい人たちがいてくれて幸せなのに、それでもたとえずっと一人でも私はロンドンに帰りたいなあと思う。これはフランスに来るたびに思うこと。でも祐子パワーで、怖い目にあいかけながらも、本当に危ない目にはあっていないよ。ありがとうー!って心から思う。ありがとうね。
  
Posted by yagihana at 13:46

2006年07月26日

パリの日々。

パリにいます。

 イギリスだと心から落着いている私なのに、何度訪れてもフランスは外国なので緊張するよ。へんてこな安ホテルはいつも真っ暗で、部屋の鍵を指すのが必死。そして無駄に3つもベッドが並んでて、私はいちいち全部に横たわったり、向きをかえて3ついっぺんに使ってみようとしたりして、忙しいのだなあ。ふー。(でも結局端のベッドに丸まって小さくなって眠る小市民ゆきおです。)



 2日目の今日は、朝はやく田中さんと待ち合わせて、セーヌ河を散歩。どこにいても私は朝しかない空気が好きで、そして川が好きで、幸せでした。でもテームズ川がいいな。いや、玉川や金沢の浅野川もいいなあなんて思ったり。


 今日はマニアックな問屋さんで、お菓子の型と見つめあっていたら、珍しく日本の方が!と思ったら、藤野真紀子さん。何度も本物も見にいったけれど、1対1でゆっくりお話する事は初めてで、とても細くて美しくて、何より気さくで丁寧な方でした。くー。嬉しい。最近はどんな有名人にあっても、声をかけない、写真をとらない、あまり気にしない。のないない体勢を心がけていたけれど、今回ばかりは、声をかけ、写真をとり、とっても気にしました。真紀子さんの買われた物を横目でチラリ、と見て自分も買っちゃったり。巨大なナイフとか。いやーん、結構いらなかったなあ、しかも飛行機持ち込めるのかなあ、なんて楽しく思う。



 そして、前にはるばる会いに来てくださった、あきさんと美味しいクレープやさんへ。お菓子が好きでフランスに留学中のあきさん、相変わらずのモチモチ肌にラブリーな外見、とんびのような高い高い声。なのに、力強い行動力、精神力、たくましいなあ。「もう何も心配してないよー」なんて言えちゃうのはあきさんだけだよ。たくさん話してくれて、笑ってくれて、ありがとうね。また日本で会おうね。


 毎日食べ歩いているというあきさん。「お菓子と私」という、私もそんな時期あったなあ、なんて懐かしかった。夜遊びにでかけたり、恋人をつくったり、そういう時間があったらお菓子に関わっていたくって、正直言って他の全てがどうでもよかった。

 今はその頃とは違うけれど、その時期があってよかったな。何かを取得するのに絶対に必要な時間。あきさんがまぶしいよー。同じ世界にいて、違う方向を見つめていて、頼もしいな。のびのびと頑張ろうね。
 

 それからずっと食べ歩きツアーを開催してくれて、自宅にも読んでくれた真理、フランクシェフや遠藤君、ありがとう。色々なことがありすぎて私はまだ全然消化できないよ。そして今、久々に飛び込んだネットカフェで、近くにいた日本人の人が話し掛けてくださって、私をよく知っていてくださったからびっくりしたよ。すごいな、狭いな。パリ。というか世界かな。深く深く帽子をかぶっている怪しい私はかえって目立つのか。


 クレープにしろ、ケーキにしろ、お惣菜にしろ、もちろん美味しいし覚えているのだけど、私にとってはその時流れていた相手との時間の方がよっぽど重要みたいだなあ、と読み返して思いました。あ、そういえば、クレープもかりっかりで美味しかったな、シードル結局大瓶飲んだなあ、と言う感じ。こっち来てから昼間からキール飲んでるよ。プチ酔っ払い。お菓子のページなのになあ。いつかまとめるね。



 暑くて暑くて、本当にクラクラしているけれど、ここでしか食べられないもの、見られないもの、この胃と目にやきつけるように、食べて、見てから帰ります。メールのお返事、引き続き遅くなってしまっていて本当にごめんなさい。全て読んでいますし、とても、とても励まされています。ゆっくり待ってくださったら嬉しいです。

 大好きな人の声はここにいても聞こえるし、言葉もよめます。毎日心を送り続けてくれる日本にいる大切な存在と、そこにつながることのできる文明に感謝しているよ。そういうものを、昔の私が邪念とよぶなら、私は変わったんだなあと思う。お菓子はとても大事だし、これからも誰にも止められなかったら、一人で焼き続けて行くけれど、そういう人に「もうお菓子やめて」とか、もっとお金を稼いで欲しいといわれたらすぐにやめる。

 夢を追うのは大事だけど、夢よりももっと大事なものがあるの。全速力でダッシュして、ふりかえったら一人ぼっち。なんて事にならないように私はいつも横にいるよ。
   
Posted by yagihana at 01:42

2006年07月24日

ロンドンおわり。フランスへ

幸せだったロンドン生活も終わってフランスへ。

 なーんて、途中で「ああ、ちょっとしんどい人が。家に、日本にもう帰ってもいいな」なんて珍しく弱気になった事は秘密だよ。毎日鼻血出してました。こっちのティッシュは硬いので痛いの。

 でも残り1週間になったらいきなり帰りたくなくなって、じたばたしている今です。でも帰国したらお菓子思う存分焼きたいなあ。この手が早く焼きたがっている。


 お菓子もたくさん食べたけれど、日本にいたらなかなか2人では会わないだろうという人とゆっくり2人で会えるのが何よりも嬉しい。フランスではお菓子ツアーお惣菜ツアー、開催してくれるみたいで、わくわくだよ。本当にありがとう。


「人は目的地に着くために旅をするのではない。旅をする為に旅するのだ」なーんてゲーテさん(なれなれしいなあ)も言っていたけれど、そうそう、私は人とゆっくり向き合う為に、それは同時に自分と向き合う為に。



 ロンドン最後の晩餐は兄夫婦とシーフードを食べに。

 そこで飲んだ白ワインと、その後いったパブでの一杯で完全に酔っ払った私と暁子さんだ。帰り道、フラフラ2人組を構うことなくスタスタ歩くマイペースな兄。


 毎朝、仕事にいく兄を並んで見送る私と暁子さん。
 暁子さんが「美人二人に見送ってもらって、この幸せものー」なんて言ってても、「はいはい。」なんて流す兄だ。「彼は本当に自己完結型だよね。一人でもすごく楽しそうにしてるよね。ひょうひょうとして、あまり人に興味がなさそう。自由だよね、人にも自分にも。」なんて話す。性格は間逆、と見えるけれど似てる所もたくさん。そして、やけに自由なのは私も暁子さんもだ。自己完結型マイペース一家である。でも毎晩楽しそうに話してる2人の姿も素敵でした。静かに楽しそう。


 今回、兄夫婦とゆっくり話せた事も何よりも幸せだった。
 暁子さんが突然、私の人生に、お姉さんとして登場してくれて私は本当に幸せだよ。人生って想像できる幸せもあるけれど、こんな予期せぬ喜びもあるなんて、とてもいいなあと思った。  
Posted by yagihana at 15:25

2006年07月22日

なくさないよこの体と心は。


今夜は念願のミュージカル「メアリーポピンズ」へ。

 後半が素晴らしすぎて、またいつものようにダーダー泣きました。隣でそんな私にかまってくれたやさしいイギリス人カップルとパブで一杯飲んでから、幸せに酔っ払って帰宅。

 明日はもう20回以上見ている「レ・ミゼラブル」へ。そろそろ出演できるかなあ。小学生のころ、同じ舞台に立ちたくて、私は本気で全部の歌詞を覚えて毎日歌って練習していたよ。10歳くらいで初めて両親に連れて行ってもらった頃から、もう26になっている今も、自分で一回1万円という決して安くはない代金もまったく気にならず通いつめられるこの魅力。すごい。



 今日は特に小さい子供連れが多くて、大人の目線で見ると、つい「わかっているかなあ」なんて思うけれど、

 「あ、この子は全部わかっているよ。その記憶はその心にずっと残って暖め続けて、そして次につなげていくよ。」って今はわかる。子供の頃両親に見せてもらったその全てが私の今と未来につながっている事を最近本当に感じているよ。ありがとうね。


 
 今日はお昼休みに、大学の先輩の北田さんとゆっくりお話。北田さんのおおらかさ、包み込む優しさやに、私はもうリラックスしすぎて幸せすぎた。

 留学中の恋人に会いにきた北田さん。こんな人がそばにいてくれたら、どこまでも才能は自由に、のびのびと伸びていくだろうなあと思いました。彼女ののりこさんもやっぱりとても素敵な女性でした。って同じ年ー!大人っぽいなあ。私は子供っぽいなあ、なんていつものように思う。どうにかしてほしいこの童顔。


 やっぱり才能を開花させて生き生きとしている人よりも、その人を支えているだろう人を私は尊敬するよ。目には見えなくても、はっきり感じるその存在。好きなことをして生きていくのに必要なのは、その才能よりも、環境と知恵だなあと思ってる。その環境だって自分次第でいくらでも変えられるけれど、周りの人の人柄は大きいよ。私は大好きな人達のいい環境になれているのかな。もっとなりたいなあと思った昼下がり。




 明日ミュージカルをみたらフランスへ。

 一足お先にフランスから帰国した祐子が今日、「由紀のこと、たくさんフランスの空に向かってお祈りしてきたよ。」なんていっていたから、よし、それならもう何も怖くないなあって思ったんだ。祐子はそういう存在だよ、毎日本当にありがとうね。日本に帰国したら、一目散に行きたい場所は名古屋と大阪、そして佐賀も加わったんだよ。

 超えられない壁はくぐっていくよ。
 自分で言っていたこの言葉、最近忘れたいたのにみかさんのやさしいやさしいメールで思い出しました。


 ロンドンでは、本当に実用性のない、でも興味が異様にあって持ち余していた飴細工を中心に学んでいたよ。日本を出る時、もうぼろぼろになっていたこの手は、この国の乾燥と飴の熱でさらにボロボロになってる。でもこれは強くなっていく過程だなあってちょっと頼もしく見ているよ。今回メモも、カメラもほとんど使っていない。使っているのはこの体と心だけ。私はその、なくす心配のない体と心で、大好きな人たちにつなげていけたら幸せなんだ。  
Posted by yagihana at 18:08

2006年07月20日

また海のある場所へ

 
  一旦地方巡業から舞い戻り、ロンドンへ。


 どの国にいても私は海に惹かれて、海辺の街をゆっくり巡業してしまう。だっていっぱい旅をしてきて、私はもう自分の常識も価値観もとっくに崩壊しているよ。崩壊しているというか、自分だけのそれを固めているというか。それでも、文化も価値観も言葉も違うあらゆる国の人たちが、一緒に海をぼーーっと見つめて共に深い目をしている時、すごく幸せなんだ。


 さとさーん。
 我慢する!なんて言っていたくせにやっぱり行ってきたの。くー!でもまた行くよ。さとさんにとって大事な街を教えてくれた2年前。こまかーーーく書いてくださった地図を握り締めて歩いたイーストボーンの街を、私の体は全部覚えていたよ。どの街にいっても海沿いの安宿に飛び込んでは、カモメの鳴き声がうるさすぎて眠れなかったのでした。学ばないなあ。

 ブライトン行きのバスにね、4回ものりました。(ちょっと乗りすぎだよね)あの景色。私は一生忘れないよ。誰に見てもらいたい?って自問してそりゃ何人もいたけれど、本当の本当は、自分の家族と、これから自分が作る家族だなあと自答した。 これから作る家族の事を最近いつも思っているよ。


 
 巨大なバックパックを背負って、ビーサンでペタペタ歩き、サンドイッチやりんごをかじりながら歩いている私は、どこからどうみても日本人の貧乏一人旅の女の子で、本当に行く先々で親切にしていただいているよ。何かを知りたい時、中途半端な知ったかぶりより、ゼロになることが大事だから私は自分のもつ小さなプライドや知識、全部捨て去って相手に向き合うよ。


 イギリスのお菓子を食べたいって言うと、実際に作ってきてくださる方、家に呼んでくださる方、それぞれいて、私はね、もうレシピなんてどうでもよくて、そのお菓子にまつわる、あたたかい風景の中に入れてもらうことが何よりも私に大事な事なんだって分かったよ。 でも昨日いただいたマンゴとにんじんのケーキ。意味不明だけどおいしかったな。でも本当は何よりもここで食べるクロテッドクリームとこっちの硬水でいれる紅茶がおいしいのだよね。

 たくさんの愛あるしわしわの手と握手を交わしたこの手だ。そのしわしわの手をつないだおじいちゃんとおばあちゃんが、その手を一瞬離して、私をぎゅーーっと抱きしめてくれる、その度にパワーアップしちゃうのだなあ。本当にどうもありがとう。私もシワシワになったときに若者をおいかけて抱きしめようと決意しました。ふふふ。すごい怖いだろうなあ。逃げられちゃったら、きっと横でシワシワになっている陽子や祐子、社学のみんなで抱きしめあおう。


 ロンドンに帰ってきたら、また人々が狂ったように買い物をしていた。フフフ。私もちょっとのぞいたけれど、どう見つめてもほしい物がないこの国。そして物価は日本の倍だ。というわけで公園へ。だから公園にも人が多いのかな。



 私が、イギリスにいて心から安心して生きているから、安全な国、って思われてしまうけれど、私は大好きな場所を悲しい思い出の場所には決してしたくないから、ものすごく細心の注意をしてるよ。それはあまりに私にとって自然なことだから、のびのびとしているように見られるけれど。だってスリの目線でみると、本当に日本人ってば美味しそうなカモばっかり。なーんておもったり。


  
Posted by yagihana at 14:56

ホームページのこと

HPについて。


 帰ったら、たくさんのメールを頂いていてびっくりしたよ。はじめまして、の方もお久しぶりですの方も、そしてどさくさにまぎれて友達からも心配のメールが来ていて、本当はそれが一番泣けた。本当にどうもありがとう。メールを下さった方にはゆっくりになってしまうけれど必ずお返事しますね。新しい場所もお伝えします。


 よく、イギリスに行って、原点に返って決めたのですね、って書かれていたけれど、それは違うの。うんざりしたっていうのが一番正しいのかな。下品だなあ、と思う言葉をかけてくる存在がいて、でも私にはほとんど私の事をしらない人の無責任な言葉なんて、どうでもよかったよ。人と人も、人と自分も比べたりしない。そんなレベルにはいないつもりだよ。



 好きも、嫌いも、すぐ隣にあって、好きな人と同じ位、嫌いな人の事のことも気になって仕方ないってよく分かるよ。だからこそ、私は苦手な人に大事なエネルギーを使うのが嫌で、その分は好きな人に使いたくて、嫌いになりそうな人はすぐにどうでもいい人になるように自分でコントロールするようになったよ。そしてどんな人の中にも素晴らしい一面を発見するのは私が本当は自信がなくて生まれた才能だけど、今はそれを見つける事が私にとって一番幸せだから使っている。


 私は天使にもなれる、ということは悪魔にもなれる。人を絶対に追い詰めたくないし、傷つけたくないから、絶対に使わない為に知っている事なのに、今回は私だけではなくて、私の大事な人にまで悲しい気持ちにさせてしまう事があったから、本気で追い詰めようかと思ってしまった。その事が自分が一番悲しかった。そんな気持ちになるために作った場所でもないし、ただの、何の為でもない、自分の日記やホームページなのになあって思った。いつからそんな場所に?人の為にはならないかもしれないけど、人を傷つけもしないはずのこの場所なのに。



 人の品性についても色々考えた。
 そして、その事を考えていた時、ふうちゃんの品性の高さを思っていたよ。きっと本人もそんなもの投げ捨てたいだろう時にも、決して失う事もできずに体にびったりとくっついてあった品のよさ、気高さ、魂の美しさ。私は一度も下品な姿を見た事がないし、想像もつかないなあって今分かった。すごく尊敬しているよ。ありがとうね。


 追い詰められた時にする行動、人それぞれだけど最後に飛び出す言葉と行動を決めるのは性格ではなくて、品性なのかな。


 今回は、悲しい事と同時に、ものすごく上品な魂のことも、たくさんたくさん思い出して、メールでもたくさん出会って、本当に嬉しかったんだよ。あたたかい言葉やメッセージもたくさん受け取って、何かいい方法ないかなあってゆっくり考えているよ。でもやっぱり今はイギリスにいる今を満喫するね。



 そんな風にちょっと眉間にしわをよせていたら、母から初めてやってきた、おきらく平和メール。あなた宛の荷物が届いたわよ!おいしそうだし賞味期限も気になるから食べちゃうわね!いい?なんて堂々と書いてありました。いいなんていわなくたって食べるくせにー!と思いながら平和な気持ちになりました。日本にいたって、私宛に午前中に届いた荷物、「あなたが帰る前に食べていいかしらー?おいしそうなんだもの!食べたかったら早く帰ってきたらどう?」なんて平気でおっしゃる。


 でも、平和な現実にほっとしたよ。こういう場所があるから、私は外に外に出て行くようで、本当は中を、中心にむかって固めているんだよね。

   
Posted by yagihana at 01:51

2006年07月16日

楽しい旅行の原則、そしてHP閉鎖のこと。

 楽しい旅行の4原則。

☆たくさん歩くこと
☆たかいところに上ること
☆スーパーマーケットに入ること

あれ、あと一つなんだっけなあ。

美味しいものを食べる事かな、地元の人と話す事かな、公園でねっころがることかな、そのどれでも全部しているからいいのだけど。

今は動物園にいくこと。も付け加えたい気持ち。



 ずっと前、ホームページを立ち上げた時に一気に色々書いて、その中の「好きな言葉」というコーナーに書いていました。でも家族や友達にだけという意味で作ったページがいつの間にか、知らない方も見てくださるようになって、恥ずかしくなった私は色々消してしまったの。

 だからずっと忘れていたのに、のりえさんが、その頃プリントアウトしていつも持ち歩いていたのよ、って私にもそのコピーを送ってくださって懐かしく拝見していました。そこにあった、言葉。


 毎日、公園で過ごす時間、ナショナルギャラリーでゴッホのひまわりを見る時間、テームズ川を歩く時間。自然に生まれているよ。ゴッホの描いたひまわりと、私の大好きな畑にさくゴッホのひまわりだったらどちらが本物というのだろう。と考えて、やっぱり畑だなあと思う。テームズも、私にとって街に川が流れているということの大きさをいつも感じさせるよ。




 すごく残念だけど、色々あって帰国したらホームページの方は閉じる事にしました。(このブログはどうするか迷い中)ゆっくりと、リンクしてくださっている方のところにもご挨拶にうかがいます。

 またどこかでひっそりとちんまりと、文章は書き続けていますし、お菓子も焼き続けて生きています。
 色々必要な情報、大したことはよく読むと何も書いていないのだけどコルドンの留学情報くらいは必要な方がいらしたら今のうちに見ておいてくださいね。お菓子写真日記は結構気に入っていたのに残念。でも生きていれば別にいくらでもまた書けるだろう。何も形に残さないかも、って消しちゃった日記に書いたけれど。そういえば大事な人に本を書くという約束をしたのでした。それはいつか、時をみて形にするからね。



 ロンドンでの食べすぎ1週間を終えて、これからちょっと地方を巡業(芸はないが)してきます。楽しい旅行の4原則はいつも心のど真ん中にあるので、きっと楽しい日々です。


 ロンドンでの滞在を最高にハッピーにしてくれている兄夫婦やシェフやこちらで出あったたくさんの素敵なマダム。日本から毎日愛情を送り続けてくれる友人や大事な人。本当にありがとうね。
   
Posted by yagihana at 06:24

2006年07月09日

大好きな家族のみんなへ

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 明日からイギリスとフランスにいってきます。
 その最後の夜。私にとってはもうかけがえのない、第二の家族の一人、ロッキーのお誕生日会でした。

 今日は、ちょっと特別な意味を持って、いつももこめているけれど、すごくすごく心を込めて作ったんだよ。桃のコンポートのタルト。気持ちが大きすぎて、タルトも大きくなりすぎて、箱にも、お皿からもはみ出してしまう。くー。でもこんなサイズじゃないんだよ。


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一足お先に帰る時。みんながずっと見送ってくれて、下まで来てくれて、本当は泣きそうだった。たった3週間なのにね。みんなのハグ、家までその後も来てくれる人、空港まで見送りにきてくれる友達。たった3週間だよーーー。びっくりする。



 ここ最近は本当に、嬉しいこと、悲しいこと、全部一気に押し寄せて、本当はすごく苦しかった。すごく幸せなんだけど、忙しくて、とまる暇がなくて、でもみんなの送り出してくれる顔をみたら、本当に、思いっきり行く事ができると思った。ありがとうね。


 今日は私って弱いんだなとつくづく思った。
 心を鍛えないといけないのかな。




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 この家族はほかの誰よりもきっと私のお祝いのケーキを食べてくれてきたよね。いつもいつも最高に喜んでくれて、私のほうがもっともっと嬉しかったんだ。


 今日はロッキーと結婚する明子が手料理をがんばって作ってくれたよ。どれもこれも、最高においしくて、食材を選ぶ明子、何を作ろうか悩む明子、台所ですごく時間をかけて料理している明子。そういう姿が目に浮かんでなんだかキューン。というよりもジーン。



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 明子とロッキー。

 「大事な話があるよ。会って話すね。」って言われていたけれど、今日、2人のウェディングケーキを作って欲しいとお願いしてくれた。


 それが会場とどんなに面倒な交渉か私はよく知っている。それでもってお願いしてくれた大好きな2人。本当に、本当にありがとうね。最高にがんばるよ。絶対に崩れませんように!神よ!(祈りかい!)ってうそだよ。めちゃめちゃがんばるよ。気合!が似合わない女だけど、無事に帰国して、気合いれて作るね。



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 お菓子便も出発し、今日は大好きな女性に頼まれていたスマイル君120人も無事に旅立って、本当にぎりぎりまでケーキを焼き続けていました。すごく幸せだなあと思った。




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 特別に思っている女性がくださったドライのレモンバーベナ。
 この香りと、青いガラスを肌身離さず、いってきます。  
Posted by yagihana at 00:32

2006年07月07日

陽子とあきと、いい夜の事。

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 母の仲良しのふさこちゃんに頼まれたご主人へのカード代わりのケーキ。


 生のデコレーションケーキではなくて、シンプルなメッセージカードとなったケーキにしたいの。ってお願いしていただいたもの。私が書いた「40年お疲れ様」でいいのかな。でもそこにはふさこちゃんの気持ちがこもっているもんね。素敵な心遣いだなあとほっこり。


 私はいつもこうやって優しさのヒントをもらってる。
 そのまま使う事はないよ。でも誰かを思って思いつく行動はいくらでも応用がきくよね。マニュアルなんていらない。私はいつも自分の心と頭で考えたいのだ。マニュアルは見ると気になるから最初から開かない方。



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 陽子とあきと、一瞬の逢瀬を。
 陽子、口からまさに今、何かを産み落とそうとしてる。目ははるか彼方の半月を見つめている。


 ここ最近、本当に一瞬ずつだけど毎日会ってる陽子。明日も、あさっても、そして出発の日も会いにきてくれる。うぅぅ。ありがとう。今だけはその優しさにどっぷりと甘えさせてね。


 あきとも少しゆっくりと話ができて本当によかった。
 すごく穏やかで優しすぎるほど優しいのに、芯があって本当に心のある行為や言葉にほっとするよ。今日もすごく心に残る言葉を伝えてくれた。


 たくさんのものを失う気がしていたの。でも本当は何も失わないんだなあと分かったよ。大事な人達とは突然会えなくなっても後悔の残るような付き合い方はしていないつもりだよ。



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 今日は大好きなさとさんにも出発直前にぎりぎり滑り込みデートだ。
 お願いしてくださったお菓子たちも一緒に。

 メールもお手紙も、会っていても、どんな時でも私のため、私を気遣って、尊重しまくってくださるのに、「全部自分のため!自分が一番大事!の人間なんだよ!」なんてはっきりとおっしゃる。きっと心からそう思われているんだろうなあと分かった。そんな女性に出会えて、仲良くしていただける私はなんて幸せ者なんだと思って、ずっとじーんとしていたんだよ。

 相手のため、が自分のため、にもなる関係にしか興味がなくなってきた最近。まだ極めていないけれど。極めたいな。


 さとさん本当にありがとうね。イギリスでさとさん、ももさんを感じまくってきます。相変わらずの極上さらさらヘアー。に私の心もきゅっと引き締まった夕方でした。



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 そして今夜は 大学時代のサークルの先輩、北田さんとさえこさんと、あきと赤坂の「フリッツ」でお食事を。卒業以来はじめてお会いしたけれど、あまりに変わらないお二人の(二人組ではないのだけど)くしゃくしゃに笑って、なくなる目を見てすごく幸せになった。笑いすぎて、ワイン一杯でよっぱらった。仕事がまだまだあったのに。でもいいか!となってしまうそんな楽しい夜でした。

 北田さん太鼓判のメンチカツ。
 多分生まれてはじめてのメンチカツ。美味しくってびっくり。

 
 大学のサークル。実は苦手だった。
 一気に大人数と話すことは何よりも苦手。どうしても表面上の会話になるし、どうしても誰かをネタにするような話になる。でもそんな事別に興味なかった。


 卒業して、こうやってまた、同じサークルで出会った方に、ゆっくりと、少人数でお会いしているとまた宝が一番私の近くにあったなあと気づくよ。なんだかみんな素敵過ぎる。楽しすぎるよ。まだ見つけていない宝もあるんだろうな。

 でも最近一番大きな宝にめぐり合ったよ。それもやっぱり、遠くにおちていたわけではなくて、もうずっと前から私の一番近くにありつづけたものでした。




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 毎日、一日の終わりは、近所の大好きな場所に咲きはじめた、このひまわりを見てる。「ゴッホのひまわり」。毎日、毎日、少しずつ成長する姿を見ているよ。それはまるで子育てのよう。  
Posted by yagihana at 11:53

2006年07月06日

お伝え

今、精神的にも、体力的にも本当に忙しすぎて、 あまりパソコンと向き合う余裕がありません。いろいろなお返事、いろいろな不義理、すごく申し訳なく思っています。毎日人の優しさに救われ続けていて、きちんとお礼もお伝えしたいのに、本当にごめんなさい。落ち着き次第必ずお返事いたしますね。ブログも必殺まとめがきの巻。をきっとするか、しないかもしれないけれど。


 
 イギリスは、今思うとすごくいいタイミングであっさりと日常から離れて、一人になるすごく大事な機会だなあと思ってる。



なんだか心配のメールをくれる方たちがいたから付け加えちゃうと、自分で選んだ時間の使い方だから私はすごく、すごく元気だよ。本当にみんな優しすぎていつもびっくりするし、こればっかりは永遠に慣れなくてずっとじーんとしている。だから私も少し、優しくなれるんだな。ありがとうね。そうか、私は何かに慣れるという事があまりないんだなと分かった。毎日生まれたばかりの気分だよ。

  
Posted by yagihana at 10:50

2006年07月05日

まみさんとのお菓子の日。

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 今日は、前々からメールをくださっていたまみさんとのお菓子教室の日。


 今の季節、作るお菓子が本当に難しいよ。生菓子はすぐに持って帰って頂きたいし、タルトやパイはすぐにだれる。どーん!とした焼き菓子はおなかにあまり歓迎されない。

 でも今回は焼きこむお菓子、という事で、ミルリトンというパイとオレンジケーク、そして突然ピーカンナッツのクッキーも。

 私は完全にお任せしていただくと、なかなかメニューを組みにくくて、よりその方に合わせておつくりしたいから、最近はお会いして、お話しながら、「あ!ではこれを作りたい!」と思って突発的に組み込むことがすごく多い。

 それは準備されていないから、焦ってしまうけれど、思いついたらせずにはいられないんだ。楽しいな、簡単なんだなと思ってほしい。そうしたら、その家族にもちょっと幸せがつながっていくと思ってる。


 まみさん、初めてお会いしたのに、ものすごく関係ない事をたくさんお話できて、たまに二人でお茶を飲みながら、「あ、本当に関係ないですね・・。何でこんなことお話しているのだろうか。」「なんて支離滅裂なんだろうね」って気づくのだけど、私はとっても嬉しかったの。


 関係ない事、どうでもいい事なんて何もないよ。
 人の話が一見支離滅裂になってしまう時。すごく大事な事を一生懸命伝えようとするとそうなるって分かっているから、わけ分からないほど、わけわかってくるんだよ。ありがとうね。


 頂いたさくらんぼ、「今まで食べたさくらんぼの中で一番おいしいで賞!」でした。家族全員一致していたよ。本当にありがとう真美さん。お互い体鍛えようね。私は今、かなりそんな気分。  
Posted by yagihana at 11:40

2006年07月04日

ひまわりの花と都わすれ。必然だなあ。

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 大好きな人からひまわりを頂いたよ。

 その辺のお花屋さんでは見かけないような幹が太く、大きな大きなひまわり。数にも、顔にも大きな意味があったよ。

 私にとっては「この人がひまわり!」というような存在がいるんだよ、っていったら、「それでも私にとってはあなたがひまわりだから。」って渡してくれた。



 その夜遅く、私にとってのひまわりの花、陽子が仕事のあと遅く、会いにきてくれたよ。

「たまには野花もいいよね」って突然渡された紫の小さな花束。ありがとう。最近はひまわりをくれていたのにね。偶然ってないんだなあといつもおもうよ。思わせてくれてありがとうね。

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 今、ノトルさんで大きなイベント「マリンな暮らし展」をされています。私自身、ここ最近、本当に忙しくてゆっくりとお手伝いにもいけなかったので、ドキドキしてうかがったら、人が溢れかえっていて、幸せで楽しい空気が充満していました。なおさんの顔を見て、お話して、すごくホッとしたよ。あのお店を愛したり、憧れる気持ちが満ちていて、そこにいるだけで、本当に幸せでした。

 何人かの方に声をかけていただきました。どうもありがとう。


 帰宅したら、大阪のあっこからも大きな荷物にぎっしり詰まった心が届いていたよ。どんな形でも、どんな些細な事でも、動くほうを選び続ける行動や念力、言葉で伝え続けてくれる友達を心から尊敬するよ。ありがとうね。

  
Posted by yagihana at 11:37

2006年07月03日

教室、はなさん、イタリアのお菓子。

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愛ちゃんと愛ちゃんの義理のお姉さん、雅子ちゃん、そしてふみちゃんがお菓子を作りに来てくれた日。すごく嬉しくて、楽しくて、たっぷり時間をとって、たくさん作りたいなあなんてメニューを組んだら、あまりに多くて最後は駆け足でした。最後なんてもうお菓子かじりながらつめまくって、みんなが早送りで見えた。


 はじめまして、の雅子ちゃん。愛ちゃんから噂はかねがね。
 やっぱり素敵な人の周りには本当に素敵な人の連鎖が起きているよ。
 人は連鎖しあう生き物なんだね、と桜井さんにまた同意。


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 最近顔もよく似てるといわれるよ。(性格も似てる)
 お互い似ている責任をもって生きなくてはね。はなさん。




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 イタリアで食べておいしかったケーキを何度も焼いている。
 最近、フランス菓子よりもひかれるのはドイツ菓子、オーストリア菓子だとわかってきたよ。そして今は、さとさんのお話をきいて、ポルトガルのまだ見ぬお菓子に恋焦がれてるのだ。  
Posted by yagihana at 11:22

2006年07月02日

雨降り日曜日と母の納得。

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今日は突然、彼が予約していてくれた白金の「シェ・トモ」へ。


 ここの野菜のフルコース。野菜尽くしだったのに、最高に美味しかったし、夜までずっとお腹一杯でした。心が一杯になったのだなあ。どこかで

「この店を命をかけても守りたい」ってお話しされていたのを思い出す。長い目で見られていることは、スタッフの少しの動きで、私にもよくよくわかったよ。




 よく雑誌に出ているシェフのオーラの強さ、威圧感にちょっとびっくりした。でも私は威圧感のある人を怖いと思う事はないよ。私が一番恐れるのは、コートドールの齋須さんのような一見穏やかな人。齋須さんとはお話しした時に、何度も泣きそうになり、普段かかない汗もびっしりかいたよ。本当に素晴らしい人は、本当に恐ろしくもなれる人と言う事をいつも感じてる。


 


 その後、久し振りに六本木ヒルズなんて行ってみた。そういえば私はまだ表参道ヒルズ未経験。今の私は、心から興味がないみたい。


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 やっぱり2人とも欲しい物は何もなく、彼がずっと前から連れて行きたいって言っていた47階の図書館へ行ってゆっくりと本を読む。普段読まない脳の本とか読んだりして、すごく面白かった。





 彼と、こんな風にゆっくりデートするのはとても久し振り。大切な事もゆっくり話せた。「相手には嫌かな」なんて思う事に関しては伝えられないでいた私が、それでもちゃんと向き合って、本気で全部話せるようになったのは彼がいつも真剣に受け止め続けてくれていたからだって分かってるよ。感情的ではない人。いつも、すごく静かで揺るぎのない場所を感じるから、私はすごく安心してきたよ。本当にありがとうね。





 夜帰宅したら、この前お菓子を習いに佐賀から来てくださったのりえさんから、とんでもなくおいしそうなお豆腐達が届いていたよ。そこについていた可愛いお手紙。

「由紀夫ちゃんに会ってからずっと幸せ。幸せ、幸せ。ウフフ」という内容のお手紙のあまりの可愛さにキューーーン。のりえさん、本当にどうもありがとう。もう夜も食べてきていたのだけど、早速頂きました。母と、とろける。

 
 母がしみじみと、
「みんなどうしてあなたにこんなにも優しくし続けてくれるの?」と言うから
「全然分からない。でも気持ちが楽になるとはよく言われる。」
「確かにあなたといると、気が抜けるわよね!そうね、確かに!普通だもんね!」


なんて変な所で幸せそうに納得していたよ。
うん、でもとても普通である事には自信があるのだよ。

よく「あなたの思考回路に興味が・・・」なんて言われるけど、私の思考回路は普通だと思ってる。でも年齢を重ねて、私が人をどこで見るかって、外見でも、地位でも、職業でもなく、思考回路なのかな。それは優劣のつけようがない、それぞれ素晴らしい部分なんだよ。


  
Posted by yagihana at 09:18

2006年07月01日

クチナシの花言葉と、お誕生日会の夜のこと。

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 この季節、もやっとした空気の中で真っ白い花をさかせる陶器のようなクチナシを見つけるときりっとした気持ちになるよ。そんな事を思っていたら、フミちゃんが日記でクチナシのことを書いていたから、ayumiさんが書かれていた素敵な事をつなげる。

「クチナシの花言葉、<私は幸福です>なんだって。」


 そうしたら、早速今日うちまでクチナシの手作りのポプリを連れてきてくれたよ。もうとても、とてもいい香り!これはクチナシというより、フミちゃんのかほりのよう。(違うか)嬉しいな。ありがとうね.


 今夜はそんな粋なふみちゃんの恋人とふみちゃんの弟、ひとしくんのお誕生日会。


 お誕生日会をする事もサプライズなら、お祝いする為にふみちゃんが集めたメンバーが、ほぼ全員ふみちゃんの仲良しの友達だけ、という所はもっとサプライズなのではーー!「きっと可愛い女の子多いほうが嬉しいはず!」なんて言い切るフミちゃん・・。素敵・・。


 初めてお会いするひとしくんも、素晴らしい肉体と外人のような瞳で、みんなの心を一気につかんでいたね。本当に素敵な楽しいカップルと、美しすぎる兄弟でした。


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 帰り間際に「あー!出すの忘れた!!」とおもむろにおしゃれなバッグからふみちゃんが取り出した(あまりに古く、新しい感じの)ネタたち・・。




 諦めず、急いで身につける兄弟をみんなが激写。
 そんな平和な夜の事でした。本当に楽しかったし、美味しかったし、久し振りにお酒も楽ぐんぐん進む。大好きな人たちとのお酒はすごく好き。(私はすぐにぼーーっとするけど、すぐに帰ってくるよ。)ふみちゃんありがとうね。


 お祝い事はみんなが結集する口実にしたっていいよね。忙しいみんなが飛んできて時間を惜しみなく使い、楽しむことが何よりのお祝いだもの。  
Posted by yagihana at 21:59