写真はラルテミスではなく。
カフェで休憩中。
私はいつもカプチーノかエスプレッソを頼み、彼はフレッシュのジュースがあるとそれを飲んでいる。ほとんどの店員さんは、まず、私の前にジュースを、彼の前にエスプレッソを置きたがるんだよね。
その度に、こっそり目で会話して。
後で「まただね、世の中の固定観念。」といいながら交換する。それはとても幸せを感じる2人の習慣のようなもの。きっとずっと先に、2人のことを思い出すのはいつだってそういう瞬間なんだろうなあと思うの。
今夜は、ずっと行ってみたかった神宮前の「ラルテミス」へうかがいました。
知り合い以外のブログをあまり読んだりしない私が。たった一人。
毎晩その人の日記を読んでホッとして眠るのを楽しみにしている女性がいます。その人の感性が本当に好きなのだと思う。今人気がある華やかなブログではなく。あたたかい毛布のような、誰の目も意識していないような、光と陰が両方感じられる文章。
その女性がとにかく大切にされているレストランが、「ラルテミス」でした。
それだけの理由で、でも十分過ぎるほどの理由で私は、「ラルテミス」にずっと行きたいと憧れていたよ。今夜。ちょっとだけ緊張してうかがいました。
思っていた以上にお店の佇まいはカジュアルで。
ちょっとお洒落してきちゃったね。とこそこそと話す。
でも。
サービスも、メニューも、値段も。すごくバランスのいいお店でした。
ここのスペシャリテ、「サーモンの瞬間燻製と温泉卵のプレート」はもちろん頼んで、燻製と言えないほどギリギリのフレッシュさを残したサーモンの美味しさも最高で。でもそれ以外にも、前菜も、メインも、デザートも、その後のデザートもぜーーんぶ美味しかったーーー。くー。(出てくるのはかなり遅い方だと思う) 野菜、おいしすぎ、ステキすぎる。
2皿のコースで十分だよ、って話に聞いたいたけれど。
あまりに魅力的なこと書いてあるからつい3皿に。おなかいっぱい。
一口食べるごとに「また来ましょう。」とうなずきあい。
美味しいものを一緒に食べたい大好きな人たちの顔を思い浮かべては、そのみんなとすぐに再訪している様子が簡単に想像できちゃう。大好きな人たちの顔が嬉しそうになるその顔まで浮かんじゃう。早く見たいなあ。
その後、近くに素敵な本のセレクトショップを発見して。
おなかいっぱいで眠い中入ってみたらとてもいいお店だったので嬉しくってやけに長居をしてしまいました。図書館で何度も借りていた武田百合子さんの「日々雑記」も購入。大分前の本なのに素晴らしい視点や言葉遣い、ユーモア。
当たり前の日々の営みが一番面白いんだって、 私はまだまだだなあと思って嬉しくなった。生活って、どこをどの角度からみるかで全然違うのだから、もっとその目線を極めよう。日々の営みを本気で楽しめたら人生ってすっごく楽しい旅。