さて、はじめに温熱効果。お湯でカラダが温まってくると、脳は体内の熱を逃がそうと皮膚表面の毛細血管を広げるように指示を出す。そのことで全身の血液の循環がよくなる。さらに熱くなったカラダを冷やそうと発汗する。結果、カラダ中を巡った血液に含まれる老廃物が毛穴の汚れとともに汗となって体外に排出されるのだ。
つぎに浮力。胸まで浸かると体重は約40%、首まで浸かると10%程度まで減少する。つまりカラダが軽くなり、陸上生活で姿勢を保持するために酷使している背中や太腿の後ろ、ふくらはぎなどの抗重力筋群を弛緩させ、緊張から解放してくれる。とくに血管は筋肉の間を通っていることから、筋肉が弛緩することでやはり血流がよくなり血行を促進する。
そして水圧。首までお湯に浸かるとすると、カラダが受ける水圧はおよそ1トンにもなるという。すると下肢も当然ながら加圧されることになる。陸上生活では血液やリンパ液は重力の関係で押し下げられている。つまり下半身に集中してしまっているのだ。けれども下肢が圧されることで心臓への静脈帰還流が増大する。とくに静脈を流れる血液は老廃物を運んでいるから、ふくらはぎのむくみや筋肉疲労の回復に、とても効果があるのだ。
以上の理由から、お湯に浸かるというだけでカラダの疲れが軽減され、明日もまた筋トレやランニングを頑張ろう! という気分になれるのだが、入浴の三大効果を活かしたストレッチをすることで、筋肉はリラックスさせたまま、そのうえで陸上でのトレーニングではなかなか鍛えることのできないインナーマッスルを簡単に刺激することができ、代謝アップが期待できる。それが「バス・リセット・ストレッチ」だ。
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寒い時期こそ王道ダイエットが効果を発揮する
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