今日もまた朝早く麹町に栗のお菓子を買いに行き、「栗にこだわっています」なんて新聞の取材まで受けているくせに、「どこのものですか?」と聞いたら「そういう質問には答えられません」とか言われた。
ゆきおは眠いし、都内の運転は大嫌いで、一方通行でグルグル回らされた為に一人でご立腹だったので、「材料にこだわっていると書いてあるのでその産地を知りたいだけなのに、それも企業秘密というのはおかしいと思います。」と言ってしまう。
が、ただ知らなかっただけだった。知っているのはシェフのみ(しかも不在。)とのこと。なんだかなあ。今回15箇所くらいの有名なお店に行って、すぐに店員さんが答えられた所は一軒だけ。しかも「なんでそんなこと聞くのだ。怪しい人なのだ。この女、要注意なのだ」というオーラがすぐに出てくる。技術よりもプライドを身につけてほしい。と思うし、自分の心の帯もきゅっとしめる。
なんて思いながらも、回れ右!してダッシュでまた世田谷の方に舞い戻るよ。今日は、オランダから一時帰国されている
HAPPYさんにお会いして、お菓子をお渡しする約束が。日本に帰国したらお菓子をお願いします、って言って下さった時の喜びから、もうあっという間だった今日。
私はもう彼女の本当にあたたかい人柄をすごく尊敬していたので、作っているときから本当に幸福な気持ちだったの。ハッピーなのは彼女自身ではなく、彼女に出会うことができた周りの方だ。そういう確信をもって、お会いしたら、もう本当にとろけるような笑顔と優しさの女性でした。旦那さまのオラフの深い、深い、優しい目を見る。
私は最近自分からもう出会いに貪欲になっていない。今いるもの、今あるもので、わたしの気持ちは本当に一杯なのだ。自分が好きになりそうな人、素敵だと思う人を見つけても、遠くでこっそり見つめているよ。
でもこうやって、見つけてくださって、声をかけてくださって、出会うきっかけをくださる方達を思うと、奇跡のように幸福だなあと思うよ。今週は本当にたくさんの新しい出会いがあったの。たくさん色々な通信手段で「私はこういう人です。あなたをこう思っています」と伝えてくださったうえで、会うので、もう会った時には一瞬でわかりあえる。見つけてくださって本当にありがとう!って夜空に叫びたい気持ちだ。