国内、アジア、そして世界のひのき舞台を戦い抜いた昨季の最後を締めくくったのが、第88回天皇杯全日本サッカー選手権大会の優勝だった。国内外で得た貴重な経験を生かし、体力的にも厳しい連戦を克服して栄冠を獲得。常に攻撃的な姿勢を失わず、持ち前のパスワークを生かした戦いぶりは自信に満ちていた。テンポのいいパス交換からスルーパス、あるいはサイド攻撃から得点機に結びつける展開は、チームのトレードマークだ。MF遠藤を中心に、FWルーカス、MFの二川、橋本らが絡むチャンスメークから、最前線でFWの山崎、播戸が俊敏な動きでゴールを狙う。MF安田理、DF加地によるサイド攻撃も重要なオプション。DF山口が軸となる守備では、MF明神の果たす献身的なプレーも見逃せない。再び国内から世界へ、J1リーグ戦の開幕を1週間後に控えたこの大会が、新たなチャンレンジへのスタートラインとなる。 |