2009年01月02日
日本, 経済危機の中 共産党は‘好況’
原文入力:2009-01-01午後08:15:02
月1千人以上加入…若年層党員大きく増加
キム・トヒョン記者
日本共産党にとって去る2008年は跳躍の踏み台を用意した年と記録されるに値する。むちゃくちゃな派遣労働者解雇など苛酷な現実の中で若者たちが政治意識に目を開きながら唯一日本共産党だけ入党者数が大きく増えるなど党勢がぐんぐん伸張した。
日本共産党の統計によれば2007年9月〜2008年8月1年間に入党した新規党員は1万4千人余りだ。月平均1千人以上が増えた。新規党員中20〜30%が18〜29才の若者だ。党員の高齢化に悩んでいた共産党としては大きな活力を得たわけだ。2007年8月まで入党者は月平均500人余り、若者は10〜20%水準だった。ある共産党中央委幹部は<読売新聞>に「日雇派遣労働者や契約職の若者たちがインターネットを通じて共産党の活動に関心を持ったり、‘もっと知りたい’として訪ねてくる場合が増加している」と語った。
共産党機関紙<赤旗>の新規購読部数も1万部以上増えたと分かった。党代表の志位和夫委員長も人気が高い。消耗品のように捨てられる派遣労働者問題を正面から取り上げ論じて労働派遣法改正を促した昨年2月の国会演説動画がインターネットで数十万件の接続を記録し、志位委員長は大きい共感を得たし10ヶ所余りの言論にインタビューがのせられた。
共産党ブームには80年前出版された共産党員作家小林多喜二の古典的プロレタリア小説<蟹工船>の記録的な突風(2008年50万冊販売)も一役買った。酷寒のカムチャッカ海でカニを捕まえ船上で缶詰めを作る苛酷な労働条件とこれに立ち向かい戦う労働者の団結闘争を描いたあらすじが苛酷な雇用不安の中で破片化された現代日本の若者たちの共感を得たという分析が出ている。作家小林は小説発表4年後の1933年、政治警察(特高)に捕まり拷問の末、亡くなった。
共産党は遅くとも今年10月までに実施される総選挙で民主党と協調する方案を模索している。党の理念拡張よりは政権交替のための現実路線を選んだのだ。
東京/キム・トヒョン特派員 aip209@hani.co.kr
原文: http://www.hani.co.kr/arti/international/japan/330880.html 訳J,S