日本テレビ系のドラマ「銭ゲバ」の制作発表会見が11日、東京都港区の日本テレビで開かれ、主演の松山ケンイチさん(23)やミムラさん(24)らが出席した。金のためなら犯罪をも行う主人公・風太郎を演じる松山さんは「演じ終わったあと社会に復帰できるか心配でしょうがありません」と役に入り込んでいる様子だった。
1970~71年に雑誌「少年サンデー」(小学館)に連載されたジョージ秋山さんのマンガが原作。父親の借金により極貧の中で育った蒲郡風太郎(松山さん)が貧乏から脱出するため、金のために手段を選ばない「金の亡者」となって大金をつかむという物語。ドラマでは、舞台を現代に移してオリジナルストーリーを盛り込み、「幸福とは何か」を問うという。風太郎が派遣社員として勤める造船会社の社長令嬢・三國緑役をミムラさん、風太郎の父親役を椎名桔平さん(44)、風太郎の憩いの場となる食堂で働く女子高生を石橋杏奈さん(16)さんがそれぞれ演じる。
脚本の岡田惠和さんが「魂を削って書いている」というストーリーについてミムラさんは「本当にすごいというかひどい。(風太郎に)こんなことさせてしまうんだという、胸をえぐられるようなシーンたくさんあって。(今では)次回作を待ち望むようになった」と魅せられていた。1月17日から毎週土曜日午後9時放送。【内田剛樹】
2009年1月11日