◆アルツハイマー病を患った画家の絵の変遷 [Science]
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Self-Portraits Chronicle a Descent Into Alzheimer’s
この絵は結構有名なので知ってる人もいるかと思うのですが、この人はイギリスに住んでいるアメリカ人の芸術家(正確には今もご健在ですが既に絵は描いていないそうです)のWilliam Utermohlenさん。
この人は1995年にアルツハイマー病と診断され、そしてその時から彼は自分を理解するためにこのように自画像を描き続けたそうです。
病状の悪化とともに絵の方も次第に変わっていくのがわかると思います。
彼の妻と彼を診断していた医師によると、彼は自分の絵に間違っている部分があることをはわかっているようでしたが、それを改善する方法を理解することが出来なくなっていったそうです。絵は次第に抽象的になっていき、画風はあいまいになりそれでいてすごい現実的になっていきました。時々、美しい色遣いも使用したそうです。
1967年(病気になる前の絵)
1996年
1996年
1996年
1997年
1997年
1998年
1999年
2000年
最後のこの絵は1996年に描いた水彩画だそうです。
※アルツハイマー病を患う全ての患者さんが同じような症例を示すわけではありませんのでそのつもりで。
この人の場合は元々画家であり、絵を描く能力に長けていてしかしそこに「病気」を言うファクターが加わりこのような絵を描くようになったのだと思います。
ウイリアムさんは現在73歳で、既に絵を描くことはなく療養院で静かに生活をしているそうです。