首都圏放送センター

2009年1月19日 8時36分更新

横浜市立校「小中一貫教育」へ


横浜市は、小学校と中学校が連携して9年間の一貫した教育を行う「小中一貫教育」を、3年後の平成24年度から、すべての市立の小中学校で行う方針を決めました。

参加する学校は500校近くにのぼり、これだけの学校で小中一貫教育が行われるのは初めてです。横浜市は小中一貫教育を、小学校346校と中学校145校のすべての市立の小中学校で、平成24年度から導入する方針を決めました。
計画によりますと、中学校と小学校の1校ずつが連携する方法や、1つの中学校と複数の小学校が連携する方法などによって、特色のある一貫教育を行うとしています。例えば、学習意欲を高めるため中学校の英語や理科の教諭が小学校に出向いて体験授業をしたり、数学が苦手な中学生に、小学校の教諭が算数の基礎を教え直したりするほか、部活動や文化祭を合同で行うことなどが検討されています。公立の小中一貫教育は、中学校に進む段階でのつまずきをなくし、教育内容も充実できるとして、東京・品川区など一部の自治体で導入されていますが、500校近くもの学校が参加して行われるのは初めてです。
横浜市教育委員会は「同じ地域の小中学校が課題を共有して授業や指導の改善に取り組むことで、学力の向上や不登校などの問題の解消につながる」と効果を期待しています。