2009年1月18日 21時36分更新
殺人事件などの裁判に、被害者や遺族が参加できる新たな制度が12月から始まったのを受けて、遺族などの支援活動をしているNPO団体が岡山市で制度について話し合う研修会を開きました。
先月から始まった新たな制度では、殺人や飲酒による交通死亡事故などの裁判で、被害者や遺族が「被害者参加人」として検察官の隣などに座り、被告に質問したり、刑の重さについて意見を述べたり出来るようになりました。
この制度の開始を受けて、県内で被害者や遺族の支援を行っているNPO法人「おかやま犯罪被害者サポートファミリーズ」が17日、岡山市で電話の相談を受ける相談員などを対象に制度についての研修会を開きました。
研修会では、弁護士が講師となり、遺族が裁判で意見を述べる際、不安な場合には弁護士に立ち会ってもらえることなど、制度の内容について説明したうえで、「制度が始まったことを被害者自身が知らないことが多い。相談員の方々には制度の周知を行ってほしい」と話しました。
この団体では今後も毎月1回研修会を行い、被害者や遺族に参加を呼びかけることにしています。