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【ガザ侵攻】イスラエル、真の狙いは「実質支配」 一方的停戦検討 (2/2ページ)
このニュースのトピックス:紛争・クーデター・革命
この合意は、任期が切れるブッシュ政権との間で実現したが、イスラエル紙ハアレツによれば、20日に米大統領に就任するオバマ氏も了解済みという。
イスラエルとしては、オバマ氏の就任日を挟む形で戦闘を続け、世界が注目する「歴史的な」(ロイター通信)就任式に“泥”を塗るわけにはいかない。
イスラエルは、エジプトを仲介役とするハマスとの停戦を回避することで、ガザの封鎖緩和など、ハマスに有利となる条項に縛られることもなくなる。また、多国籍の要員がガザとエジプト境界に配備されることもなく、今後も“フリーハンド”の状態で、ガザを支配下に置くことができる。イスラエルとエジプト、パレスチナ自治政府の3者は18日、境界管理に関する協定に調印する予定という。
イスラエルは今後、ガザに部隊を駐留させ、ハマスから攻撃を受けた場合には、これまで以上の猛攻撃を加えるという脅威を与え続けることで、恒久停戦への端緒をつかみたい考えだ。
ロイター通信によれば、イスラエル軍は17日午前、ガザ内で攻撃を強化。国連が運営する学校が巻き添えとなって子供2人が死亡した。国連当局者は「戦争犯罪」にあたる可能性があるとして、調査を要求した。空爆開始以降のパレスチナ人の死者は1201人、負傷者は5300人に達した。