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【ガザ侵攻】イスラエル、真の狙いは「実質支配」 一方的停戦検討 (1/2ページ)

2009.1.17 22:41
このニュースのトピックス紛争・クーデター・革命
17日、イスラエル軍が攻撃したパレスチナ自治区ガザの国連学校から逃れた人々(ロイター)17日、イスラエル軍が攻撃したパレスチナ自治区ガザの国連学校から逃れた人々(ロイター)

 【エルサレム=黒沢潤】イスラエル政府が17日、パレスチナ自治区ガザ地区でイスラム原理主義組織ハマスとの交戦を一方的に停止する可能性が高まっていることで、先月27日に始まった大規模戦闘は重大局面を迎えた。ただ、ハマス側は徹底抗戦を主張しており、停戦に向けてはさらなる曲折がありそうだ。

 イスラエルが一方的停戦に傾いているのは、イスラエルが恒久停戦の実現を主張しているのに対し、ハマスが1年間の停戦に固執するなど、停戦合意のめどが立っていないほか、ハマス側と合意すれば、これまでテロ組織と見なしたハマスが「合法的な存在」となり、ガザ内外で政治的立場を強めかねないためだ。

 ハマスは22日間の戦闘で600〜700発ものロケット弾をイスラエルに撃ち込み、残存するロケット弾が底を突いている。豊富な武器を密輸してきたエジプト・ガザ間の秘密トンネルも空爆でズタズタにされた。ハマス幹部はなお、徹底抗戦を叫んでいるものの、イスラエル軍内で、「ハマスは反撃できないほど“弱体化”した」との結論に達したとみられる。

 16日のイスラエルと米国の合意により、密輸トンネルを経由した武器流入を阻止できる仕組みが整ったことも、停戦を後押しした。

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17日、イスラエル軍が攻撃したパレスチナ自治区ガザの国連学校から逃れた人々(ロイター)
17日、イスラエル軍の砲撃を受けたパレスチナ自治区ガザの国連学校で、現場を調べる子どもたち(ロイター)
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