心筋梗塞「救急車呼ぶ」日中1割 夜は3割、厚労省調査胸の痛みや息苦しさなど急性心筋梗塞が疑われる症状が起きた場合、救急車を呼ぶ人は平日の日中ではわずか12%、夜間や休日でも28%だけ-。119番利用をめぐるこんな現状が、19日までに厚生労働省研究班が実施した全国調査で浮かび上がった。 心筋梗塞は1時間以内に専門医の治療を受けるのが救命の鍵だが、受診が遅れて病院にたどり着く前に亡くなる人が多いとされる。冬は特に発作が多い季節。研究班主任で国立循環器病センター(大阪府吹田市)の野々木宏緊急部長は「高血圧や糖尿病などリスクのある人は心筋梗塞のサインを知り、もしもの時はすぐ119番を」と呼び掛けている。調査結果は24日に日本疫学会で発表する。 調査は昨年1月、無作為抽出した全国の市民1200人を対象に、訪問方式で実施した。 その結果、もしも胸や背中の痛み、圧迫感など経験したことのない上半身の強い不快感を感じたら「119番する」とした人は、平日の日中が12%、夜中と休日では28%。それ以外は「家族や知り合いに相談」(平日の日中28%、夜間と休日31%)「様子をみる」(23%、19%)「かかりつけ医に相談」(26%、6%)などだった。
【共同通信】
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