えびせんべい:外国産エビを三河湾産と表示 愛知の9業者

2009年1月18日 19時23分 更新:1月18日 21時52分

 愛知県一色町の特産品「えびせんべい」を製造する一部業者がホームページ(HP)に、商品によっては東南アジア産や三河湾以外の国産エビを使用しながら、あたかも全商品の素材が三河湾で漁獲されたと受け取られる紹介をしていたことが18日分かった。公正取引委員会は記載内容が景品表示法(不当表示の禁止)に触れる可能性があるとして9業者に立ち入り調査を行った。

 41社が加盟する「三河一色えびせんべい工業組合」(犬塚辰志組合長)によると調査を受けたのは一色町、西尾市、幡豆町の計9社。公取委は08年10月上旬~12月に業者から帳簿類の提出を求めたほか、えびの使用量や産地などのアンケートを実施した。

 この日、記者会見した犬塚組合長は「ネット販売の際の言葉のあやと解釈している」と話し「組合としては公取委の判断を待って指導していきたい」と述べた。町のHPが「三河湾で捕れる新鮮なアカシエビをふんだんに使った」と紹介していることから、都築譲・一色町長は「不適切な表現であるのなら改めるところは改めたい」と語り、同日午前えびせんべいを紹介したコーナーを閉鎖した。

 公取委から指摘を受けた業者は、中国産を使った商品もあるとし「いちいち外国産を明記する必要はないと思っていた。不当表示にあたるとも思わなかった」と弁明している。【中村かさね、佐野裕】

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