残念ながらクリーニング屋さんは、斜陽産業だ。
ナゼカ?
その1
単純に洋服が安くなった。
30年以上前は、スーツはいまの3倍以上の値段だった。
ブランドモノを除き、紳士服のチェーン店が価格を下げる競争をした。
おかげで、何度もクリーニングして末永く使うより、使い捨てを助長した。
その2
家でも洗える洗剤や洗濯機が開発された。
高性能の洗剤や洗濯機のおかげで、スーツも家で洗えるようになった。
スーツを、クリーニング店まで持っていく手間と撮りに行く手間と家で洗える手間を天秤にかけたら、家にだと思う人が出てきた。
その3
生活様式の変化。
通常の会社員のスタイルは、朝早くから家を出て、夜遅くに帰ってくる。
もちろん、専業主婦であればクリーニング店に行くことができる。
共働きの場合は、クリーニング店の営業時間中に取りに行けない。
そんな環境の中でクリーニング屋さんは、どうしたらいいのか?
そもそも、クリーニングはお客さんの服を洗うだけと仕事を制限しているのが問題だ。
思考の問題だろう。
発想を転換する。
「あなたの衣装部○○クリーニング」
いま必要なのは、お客様の服管理をお手伝いするという考え方だ。
【提案その1】
会員制
会員には、玄関先にクリーニングボックスなどをおいてクリーニング店員が回収と配達に行く。
では、いまのクリーニングの店舗はどうするのか? と疑問に思うだろう。
カンタンだ。
閉めてしまえばよい。
無店舗で、工場直結だ。
【提案その2】
月極料金
クリーニングの手間を考えると、一度に洗う量が多い方が効率的だ。
溶剤などの問題をひとまずおいておく。
いままでの、クリーニングはワイシャツ1着○○円という決め方だ。
ワイシャツであろうが、下着であろうが、袋一杯で月極とする。
毎月3000円払うと毎日洗濯してくれる。
弁護士や医者などなら、洗濯している時間は惜しいはずだ。
洗濯の時間よりも自分の専門職で稼ぐ時間の方がずっと儲かる。
スーツなどは、月極に入れなければよい。
あらかじめ、スーツクリーニング券を先払いで買ってもらえばよい。
季節に応じてコートクリーニング券なども考慮する。
【提案その3】
衣装保管
冬物など衣装の入れ替え時期になると、虫がわかないように無酸素パックで保管する。
保管の際は、衣装をデジカメで撮ってWebを通していつでも見られるようにする。
お客様は必要に応じて、衣装の写真を見て配達してもらう。
概要だけを説明した。
突き抜けて儲かるクリーニング店ができると、古い発想の他店は一度にお客様を奪われる。
いまこそ、思い切った施策が必要だろう。
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by kimura-naoyoshi
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