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2009年1月13日 (火曜日)

「趣味と仕事の活動ノート(松村みか氏)」での出来事

私は友人(と一方的に思っている場合を含む(笑))を除いて、見ず知らずの個人ブログでの意見にはあまり反論しません。個人ブログなんて自分の責任範囲で言論の自由に基づいて好きな事を言えば良いやん、と思っているからです。但し向こうから吹っかけられれば原則としてきちんと受けて立ちますけどね。
ところで、私が巡回している見ず知らずの方々のブログの中に作家松村みか氏の「趣味と仕事の活動ノート」が有ります。まあ大体私とは反対方向の意見ですが参考の為に拝見している訳で、違うからこそ拝見する意味が有るので特に反論という様な事はしないつもりでしたが、単純に技術的な不見識が見受けられたので一昨日それを指摘してみた所、何を思ったかいきなり感情的に反論され、更にそれをこちらから指摘すると今度は記事そのものを削除されてしまいました。言論の世界に足を踏み入れている方とは思えない暴挙にもうビックリ(^^;。しかし取り急ぎ取っていた魚拓を元にコメント欄の様な解説主体ではなく反論としてきちんと受けて立ちたいと思います。
なお、ここに掲載した松村みか氏の文章は全て著作権法で定義された合法的な範囲に収まる様に取り扱っています(必要最低限、文章が主で引用が従、等々)ので、納得行く理由無しに取り下げる事は有りません。馬鹿話とかならまだしも真面目な批評なのですから御理解下さい。

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「私の携帯電話は200ヵ国で使えるはずなのに、日本では使えない!」と不便さに悲鳴を上げている。
日本は独自の通信システムに拘っていて、国際標準のとは違うのだ。

先ず現状把握から間違えていますね。こだわっていたのは国際標準となるべく戦っていた時であって、負けた今となっては現在国際標準となっているシステムを採用しています。つまりこの人の“悲鳴”は単に自分が現在の国際標準に対応していない古い電話機を使っているというだけであって、今イギリスで売られている3G対応端末なら日本でも使えるのに、それをしていないだけなのです。
そして次に珍説が飛び出します。

アジアの発展途上国では、海外の観光客やビジネスマンを呼び込むために、外国人フレンデリーな通信サービス網ができている。外貨を稼ぐための投資として、通信網の確立は必須なのだ。

一旦ローミング料金と訪問人数、そして携帯電話システムの構築費用を比較してみては如何でしょうか(^^;。外貨を稼ぐどころか一部の技術国以外は数百~数千億円のシステムを輸入しなくてはいけないので収支としては一方的に外国にお金を持って行かれるだけですよ(^^;。
おまけに

観光省を作るとか言っているが、日本の旅館やホテルは「外国人が来たら困る」というのが本音らしい。英語も話せないし、色々と通信システムや英語放送を充実させる必要がある。そんな投資をするくらいなら、「来なくていいよ」となるのだろう。

と、日本人が英語に熱心でないのは外国人排除の為という事になってしまっています(笑)。昔スーパー301条を振り翳して無理難題を押し付けてきた米国の主張の中に「日本人が日本人同士で日本語で商談をしているのは英語しか話せない自分達にはアンフェアな商慣習だから止めさせろ」と言って来た事が有るのを思い出しました(^^;。勿論外国人誘致に熱心な所はどこもその位の外国人受け入れ策はやっているという例を幾つも知っているのでこの点で的外れですし、ただひたすら「外国人に来て頂かなくてはならない、粗相が有ってはならない」という刷り込みに沿って話が進んでいますが、まぁ私は世界の隅々まで行った事は無いので分かりませんが、世界中何処でも例外無くそんな感じなんですかね、どうしてもそうは思えないのですが(^^;。ちなみに私が数年前に行ったマレーシアでは観光地の店員さんが英語話せなくてボディーランゲージ全開で買い物しましたよ(笑)。私は流暢な日本語で売り込みかけられるよりそういう感じのほうが余程外国の実感が持てて好きです(^^;。松村みか氏の意見を援用して「マレーシアは日本人様が一切支障無く行動出来る様に国の仕組みを整えろ、でなければ外国人を排斥する酷い国という事にする」というのは幾ら何でも傲慢が過ぎるのではないでしょうか(^^;。
まぁともかく、そういった個人意見は別にしてイギリスと日本では既に同じシステムを採用しているのだからそんな話は筋違いですよ、と私は技術的に解説してみた訳です。

その

すると、意味不明な反論と非難を受ける羽目になりました。

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先ず

英国紳士の教授はすでにご高齢で、しかも10日間しか滞在しませんから勘弁してあげて下さい。日本にいるんだから日本のシステムに合わせろというのは簡単ですが、誰もがPCに強いわけではありませんし、通信はインフラですから、自己責任だけではどうにもならない時もあります。

既に日本はドコモだけでわざわざ1兆円近いお金をかけてイギリスと同じ国際標準のシステム(FOMA)を導入していても、それでも10日しか滞在しないイギリス人様におかれては不足なんだそうです(苦笑)。前述の通りそのイギリス人様が日本で通話出来なかったのは古いGSM方式だけしか繋がらない電話機を持って来たからで、国際標準の3G対応電話機だったら通話出来たのです。これでも自己責任では無いと言い張る根拠が私には全く分かりません(^^;。
まぁそこまでなら個人の見解の相違で済む話でもあります。が、次が問題の部分です。

フェルトさんのような日本の人が多いと、観光立国なんて無理なんでしょうね。痒いところに手が届くサービスを努力するからこそ、日本は一流の製造業、サービス業が発達したのだと思いたいです。

思いっきり皮肉られています(笑)。私は「日本はこれで良いのだ」と言っている訳では無く「日本も既にイギリスと同じですよ」とコメントしているのですが、そんなに理解不能な日本語だったのでしょうか(^^;。
まぁとにかくこれで冒頭の向こうから吹っかけられれば原則としてきちんと受けて立ちますが成立したので私もスイッチが入り、松村みか氏と同様の皮肉っぽい書き方に変更しました。

う~ん、例示がスマートフォンだったので誤解されたかな(^^;。喧嘩を売られている様なので敢えて続けますが、電波が違うだけでGSMと3Gで使い方が違う訳ではありませんよ(^^;。実際、ドコモが出しているお年寄り向けの簡単電話機http://www.nttdocomo.co.jp/product/easy_phone/も3Gなのですが(^^;。それでもお年寄りに3Gは無理だと思います?向こうでもせいぜい2万円クラスの安売り電話機でも普通に3Gに対応していて、電話機が使える人なら方式の違いなんて全く気にせず使えるのですが(^^;。ついでにGSMだけより更に多い国々で使えるのですから日本の為だけにわざわざ買い換えろという訳でもないのですけどね(^^;。例えばお隣の韓国もGSMは採用していないので3G対応電話機でないと使えません。おまけにここから一流の「製造業」に話が飛躍する論理に至っては私にはチンプンカンプンです、ごめんなさい(^^;。観光国というのは分からないでもないですがその論理が正しいなら、私のauの電話機(これも国際標準規格の1x EV-DO)が使えないイギリスも、私の様な考えの人が多い(笑)外国人を排斥する二流以下の観光国って事で良いのですよね?それなら自分達もやっていない事を日本にだけ押しつけられてもなぁと(^^;;。あとこのやりとり、ちょっと面白いのでもしかしたら著作権法で許容された範囲でうちのブログで引用させて頂いて記事にするかも知れませんのでご了承下さい(^^ゞ。

コメントの繰り返しになりますが、3GがPCに詳しい人しか使えないならお年寄り等に向けて作られているらくらくホンも今3Gなんだけどこれど~すんだよと(爆)。おまけに私のau端末も立派な国際標準規格なのにイギリスでは使えないのですがこれ何て日本人排斥?\(^o^)/オワタ
そして流石に自分から喧嘩売って来た以上はよもや逃げる事も無いでしょうからこちらも腰を据えて対応しなくてはいけないなと覚悟していたら、いきなり記事を消されました(^^;。私ですら例え批判を受けても記事自体は消さないのに、言論が命の筈の作家さんが一度公にした自分の発言を無かった事にして逃亡してしまいました。何だかなぁ……(^^;。


さて、冒頭の通り私は原則として見ず知らずの個人ブログは批判しませんが、こんな扱いを受けた以上は松村みか氏のブログ「趣味と仕事の活動ノート」もこれからは赤旗と同じ様に批判対象とさせて頂きます。