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2009-01-18 16:12:12 stanford2008の投稿

桜井淳所長が推進してきたモンテカルロ研究のパラダイム転換(4)-東大K教授を訪問して謝罪の予定-

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桜井淳所長が推進してきたモンテカルロ研究のパラダイム転換(4)-モンテカルロ界を代表して東大K教授を訪問して謝罪の予定-



桜井淳所長が、日本のモンテカルロ研究の発展史を論考してみたときに、やり残したまま手付かずとなっている仕事がひとつあり、心の棘となっているそうですが、それは、日本の放射線遮蔽の安全規制では、高エネルギー分野(モンテカルロ法以外に適切な方法がないそうです)を除くと現在でもモンテカルロ法は傍流と位置づけられており、クロスチェック解析機関が決定論的手法の傍証に使用する程度で、安全規制でのモンテカルロ法に対するこのような扱いが、日本のモンテカルロ法の発展を大きく阻害してきたそうですが、その原因を追究してみたところ、安全規制に大きな影響力をもつ東大原子力工学専攻の教授陣の大方が、反モンテカルロ派に染まっていることであって、それはモンテカルロ法に技術的な問題があるのではなく、真の原因は、かつてモンテカルロ界を牛耳ってボスとして専横の限りを尽くしたK.Uに対する東大教授陣の生理的拒否反応にあること(またK.Uの学歴に対する不信感もあるそうです)を桜井所長は見抜いたそうですが、それを決定付けたのは、桜井所長も所属していた遮蔽のある委員会で、K.Uが東大K教授(当時は助教授)を30分間に亘って吊るし上げ、最後にバカヤロウと面罵した事件がそうだそうですが、この事件は、東大を反モンテカルロ派に追いやりモンテカルロ法を安全規制からシャットアウトさせる原因となった歴史的な愚行だそうで、その後、桜井所長は、モンテカルロ政権の主導権をK.Uから奪取し、東大N教授(故人)をモンテカルロ界に引き入れることに成功し、そしてK.Uを永久追放することで新しいパラダイムを切り拓いてきたそうですが、モンテカルロの歴史的汚点であるK.Uのとった非礼に対して、桜井所長は近いうちにモンテカルロ界を代表して東大本郷キャンパスのK教授を訪問、謝罪し、過去の歴史を清算しなければならないと考えているそうで、これはモンテカルロ界のパラダイムシフターを自認する桜井所長に課せられた使命だそうです。

2009-01-18 14:26:46 stanford2008の投稿

桜井淳所長の最近の講演内容-地震研究者の石橋克彦先生の主張内容の分析-

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【講演要旨】桜井淳所長は、研究分野が異なるため、元神戸大教授・現神戸大名誉教授の石橋克彦先生の学問的な業績や物の考え方(哲学)を正確に把握していたわけではなく、新聞や月刊誌の記事、それから、「浜岡訴訟判決書」等の断片的な情報から、基本的な哲学を推定していましたが、第7回日本科学技術社会論学会(2008.11.8-9, 阪大豊中キャンパス)での口頭発表の予稿原稿(A-2-1 WS 柏崎刈羽原子力発電所地震災害の政策的意味-(3)核施設の地震災害リスクについての基本的考え方)を読むことにより、すべての疑問が解消し、要約すれば、石橋先生は、(1)現行の軽水炉安全審査指針中の耐震安全指針や安全審査の制度・審査委員の資質を全面的に否定しており(新指針の策定過程と学問的根拠の否定)、(2)そのような中で推進されている原子力発電所の安全性に根源的な疑問を呈し、(3)環境・エネルギー政策の将来を考えれば、脱原子力を図り、ソフトエネルギーへの政策的移行こそが唯一の解決策と主張しており、主張内容だけから判断する限り、日本の反原子力運動の最左翼と位置付けられます。
2009-01-16 12:49:16 stanford2008の投稿

桜井淳所長から東大大学院人文社会科学系研究科のH先生への質問等 -神学研究の方法-

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東大本郷キャンパス法文二号館のH先生の研究室にて(2009年1月15日、14:30-15:30)。Qは桜井所長の質問項目の要旨、AはH先生の回答内容の要旨です。途中の立ち入った専門的な質問・回答内容は、差し障りがあるため、意識的に削除して編集してありますが、概ねつぎのとおりです。



Qキリスト教(イエス・キリスト・聖書)を研究するにはクリスチャンでなければならないのでしょうか。

A研究者として研究対象にするわけですから必ずしも必要というわけではありません。


Qヘブライ語を知らなければ研究できないのでしょうか。

A研究分野にもよりますから、必ずしも必要とは限りません。


Q聖書研究には歴史実証主義と聖書解釈主義がありますが、世界では、どちらの流れが主流なのでしょうか。

A半々です。


Aイエス(人間)とキリスト(神格化されたイエス)の歴史的記載の境界は明確になっているのでしょうか。

Q分かっていません。


Q古代哲学や古代科学史等の研究でもみな同じで、研究のひとつの方法には、一次資料に遡って解読・解釈するというのがありますが、どのように解読し、意味をどのように解釈するかですが、その一次資料とは、オリジナルな研究を実施するために、研究者が独自に探し出すことから始めるのでしょうか、それとも、世界のどこかの大学や研究機関に、そのような資料が体系化され、保存されていて、それを入手して、解釈するところから始めるのでしょうか。

A後者です。独自に発見するというのはめったにありません。


Q米大ベストスリーのハーヴァード大・イェール大・プリンストン大は、兄弟校であり、みな、建学精神がキリスト教ですが、それらには、大学院神学研究科があり、いまでも世界の研究の中心的役割を果たしておりますが、それらの研究方法を東大と比較した場合、何か相違点があるのでしょうか。

A特に相違点があるとは思えません。同じと受け止めてよいと思います。


Q私は、東海村の日本原子力研究所で、約30年間、物理(炉物理研究と原子炉安全解析)の研究等に携わり、30歳台半ばに、東京理科大学大学院理学研究科で学位審査を受けました。50歳台半ばに、東大大学院工学研究科で、原研時代の仕事の総仕上げとしての学位論文「核燃料サイクル施設の安全評価法の研究」をまとめました。さらに、40歳台初めから本格的に着手した社会科学の研究成果を体系化するため、5年前から、東大大学院総合文化研究科広域科学専攻(前半は広域システム科学系、後半は相関基礎科学系)に在籍し、社会科学の研究で学位論文をまとめてきました。原研時代は、大きく言えば、典型的な機械文明下の単なるひとつの歯車に過ぎなかったわけで(組織人は、職位に関係なく、すべて、ひとつの歯車)、次の社会科学の研究では、科学批判を基本哲学にしていたため、原研時代ほど自身を押し殺した殺伐としたものはありませんでしたが、それでも、なおかつ、満足感や心癒されるものは、何ひとつ見出せませんでしたので、長い間温めていた最後の研究テーマとして、「ローマ帝国の歴史と文化及び国教としてのキリスト教」、特に、キリスト教を中心とした神学の研究をしてみたいと考えるようになり、いま、人間と神の境界の世界に入り込みたいと念願しているところですが・・・・・・。

A珍しいケースになります。そのような哲学は京大の西田幾太郎哲学の流れです。


Qこれから問題を整理して方針を出したいと考えていますが、たとえ他分野で博士学位を取得していても、バックグラウンドや指導教官とのつながりからして、修士課程を超えて、いきなり博士課程の試験を受けることは、できないのでしょうか。

Aケースバイケースになります。


Q具体的に先生にお世話になるにはどのような方法と手続きが必要になるのでしょうか。

A具体的に考えてみましょう。



法文二号館は、正門から見て、右側の二番目の建物で、古い建物であるため、通路は、迷路のようになっており、目的とする研究室が、なかなか見つからず、あせりましたが、通りかかった学生に案内していただき、助かりました。2階と3階の廊下の隅には、高さ30cmくらいの座った姿での石像が飾ってありましたが、早足で通り過ぎたため、歴史上の誰の石造なのかまで確認しませんでしたが、次回に訪れる時には、ぜひ、確認し、もしそれらに東大の宗教学の基本理念が込められているのならば、その意図するところを解読してみたいと考えています。

2009-01-15 21:14:12 stanford2008の投稿

桜井淳所長の東大駒場・本郷・弥生キャンパス巡り-新たな学問の立ち上げのために-

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桜井淳所長は、まだ、新年でもあるため、自宅と"水戸"で、もっとゆっくりしていたかったようですが、周りの雰囲気からしてひとりだけそうもできず、東京での用件が溜ったため、思い切って上京し、と言っても、特に、朝に弱い体質のために、ゆっくりと起き、水戸発9:50の特急に乗り(桜井所長は車で東京までの送迎を期待していたようですが・・・・・・)、12:15-13:00、東大駒場キャンパスで大学院総合文化研究科広域科学専攻相関基礎科学専攻(科学史・科学哲学)のR先生に合い、実り多い打ち合わせを終了し、すぐに、(いつものようにJR御徒町駅から東へ歩き、本郷三丁目交差点を右折し、東大本郷キャンパスへ)、つぎの目的地の東大本郷キャンパス法文二号館へ向かい、14:30-15:30(本当は14:00に面会の約束をしていたのですが、法文二号館の内部が迷路のようになっていたため、目的の研究室が見つからず、手間取ってしまったようですが・・・・・・)、大学院人文社会科学系研究科のH先生に会い、神学について、普段聞きたいと溜め込んでいた質問事項を一気に吐き出し、研究着手のための次のステップの模索に入り、その後、同キャンパスの最近建設された建物等を見学後、(東大本郷キャンパス正門からさらに東へ)、次の目的地の東大弥生キャンパスにある地震研究所二号館に向かい、弥生キャンパスと言っても、原子力関係の建物や施設のある弥生キャンパスには、過去、約30年間に、数十回も訪ねていましたが、今回の弥生キャンパスは、言問通りで隔たった農学部のある弥生キャンパスの方で、地震研究所は、農学部建物の東にあるグラウンドのさらに東にあるキャンパス最東端の建物で、そこで、16:30-17:30(本当は16:00の約束でしたが、J先生の会議が延びてしまい、待っていたそうですが・・・・・・)、J先生にお目にかかり、東大大学院総合文化研究科でまとめた学位論文をいただき、まとめの過程で経験したことやいまの研究テーマの地震予知について聞く等、実り多い時間を過ごすことができ、帰りは、最初、来た道を辿りJR御徒町駅までと思っていたようですが、昔と違い、やや距離を感じていたため(昔は、まったく、疲れを感じませんでしたが、今回は、やや、距離があると感じたようです)、弥生キャンパスの最東端の出口から坂を南に下り、近くの地下鉄千代田線根津駅に行き、そこから、西日暮里へ、そして、JR山手線で上野駅、そこから18:30発の特急で水戸へ向かいましたが、大変建設的な内容の打ち合わせで、これまで経験したことのない神学の研究の話等(ハーヴァード大・イェール大・プリンストン大と東大の神学研究の共通点と相違点については、いずれ、稿を改め、詳述するとのことですが・・・・・・)、刺激的な話題もあり、大変有意義な1日を過ごすことができたと神に感謝していました。

2009-01-14 14:55:09 stanford2008の投稿

桜井淳所長の最近の講演内容-ベック『危険社会』に象徴されるリスク管理社会の情報の発信法と信頼性-

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【講演要旨】


Ⅰ. PSA手法による原子力発電所の災害評価(レベル1、レベル2、レベル3、レベル4)


原子力発電所の機器・配管等の構成は、非常に大きく、しかも、複雑であるため、個々の機器等の信頼性評価を実施することが難しく、1970年代初めまで、炉心溶融の起因事象の抽出や発生頻度を評価して、環境への現実的な影響評価をすることは、できなかった(AEC 1957)。


ところが、1971-1974年、米原子力委員会(組織改正のため、途中、原子力規制委員会とエネルギー研究開発局に分離)は、原子力賠償法の再検討のため、NASAでロケット打ち上げの信頼性評価のために利用されていたふたつの解析手法であるイベントツリー(Event Tree)法とフォルトツリー(Fault Tree)法を採用し、軽水炉(PWRとBWR)の炉心溶融となる起因事象を抽出し、その発生確率を確率論的安全評価法(Probabilistic Safety Assessments ; PSA)で算出した(AEC/NRC 1975)。その研究では、炉心溶融のプロセスと発生確率の算出に成功したものの、まだ、原子炉格納容器の損傷プロセスや発生確率まで検討されていなかった。


その後、PSAの研究が進み、欧米先進国と日本では、原子力安全規制に採用されるに至っている。今日、PSAは、レベル1(炉心溶融評価)、レベル2(原子炉格納容器機能喪失プロセスと放出放射能ソースターム評価)、レベル3(環境被ばく評価)、レベル4(地震影響評価)から構成されており、レベル4については、着手したばかりであって、今後の課題として取り上げられている。


Ⅱ. AECによる「原子炉安全性研究」の概要


AECは、原子力賠償法の再検討のための参考資料にすべく、1971-1974年(佐藤 1984 152)、MITのノーマン・ラスムセン教授の指導の下に、AEC安全研究局のサウル・レビン次長が総括して、数百万ドルと延べ数百名の研究者を投入して「原子炉安全性研究」(AEC/NRC 1975)を実施した。「原子炉安全性研究」とは、当時、不可能とされていた100万kW級軽水炉の炉心溶融の発生確率を算出し、あわせて、原子炉格納容器機能喪失にともなう放射能大放出事故(代表的なPWR2型事故とBWR2型事故等)の影響を評価した歴史的画期的研究である。


その後、研究は、継続され(NRC 1990)、(1)サリー1号機(WH, 80万kW, 1972.12.22運開)、(2)セコヤー1号機(WH, 110万kW, 1981.7.1運開)、(3)ザイオン1号機(WH, 110万kW, 1973.12312運開)、(4)ピーチボトム2号機(GE, 110万kW, 1974.7.5運開)、(5)グランドガルフ1号機(GE, 120万kW, 1985.7.1運開)、について、より詳細な情報が得られるようになった(桜井 1994)。なお、サリー1号機とピーチボトム2号機においては、地震等の外部事象も考慮されている。


Ⅲ. 日本におけるPSA手法による原子力発電所の安全解析の現状と課題(桜井 1994)


以下の(1)-(8)についてはNRC 1991に記載されている。以下、簡潔に、プラント名・解析チーム及び期間・PSAレベル・解析目標及び結果の利用について記す(桜井 1994 98)。原研は、研究機関であり、独自の計算コードの開発は実施していたものの、実証解析においては、産業界より遅れていた。(1)-(8)において、レベル3まで検討したのは、(5)の事例のみであり、環境被ばく評価の情報管理がいかに難しいか証明している。


(1)ABWR(柏崎刈羽6号機と7号機) 東京電力1984-1988 レベル1と2 最適概念設計を見出すためと補足情報を提供するため。

(2)BWR-3(福島第一1号機等),-4(福島第一2-5号機等),-5(福島第一6号機及び福島第二1-4号機等等) 日本のBWR産業グループ1984-1988 レベル1と2 システムの差を評価するためと補足情報を提供するため。

(3)代表的な4ループのアイスコンデンサ型(大飯1-2号機)及び大型ドライ型原子炉格納容器(大飯3-4号機) 日本のPWR産業グループ1984-1990 レベル1と2 運転中のプラントの炉心損傷を評価するためと補足情報を提供するため。

(4)BWR-5MK2モデルプラント(福島第一6号機及び福島第二1-4号機) 原研1987-1989 レベル1 原研で開発したPSA手法の実機への適用性及び有用性を実証するため。

(5)「もんじゅ」 動燃1982-1992 レベル1と2と3 プラントの総合安全評価及び運転管理に役立つ情報を提供するため。

(6)110万kW級BWR 原子力技術機構1987-1989 レベル1と2 規制当局にPSA情報を提供するため。

(7)110万kW級PWR 原子力技術機構1987-1989 レベル1と2 規制当局にPSA情報を提供するため。

(8)130万kW級BWR(柏崎刈羽6号機と7号機) 原子力技術機構1986-1990 レベル1 許認可手順のバックアップのため。


京大炉の瀬尾健(故人)は、「原子炉安全性研究」と同時に(小出 2008)、決定論的手法でのレベル3の評価手法の開発を実施していた。そして、その手法と開発と実証解析の継続は、同僚の小出裕章により実施されている(小出 2008)。


(9)PWRとBWR 京大炉1970年代半ばから現在 レベル2と3 評価手法の開発と市民へ情報提供するため。


Ⅳ. 原子力発電所の災害評価情報の発信法と好ましい議論の仕方




Ⅴ. 信頼性の高い発生確率算出と感度解析の必要性




Ⅵ. 考察



文献

AEC 1957 ; Theoretical Possibilities and Consequences of Major Accidents in Large Nuclear Power Plants, WASH-750.

AEC/NRC 1975 ; Reactor Safety Study, WASH-1400, NUREG 75/014.
佐藤 1984 ; 『原子力安全の論理』、日刊工業新聞社。

NRC 1150 ; Severe Accident Risks : An Assessment for five U.S. Nuclear Power Plants, NUREG-1150.

桜井 1994 ; 『原発システム安全論』、日刊工業新聞社。

NRC 1991 ; Proceeding of the CSNI Workshop on PSA Application Limitations, NUREG/CP-0115.
小出 2008 ; 私信及び『科学・社会・人間』(2008年3月号)通算105号。

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