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インフルエンザ:101人感染、高齢者病院3人死亡--東京・町田

 東京都町田市の鶴川サナトリウム病院(日野研一郎院長)でインフルエンザが集団発生し、入院患者と病院職員の計101人が発症、このうち入院患者の女性3人が死亡し、男性1人が重症と都や病院が17日発表した。現在もほかに33人に発熱などの症状があるが、終息に向かいつつあるという。同病院は認知症の高齢者を専門的に診る内科と精神科の医療機関。

 都や病院によると、今月3日に職員の発症が確認されたのを皮切りに発症者が増え、これまでに患者448人(17日現在の入院者)のうち77人、職員335人のうち24人が発症。11日に85歳と100歳の女性、16日に77歳の女性が、いずれも肺炎を併発して死亡した。重症の84歳男性も肺炎を併発しており危険な状態。発症患者の4割以上は39度以上の高熱があったという。

 病院では昨年10月下旬から希望者にインフルエンザワクチンの接種を始め、約9割が接種済みだった。発症後は患者を隔離し、死亡した3人を含む全員に治療薬のタミフルを投与したという。

 病院は7日に保健所に集団感染を報告し、13日に市、14日に都が実地調査に入った。17日夜に会見した日野院長は自身も発症しマスク姿で「年末年始は見舞いなどが多く外部からウイルスが持ち込まれたとみられるが、例年と同じ対策を取っており、なぜ集団感染が起こったか調査中」と述べた。

 また、報道陣も用意されたマスクを着けて会見に臨んだ。【清水健二、堀智行】

毎日新聞 2009年1月18日 東京朝刊

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