新体制発表の当日、昨季11得点の攻撃の要・MFディエゴと、32試合に出場したセンターバック・DF那須の退団が決まった。
「2人ともJ1でやりたい気持ちが強かった」と、萩原社長は移籍が本人たちの希望だったことを強調した。だが、クラブに入るディエゴの移籍金は、国内最高クラスの推定4億5000万円。主力を放出しなければならない厳しい財政事情があることも事実だ。
他にもGK土肥洋一(35)やMF福西崇史(32)といった元日本代表の高額年俸選手も放出し、計12選手を戦力外通告。昨年11月に戦力外になったDF服部年宏(35)は、「高木監督が熱望したので」(同社長)と再契約を明らかにしたが、4000万円ダウンの年俸1000万円(推定)。FW船越優蔵(31)も年俸カットで契約を更新した。
一方で新入団8選手のうち、5選手はまったくの新人。「若手主体でチームを作る。何が何でも(今季)J1復帰というわけではない」と萩原社長。「それでも目標はJ1復帰」と高木監督は悲壮感を漂わせた。新指揮官にとって、あまりにも厳しい船出だ。(宇賀神隆)