陛下が見た日本1 名も無き虎(09/01/11(日)06:38 ID:0v09enTdY) 私は、深く世界の大勢と日本の現状を考えて、特別な方法でこの事態を収拾しようと思い、 ここに忠義の気持ちを持った国民に告げます。私は政府に米・英・中国・ソ連の四国に対して ポツダム共同宣言を受諾することを通告させました。もともと日本国民の安全と世界の共存を 共にすることは、わが歴代天皇の残した教えで、私も大切にしていることです。 アメリカやイギリスと戦争したのも、日本の自立とアジアの平和を願うからであり、 もともと他国の主権を犯したり、領土に侵入することは私の気持ちではありません。 開戦以来すでに四年が経ち、わが陸海軍の将兵が勇ましく戦い、役人たちが懸命に働き、 一億の国民が力を尽くし、それぞれ最善を尽くしたにもかかわらず、戦局は必ずしも好転しません。 世界の大勢もまた、我々に利がないことを示しています。その上、敵は新たに残虐な爆弾を使用して、 罪のない人を殺傷し、その痛ましい被害ははかりしれません。このまま戦争を続ければ 最後にはわが民族が滅亡するだけでなく、人類の文明も破滅するでしょう。もしそうなれば、 一億の国民を預かっている私として、どうやってわが歴代天皇の霊に謝ることができましょう。 このことが私が政府に対し、共同宣言に応じさせるに至った理由です。 私は、日本とともにアジアの解放に協力した国々に申し訳なく思わずにはいられません。 日本国民で、戦地で死んだり職場で命を落とした人々と、その遺族のことを思うと、 悲しみで心が裂ける思いです。また戦傷を負い、災難で家業を失った人々についても 私はたいへん心配しています。考えると、これから日本が受けるであろう苦しみは 大変なものだと思います。国民の悔しい気持ちは私がよく知っています。 しかし私は時の運にしたがって、耐えがたきを耐え、忍びがたきを忍び、 後世のために平和を齎したいと思っています。国を挙げて子孫に伝え、神国の不滅を信じ、 任務は重く道は遠いことを思い、将来の国の再建に向けて総力を上げ、道義を厚くして 志を堅くして、日本の優れたところを更に高め、世界の進歩に遅れないよう決意するべきです。 君達国民よ、私の気持ちを酌んで身を持って行いなさい。 このわずか10年後、日本国民は陛下の勅旨に従順と従って尽力し 「アジアの奇跡」とも呼ばれる高度経済成長を成し遂げ、 昭和43年(1968年)にはGNPが世界第2位となり、80年代後半には一人当たりGNPが世界第1位となり、 世界の進歩に遅れるどころか、リードした平和な国へとなり、 陛下はそんな忠義の国民への感謝として全国を周り、勅語通りとなった国の安泰を見て崩御されました。 |
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