おはようございます。
ADJラボの阿部です。
昨日、修理のVOXYが納車!
この車は、ステージV工法の
簡易型で施工した車両です。
修理先の塗装屋さん、ディーラーなど店長をはじめ「202だけど違う」と実感できると評価を頂きました。
ソリッドの性質を落とさずに「強化」させる・・・
単純にクリアー吹けば?となりますが・・・なら209で良い事になります。(^^;;
マイカブラックではなく、ソリッドにしているのも意味があります。
極力クリアー皮膜を出さないのも、「表現」の部分です。
塗装表面に皮膜を単純に乗せる=耐傷性能向上
そう考えがちですが、皮膜が乗れば中塗りまで到達する波動が変わります。
私達人間は、目を瞑っていても音の方向が何処からなっているかわかります。
右後方?前方?など大体の方向がわかるのはどうしてでしょう?
右と左の音の到達する波動の微妙な到達時間から方向を予測します。
これは耳だけではなく、「目」も同じ事が考えれられます。
光が反射する波動速度で、艶と光沢を読み取ります。
太陽光を100と仮定し、100に最も近い反射率を誇る塗装がソリッドです。
水で塗装を濡らすと・・・水の分子で光子が入反射で屈折するので反射率が
-30下がり70へ落ちたとします。
これがマイカブラックなどの塗装になります。
日本語で「艶と光沢」の表現がありますが、英語では区別はありません。
私が外国人の技術者の方と話をする時に、この美術的な表現の違いを説明する
事がとても難しいので毎回苦戦します。(^^;;
フッ素の性質は元々は、屈折する光を正す性質があることから自動車保護剤と
してペイントシーラントから始まり、現在のシロキサン系ハイブリットコートまで現存します。
どれが良いとか、悪いとかはさて置き・・・(^^;;
実用性とすれば顔料むき出しのメンテンス性の悪いソリッドより・・・
クリアーコーティングされてるマイカ系塗装の方が良いと思いませんか?
国産高級車(センチュリー・セルシオ・クラウン)など黒は202が多いです。
国産塗装の進化は世界でもトップなのに?なぜ消滅しないのでしょうか?
最近では、202の後継に212塗装が出てきました。
答えは簡単です・・・皮膜を乗せれば水の分子ですら反射率に影響するから!
鏡に太陽光を当てれば眩しくらい反射します。
そのまま水の中へ入れてみてください・・・反射がなくなります。
これが「艶」です。
クリアー皮膜によって、光が内部で留まってしまうのです。
留まるという事は・・・黒系なら塗装の温度は内部まで浸透します。
ソリッド白と黒では、20〜30度近い温度上昇の差があります。
温度が高くなるという事は、樹脂である塗装には変性劣化を誘発します。
下塗りには、素地を隠蔽するために酸化化合物が入っていたりします。
どんだけ塗装の最表面を考えても、下層が劣化を起こせば表面に出ます。
私が言ってる事を間違いだと言う人間がいるのなら・・・
タイヤはなんで黒しかないの?白でも赤でも良いわけですよね?(^^;;
1社くらいあってもおかしくないでしょ?それを説明して頂きたい物です。
自転車はありますもんね?
これらの自然物理的な事に対抗するために206などのメタリックが生まれました。
そして最近では、逆にそれを利用する塗装がパール塗装となります。
ここまで言えば、色・塗装の種類で同じコート剤が良くも悪くもなります。
202などの純粋な顔料ソリッドに、皮膜作ったら・・・早期劣化します。
せっかく、マイカ塗装はクリアーで屈折させてそれを緩和させているのに??
フッ素やガラス樹脂を乗せて艶を出したら、塗装保護とは逆原理になります。
黒は反射をさせて初めて「保護」となります。
フッ素でも種類によっては、反射質と入射質とさまざま特性があるのです。
こう書くと・・・塗装を知らないにわか専業の人間がこう言うでしょう・・・
ADJもクウォーツ使ってんだろ!!ガラス皮膜じゃねぇ〜のか!!
だからその人たちは馬鹿にされているだけです・・・(苦笑)
皮膜?ニューバージョンはなる傾向にあります。
旧バージョンは浸透性、塗装表面自体が変化するのであり皮膜はできない!!
ADJ工法では、無機層はアスファルト舗装で例えるなら・・・
砂利を敷く工程になるのであって、表面には出ないのです。
青・緑・黄・赤と可視光線が色の発色を高めます。
赤外線=赤系
紫外線=青系
昆虫が花の色を見分けるのもこうした自然原理があるからです。
赤は赤を反射するので熱く感じます。
青は赤を反射しないので涼しく感じます。
赤は、青を反射できないので紫外線退色が早くします。
青は、青を反射するので紫外線退色には強いです。
赤の外側は黒です。
青の外側も黒です。
黒は、熱にも紫外線にもどちらにも弱いのです。
どちらも吸収するので劣化が最も早い色素になります。
黒は最初から、壊れる事で=守る要素を生み出します。
日焼けした肌が黒くメラニン変色するのも・・・暗幕の原理です。
学校の視聴覚室や理科室の暗幕・・・外が黒くて内側の生地は赤い・・・(^^;;
赤い生地と黒い生地が混ざっています・・よーく思い出してみてください!!
これがソリッドブラックの調色裏技です。
トヨタがワインレッド系が多い理由でしょうね(笑)
逆に白は紫を入れると反射が強くなりますね!
ベージュは、赤・黄の配合なので日中の可視光線での発色が良いのです。
シルバーは、白と黒の要素が入っているので発色が良いのです。
タイヤが黒なのは・・・熱劣化させる事で安全性と性能を保っているのです。
アスファルトがコンクリートより弱いのは・・・黒だから!
雪は真っ白だから解けにくい・・・氷は半透明だから解けやすい・・・(笑)
クリアー塗料が、褐色なのは顔料塗装を守るためです。
そして偏光眼鏡の原理もあります。
それを透明+フッ素樹脂を乗せたら保護ではなく破壊になる事もある!
CDもDVDも・・・電子基盤・・・光ファイバー・・・フッ素&無機ですが??
塗ることで、光の屈折が正され・・・絶縁性が高まり・・・性能を発揮する!
絶縁性が高いという事は・・・帯電性が高いと言う事ではなくて?(笑)
有機汚れなどの発油性が高いメリットの反面、チリ埃がつきやすい・・・
まぁ〜これは走れば飛んでいくので良いのですが、展示車などのショーカーの
世界ではNGになるので、見て楽しむユーザーには薦めないコーティングです。
海外は、フェラーリなど走る事よりデザイン性を楽しむ方向性が強いので、
ガラスコーティングは使わないと単純に答えが出ます。
太陽光の七色の光波動を反射させて塗装を守る・・・油は水に溶かせば七色です。
なので油はギラギラと反射します。
それがWAXの特徴です・・・ガラス系珪素コート剤は乳白色です。
・・・と・・・考えれば本当の塗装保護の意味が分かると思います。(笑)
レンズ越しに直射日光見れるものなら見てみれば良いでしょう。(^^;;
コート剤の性能が良いとか・・・悪いとか勘違いされている人間がおりますが
そうではなく、仕様用途や塗装の種類、ユーザーの求める趣旨で変わります。
派手な光沢が好きなお客さんに、落ち着いた艶を出したら・・・怒られます。
その逆もあります・・・
お客さんの要望を聞き入れなければ、
押し売りですよね?
それは、
商売の本質に関わります・・・
赤のソリッドが一番反射率が高い=フェラーリなどが好む色です!
分かりました?濃色の高級車と反射率比べて見るのも良いことですが・・・
ここが分からないと塗装を壊す原因になります。
本当に塗装を大事にしたのなら・・・基本を学ぶ事です。
道具や商材を揃えても・・・意味が分からなければ上手にはなれません。