ワシントン(CNN) マコネル米国家情報長官は16日、米同時多発テロの首謀者である国際テロ組織アルカイダの最高指導者オサマ・ビンラディン容疑者の息子のアルカイダ工作員がパキスタン内に潜伏している可能性が強いとの見方を示した。
サード・ビンラディン氏で昨年9月にイランを出国したことを確認し、行き先はパキスタンとみられるという。パキスタン入りの目的は不明。米軍が依然、行方を追うオサマ容疑者は、パキスタン、アフガニスタン国境周辺に隠れているとみられる。
アルカイダの中堅構成員である息子は、2001年の米英軍によるアフガン軍事作戦後、イランへ逃亡したことが分かっている。米政府当局者によると、イラン政府は2年後、息子を緩やかな条件で自宅軟禁に置いたという。イランを今回離れたことについては、同国政府の承認があったのか、逃亡したのかは不明。
マコネル長官は息子のパキスタン入りについて、テロ対策で何らかの懸念を抱かせる動きではないと指摘。米国はパキスタン内に多数のチャンネルを持っており、息子への対応は十分に可能だとの考えを示した。
ビンラディン容疑者には多数の息子がいるが、サード氏は長男ともみられている。
【関連記事】
・
ガザ攻撃に対抗し「聖戦」呼び掛け、ビンラディン容疑者か