株逆張りストラテジー紹介

それでは、株逆張り型の売買ストラテジーを1つ紹介します。
機能する逆張り型ストラテジーを構築するにあたり、斉藤正章氏のストラテジーを参考にします。

買い条件 ◎下記の条件を満たすとき、翌日の寄り付きで買い
25日移動平均線からの乖離率がマイナス25%以下 【AND】
5日移動平均線からの乖離率がマイナス10%以下 【AND】
株価(終値)が5円以上
決済(売り)条件 ◎下記の条件を満たすとき、翌日の寄り付きで売り
株価(終値)が買値よりも10%以上の上昇 【OR】
買い付けた日から60日間(休日を含む)が経過
資金管理条件 資産 300万円  最大レバレッジ2倍
ポジションサイズ 定額50万円
突入タイミング サイン点灯数1個以上で突入
銘柄コード昇順で買付


上記条件での検証結果は、以下の通りです。


2005年までは順調に機能したこのストラテジーですが、2006年に77.5%の損失を被り、また2007年も10月までで既に資金を半減させていることがわかります。

2005年以前も、年ベースで見れば利益になっているものの、ドローダウンは20%を超えており、実際のトレードで運用するには難しいと判断できます。

しかし、この急落した銘柄を買い付けるというトレーディングは、下げ相場でも利益をあげることが出来ているのは事実であり、このストラテジーをベースにチューニングを行った結果が以下の表です。

検証結果もあわせて見てください。

買い条件 ◎下記の条件を満たすとき、翌日の寄り付きで買い
25日移動平均線からの乖離率がマイナス25%以下 【AND】
5日移動平均線からの乖離率がマイナス10%以下 【AND】
株価(終値)が5円以上
決済(売り)条件 ◎下記の条件を満たすとき、翌日の寄り付きで売り
株価(終値)が買値よりも10%以上の上昇 【OR】
買い付けた日から60日間(休日を含む)が経過
資金管理条件 資産 300万円  最大レバレッジ2倍
ポジションサイズ 定額50万円
突入タイミング サイン点灯数30個以上で突入
銘柄コード昇順で買付



これは、先ほどのストラテジーの突入タイミングを、サイン点灯数30個以上に変更しただけです。つまり、急落した銘柄が大量に発生してから、仕掛けを行うことにしたということです。

1トレードあたりの期待値に注目してください。
このわずかな変更によって、1.52%から9.63%へと激的に改善しています。

また年平均リターンが+82%、平均最大ドローダウンが10%ですから、実際の運用でも使えないことはないレベルのストラテジーになったといえます。


最後に私が使用しているストラテジーの基礎となっているストラテジーの検証結果をお見せします。


直近7年間の年平均リターン+121.4%、平均最大ドローダウンが6.2%というストラテジーです。

詳細はお見せ出来ませんが、シンプルな戦略かつ、トレード数も確保されていることから、カーブフィッティングの危険性はかなり低いです。

事実私はこのストラテジーをベースにしたトレードシステムによって、この5年間で一財産を築くことが出来ましたし、これからも資産を増やし続けられると確信しています。


このように自分自身の手で検証作業を行うことによって、実際に儲かる売買ルールを構築していくことが出来ます。

逆に、人から聞いた売買ルールをそっくりそのまま運用していたのでは、永遠に株式投資で利益をあげることなど出来ません。

今回紹介した、株逆張りストラテジーは、私自身で構築し、そして数年間運用してきたシステムの、基礎となっているルールです。

このストラテジーを出発点にして、色々な条件を組み合わせたり、パラメーターを変化させたりしながら、自分オリジナルの儲かるストラテジーを構築してもらえればと思います。

株逆張りストラテジーのチューニング方法や、資金管理の重要性については、ここのサイトを閲覧してみることをおすすめします。


※1 スクリーンショット等は、検証くんの販売元であるインターネット・インベストメント・テクノロジーから許可を得て掲載しています。

※2 引用元は以下の通りです。 
買い条件・売り条件 : 株勝率80%の逆張りシステムトレード術 斉藤正章著 日本実業出版社
資金管理条件 : 検証くん公式ホームページ インターネット・インベストメント・テクノロジー